東京線の運航とは? わかりやすく解説

東京線の運航

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 04:32 UTC 版)

紋別空港」の記事における「東京線の運航」の解説

羽田空港発着枠の関係から、新空港開港同時東京線就航実現しなかった。羽田B滑走路拡張に伴う2000年平成12年7月1日からの発着枠拡大で、新空港開港により就航する路線優先的に配分する特定枠として紋別線に1往復割り当てられた。これを受けてANK親会社全日本空輸(以下ANA表記)は同年7月1日からの東京 - 紋別就航発表7月1日、第1便が就航した機材は新千歳線と同じ旅客定員126名のB737-500で、当初7月から10月までの夏期2月3月流氷観光期に運航する季節便とされた。就航1箇月間の利用率が55.9 %とまずまず数値であったころから、運輸省ANK協議結果通年運航となった貨物でも紋別で朝水揚げされ海産物当日中に東京到着できるなど、各方面効果が高まる東京線就航開始だった。 2008年平成20年10月30日紋別市ANAネットワーク戦略部長招いて講演会が行われ、東京線採算ライン60 %に届いていないことから利益出ず厳しい状況であることが報告された。この中で、他空港事例として能登能登空港#搭乗率保証制度や、宮古石垣本土直行便廃止事例紹介された。搭乗率保証制度HAC札幌線での赤字補填に近いが、目標値上回った場合ANAから利益還元受けられる点が異なる。直行便廃止事例は、本土 - 那覇および那覇 - 宮古石垣間で増便機材大型化実施し乗り継ぎ割引導入したのである乗り継ぎ発生するが、1往復直行便比べ時間帯選択でき利便性が向上、加えて那覇 - 先島間の需要取り込み乗客予想以上に増えているという。これを応用し東京線を新千歳線2往復程度振り替えれば、新千歳から各地への乗り継ぎ需要加えて札幌への移動需要期待できるとした。これはあくまで私案ANAとしての決定ではないと断りがあったが、検討してもらいたいとも付け加えられた。 2011年平成23年8月同年10月30日から2012年平成24年1月31日まで東京線一時休止・新千歳線一時再開させて乗り継ぎ便とする方針明らかになった。東京線特定枠であるため、路線引き継ぎ表明した航空会社移管されるが、就航希望する航空会社がないため特例として経由便認められている。計画では東京発直行便同程度出発時刻紋別発は15時頃の1日1往復予定する。新千歳 - 紋別間はジェット機使用し移動時間通算3時間である。運賃直行と同水準抑えられるが新千歳ではいったん降機が必要となるなど、乗り換えの手間を嫌って集客影響が出る懸念広がっている。 2002年平成14年)に59.1 %の利用率となったのを最高に以後微減傾向続き2007年平成19年)は53.8 %だった。景気悪化による観光客出張客の減少女満別旭川への利用客流出があり、2010年現在微減傾向止まっていない。航空会社経営維持のため地方路線縮小進めており、搭乗率保証制度案あるいは新千歳線振替案があるよう東京線と言えども安心できない状況にある。紋別市各種対策利用率向上に結び付いておらず、2011年平成23年)の東京線一時休止一部市議会議員の間では廃止向けた前提ととられている。ANA東京線休止の間に路線存廃検討するとしており、東京線および紋別空港自体維持向けた新たな戦略問われている。その後2019年度は60.9 %、2020年度新型コロナウイルス影響による減少で30.6 %と推移している。 また主にマイル修行目的東京線日帰りで単純往復する乗客存在し往復行為が「紋別タッチ」と通称されており、2021年9月から紋別地区ANA総代理店務め紋別観光振興公社FacebookANAプレミアムメンバー」グループとの協力日帰り客をターゲットとした振興策開始振興公社職員地元ホテル職員による乗客出迎えスタンプカードによる往復回数応じたステッカー贈呈、5回以上往復した乗客名の空港内掲示Tシャツ弁当配布などといった活動展開し乗客数2020年度23,754名から2021年度には37,374名に増加し内17.8%が日帰り目的乗客となった

※この「東京線の運航」の解説は、「紋別空港」の解説の一部です。
「東京線の運航」を含む「紋別空港」の記事については、「紋別空港」の概要を参照ください。

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