春見町時代(1971年 - 1999年)
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「春日井市図書館」の記事における「春見町時代(1971年 - 1999年)」の解説
1971年(昭和46年)1月には春見町の春日井市立八幡小学校の南、春見公園の南東に新館が開館した。建物は鉄筋コンクリート造2階建である。同年11月には第8回「本に親しむみんなのつどい」尾張大会を開催し、小説家の杉本苑子が「女性史にみる恋のさまざま」と題した講演を行った。1972年(昭和47年)4月には貸出方式をブラウン方式に改めている。1973年(昭和48年)9月には紙芝居の館外貸出と館内での実演を開始した。 1975年(昭和50年)8月には図書館にテープライブラリーを開設し、視覚障害者に対する録音図書の無料郵送貸出を開始した。1976年度(昭和51年度)から1978年度(昭和53年度)にかけて、図書館の閉架室を電動集密書架に切替えた。1977年(昭和52年)12月には元春日井市教育委員の伊藤正樹に寄贈された文学関係図書318冊で「伊藤文庫」を開設した。 1978年(昭和53年)4月には身体障害者に対する図書の無料郵送貸出を開始した。同年10月には第15回「本に親しむみんなのつどい」尾張大会を開催し、小説家の水上勉が「人生と文学」と題した講演を行った。1980年(昭和55年)4月には図書館の一般室に書道図書コーナーを開設し、10月には図書館の児童室と移動図書館に電算処理システム(コンピュータ)を導入した。1981年(昭和56年)7月には図書館の一般室にも電算処理システムを導入した。 1983年(昭和58年)4月には図書館の2階に参考室を設置し、12月には図書館の児童室を改装した。1984年(昭和59年)4月には図書館の郷土資料室を電動式密集書架に切替えた。同年7月には元春日井市教育長の安藤直太朗に寄贈された国文学関係図書439冊で「安藤文庫」を開設した。1986年(昭和61年)4月には祝日開館を実施した。1987年(昭和62年)10月には図書館増改築工事に着工し、1988年(昭和63年)3月には210m2を増築した工事が竣工している。また、1989年(平成元年)3月には図書館内の天井と照明の改修工事が竣工している。1993年(平成5年)4月には愛知県図書館とのオンライン化が図られた。1994年(平成6年)4月には知的障害者に対する図書の無料郵送貸出を開始した。1994年(平成6年)10月には図書館でビデオとCDの視聴覚資料の室内利用を開始した。 春見町時代の建物は図書館としては手狭なうえに、春日井市立八幡小学校や住宅に囲まれた場所にあることから、集客面での魅力に乏しかった。1986年(昭和61年)に「文化の拠点」構想が浮上し、1987年(昭和62年)から建設基金の積み立てが行われた。当初は美術館・博物館・音楽ホールなどを建設する案もあったが、1994年(平成6年)9月には図書館を中心とする施設の基本構想を策定した。 春見町時代の建物は1999年(平成11年)8月31日で閉館し、新施設への移転のための準備期間に入った。1999年11月に新施設が開館すると、春見町時代の建物は2000年11月から2001年3月まで改修工事を行い、2001年(平成13年)6月に鳥居松ふれあいセンターがオープンした。2007年(平成19年)4月3日には鳥居松ふれあいセンター内に春日井市民活動支援センター「ささえ愛センター」がオープンしており、建物自体が春日井市民活動支援センター「ささえ愛センター」と呼ばれることも多い。
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