木魚念仏の開祖とは? わかりやすく解説

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木魚念仏の開祖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 02:41 UTC 版)

圓説」の記事における「木魚念仏の開祖」の解説

木魚本山之称一奏達)“浄土一宗”の誕生寛延2年1749年圓説38歳から、大破していた伏見鳥羽法傳寺ほうでんじ)跡に小庵建てて、そこに住みながら、如何にこの法傳寺再建するかを計画する正覚寺居たときからの熱い思い念仏改革実行人々如何にこの思い伝え実践行動どうするかと、もう一つ再建資金の調達にあった。寺を再建する並大抵な事では出来ない正覚寺離れた今、其れまで檀信徒縁故頼り出来ないし、勧進をするにしてもどの様にするかであったが、圓説考えるよりも行動に移す方が速かった今までの聲だけの念仏唱え方では限りがある。まずは今まで既成説教念仏唱え方に対す反省疑問点推し量りて知る事、その上で何が足りないのか、他宗派のことはどうか、比較する様な物はあるか、参考になる様なものがあるか、考え知ることであった圓説和尚には日蓮宗僧侶とも親交があり、また黄檗山僧侶とも繋がりわかっている。黄檗山禅宗中でも木魚云々使用他派疎外受けていた。圓説和尚木魚念仏下地出来上がっていた。 そうだ、法華信徒が、あの経を唱えるときの調子には独特の節回しがある。念仏唱和取り入れては・・、ならば、声をあげて唱題読経をするときに打ち鳴らすことで、聴覚的に調子整える。打ち鳴らす木柾もくしょう)や鉦、団扇太鼓迫力があるものに何か替わるはないか、傍と、これだと思いつく時間はかからなかったであろう、よく似たもの木魚がある。禅宗木魚は元々打ちて時を知らせるもので「魚板」(魚鼓)である。当時読経合わせて使われていた。 の形をしているのは、日夜問わず目を閉じないことから、寝る間を惜しんで修行精進しなさいという意味である。そして、口にくわえた丸いものは煩悩表しの背をたたくことで煩悩吐き出させる、という意味合い有るという、圓説見て取った。手に持ちては使用はされていない。これだ、この木魚小さくして手に持つようにしてこれを叩きながら念佛唱えれば今まで念仏唱和とは全く違う姿になる。思いついたが早い仏具屋に手持用の木魚を作らせた。木魚握りしめ端を布で巻いた(ばち)で叩くとポクポクといい音が出る。これで聲を出し高く低く念仏合わせながら唱えると、得も言われぬ高揚感が出る。これだ・・・光月庵の『寺史』にも木魚使用の件がある。 圓説弾劾答弁の中の受け答えに、「念仏策励の具なれば木鉦又は鉦鉐を叩くも差別なし木魚は其音響柔らかにして病者の耳に快くし得木鉦鉦鉐よりも優れたるを自覚せしを以て自も用ひ他に勧めたるに何の不可あらんと」座しては居まい、行動あるのみ、開祖木魚念仏の“浄土一宗”の誕生である。 風雨を別たず寒暑論ぜず遠近して京市中を首からかけた木魚叩きながら念仏唱え歩いた。法を説き兼て托鉢しながらの説法はますます広まり四部の弟子は慕効していくのである。「法傳寺講」では、日課念仏授けた一万五千人に及んだという。そして法傳寺薬師堂阿弥陀堂再建勧進をも務め其の浄財寄付布施蓄積して一千数百金を得たり、その他相等借財もあったというが、一宇建立し願望達したのが鳥羽法傳寺であった。元々この法傳寺奈良時代行基上人(668-749年)が開基したと言う当時聖武天皇病気平癒のための勅願所として薬師像を安置し最初呼称は「法田寺」と言ったが、後年法傳寺」に改められた。本尊の「阿弥陀如来坐像」は鎌倉時代の作で本堂安置されている。また「木造薬師如来坐像」は平安時代の作と考えられている。 また、この頃になると浄土宗近辺の寺が圓説和尚慕って末寺にと増えていった。寺格制度本末制度)により、法傳寺中本山として末寺十餘箇寺を有する寺院になっていた。寛延3年1750年)頃、(圓説39歳) 伏見・光月庵を創建し弘化す。これは庵という名が示すように圓説和尚終の住処として建てられたものと思われる大飢饉飢え疫病大火事大地震亡くなった者への追悼供養と、生きている人々への死と対峙しての念仏への自覚念死念仏教え啓蒙活動のためであったものが、圓説和尚意思拘わらず瞬く間にその想い民衆心を捉え何かにつけ幕府抑えつけられている世の鬱積した不満が木魚を叩くことで厭世から逃れる様に高揚した気分になり野火のように木魚念仏広がっていった。圓説説法はますます盛んになり僧俗皆欽伏した圓説平生において衣服房舎飾らず粗食自戒として守っていた。

※この「木魚念仏の開祖」の解説は、「圓説」の解説の一部です。
「木魚念仏の開祖」を含む「圓説」の記事については、「圓説」の概要を参照ください。

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