根来忍軍
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紀州根来山中の「暗闇寺」に巣食う、根来忍者の一派。頭領・暗闇鬼堂に率いられ、天下を手中に収めんと企む武将・夕里弾正と結託し、目的成就の暁に「夜の世界を譲り受けること」を条件に、織田信長を討たんとする。巨大な「怪忍獣」を手懐けており、これを操って京への道中にある信長らを執拗に追う。 根来十三忍 暗闇 鬼堂(くらやみ きどう) - 原健策 根来十三忍の頭領。幻術・妖術を操り、第37話では巨大化して山小屋ごと信長と青影を攫ってみせた。最終決戦を前に、「黄泉の法」を用いて怪忍獣の操り手である配下6人の魂を呼び起こし、彼らの棺に魂を入れた上で、怪忍獣を復活させる。杖を使って戦う他、体を透明にすることもできる。 水馬 流馬(みずすまし りゅうま) - 新宮寺寛 信長暗殺の一番手を引き受けた水遁忍者。水流を渡って、京への出立を明朝に控えた信長の寝所を襲う。「忍法闇分銅」で赤影を鎖締めにする。 渦巻 一貫斎(うずまき いっかんさい) - 戸上城太郎 大筒を使わせれば日本一の忍者と自負し、催眠術で村人を操って赤影と白影を襲わせる。古寺を占拠し、尾張を迂回した信長一行を仏塔から大筒で狙撃する。大山椒魚の怪忍獣「大怪魚ガンダ」を操る。 山彦 多門丸(やまびこ たもんまる) - 黒沢真一 弓の使い手で、また「忍法山彦返し」で音を反響させ、突風や山崩れを呼ぶ。信長一行の道中宿の女中を脅して飲み水に薬を入れさせて、一行を眠らせる。 蟻身 眼兵衛(ありのみ がんべえ) - 脇中昭夫 白蟻の怪忍獣「大白蟻ガバリ」を操って、薬で眠りこんだ道中宿の信長一行を夜襲した。一行がこれを逃れると翌日、人食い蟻の蟻塚に赤影を落とし、鉄砲隊を率いて信長一行を狙撃する。 かげろう三兄弟 百面鬼(ひゃくめんき) - 楠本健二 変装の名手で白影に化け、信長の家来衆と赤影らを分断させる。その後は、信長に一芝居を打って正体を現し、止めを刺そうとするが、赤影たちに敗れた。 つむじ - 市村昌治 鬼の仮面を被り、「忍法つむじ風」で突風を起こす。兄の百面鬼亡き後、弟・野火とともに信長一行を襲う。 野火(のび) - 柳原久二夫 鬼の仮面を被り、「忍法野火かげろう」で火焔を吹く火遁忍者。 虫寄せ風葉(むしよせかざは) - 島景子 根来のくの一。口笛、またはオカリナを使ってカブト虫の怪忍獣「鉄甲アゴン」を操る。突風を起こし鎖でがんじがらめにする「忍法風の葉」で白影を捕える手柄を立てるが、用済みと見た矢尻に斬られる。その後、痺れに苦しむ赤影と白影を助け、ドグマの弱点を教え、力尽きた。 人むかでの矢尻(ひとむかでのやじり) - 末広真樹子 百足の怪忍獣「大百足ドグマ」を操るくの一。風葉とともに難所で名高い鈴鹿の峠で信長一行を待ち伏せし、ドグマの火焔で追いつめる。毒煙と薙刀の使い手でもある。風葉を切り捨てた後、ドグマと髑髏の根付けで信長たちを苦しめるが、赤影に妨害される。戦いの末、薙刀をへし折られ赤影に見逃されるが、背後から刀で切ろうとした際、誤って崖下へ転落。瀕死の重傷を負うがドグマの死を見た後、自害した。 流れ星 左十(ながれぼし さじゅう) - 北村英三 伊賀の里近くの「梟の森」に棲む梟の精、「ガッポ」を手懐けており、白影が応援に呼んだ伊賀忍者4人による囮の輿を襲って信長の行く手を聞き出し、信長らを「梟の森」に誘いこんでガッポに襲わせた。梟を通信機代わりに使う他、羽手裏剣も投げる。 魔風 刑部(まふう ぎょうぶ) - 小田部通麿 琵琶法師の風体をした怪忍者。刀で突いても斬っても死なない身体を持ち、行く先々で石仏に化けて待ち構える。口から吐く白い息で人間を石に固める「忍法石仏」という術によって、信長の護衛を務める伊賀忍者残り3人を殺してしまい、信長はついに身一つとなってしまう。 また、自ら石仏化することも可能。 十六夜 月心(いざよい げっしん) - 末広恵次郎 変装の名人で、白影が新たに呼び寄せた伊賀忍者、ましらの甚内に化け、また夕里弾正の関所を迂回するための抜け道を知る御用商人にすり替わり、信長一行を罠処へ巧みに誘導する。巨大な山猫の怪忍獣「ジャコー」を操り、暗闇鬼堂とともに一行を襲う。 根来下忍衆 - 川谷拓三 西田良 他 根来十三忍の手足となって暗躍する、灰色の頭巾と装束の忍者集団。 夕里弾正 - 汐路章 大和の国の武将。腹の黒さと冷酷さで悪名高く、京に攻め上ってこれを包囲し、都の民に残虐の限りを尽くす。根来暗闇寺に使いを送り、「夜の世界」を譲ることを条件に暗闇鬼堂と結託する。 怪忍獣 第一部で千年蝦蟇と大蝙蝠、第二部で巨大むささびが登場していたが、当時空前の怪獣ブームの影響を受け、この第三部から「怪忍獣」として巨大な怪獣が毎回登場。これらの題材は、大山椒魚や山猫、梟など、日本の風土に立脚したものが選ばれた。また、劇伴音楽の新録音に伴い、怪忍獣それぞれのテーマ曲が新たに作曲されている。「大怪魚ガンダ」 暗闇寺そばの渓谷に棲む、大山椒魚の怪忍獣。大山椒魚の姿で渦巻一貫斎によって運ばれ、笛の音で巨大化する。火焔を吐いて信長一行を襲った。 「大白蟻ガバリ」 蟻身眼兵衛が操る白色をした蟻の怪忍獣。両前足から強力な蟻酸を噴出する。水に弱い。 「鉄甲(てつかぶと)アゴン」 普段は何の変哲もないかぶと虫だが、虫寄せ風葉の口笛、またはオカリナによって巨大化する。口から緑色の液体を吐き、背中の角からの麻痺光線で信長らの動きを奪う。赤影に風葉から奪ったオカリナで操られ、ドグマと戦うが敗れる。 「大百足ドグマ」 強力な牙をもつ巨大な大百足。口から火焔を吐く。矢尻の持つ髑髏の根付が弱点で、これを投げつけられて身体を分断され死んだ。 「梟の精ガッポ」 流れ星左十が操る、「梟の森」に棲む巨大な梟。目から火を吹いて信長らを襲う。強い光に弱く、青影の機転によって照明弾を打ち上げられ、その光を浴びて無力化し倒された。 「怪忍獣ジャコー」 巨大な山猫の怪忍獣。十六夜月心が操る(または変化したもの)。月の光で力を得るため、これを遮られると無力化する。
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