春華亭一門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/14 23:52 UTC 版)
当代・春華亭 古秋(しゅんかてい こしゅう) 6代目。5代目の弟。75歳。年初に引退を表明した。3人の息子は若いながらもそれぞれ名人級の腕前と認知されており、独断だけで決めることができず、杵槌で審査会を催すことにした。膝に水が溜まり、長時間の正座が困難に。春華亭 古秋【名跡】 初代古秋の素性ははっきりしていないが、初代が春華亭の名跡を世襲させると宣言して以来、現在の6代目に至るまで、いずれの古秋も当代きっての名人と認知され、実力を伴った世襲が厳格に守られてきた。噺家には普通引退は定められていないが、古秋一門は当代古秋が次代継承者を指名したら引退しなければならないことになっている。 春華亭 古市(しゅんかてい こいち) 古秋の長男。身長が190cmはある大柄で、鰓の張ったいかつい顔、真っ黒な顎髭。鬼の彫像を思わせるような大きな目。審査会では「天神山」を披露する。 春華亭 古春(しゅんかてい こはる) 古秋の次男。短く刈り込んだ頭に、太い眉。男前だが、親しみやすい顔立ち。審査会では、「高倉狐」を披露する。声が掠れ気味で、声質は他の兄弟に劣るが、それをカバーできる語り口がある。兄弟の中で一番人気がある。 春華亭 古吉(しゅんかてい こきち) 古秋の三男。痩せた小柄な男。げっそりと頬がこけ、背筋を曲げ、小股で歩く。微妙な口芸で聞かせる繊細な芸を身上としている。審査会では「親子茶屋」を披露する。名跡を継ぐことには消極的。 春華亭 瞳子(しゅんかてい とうこ) 古秋の長女。三兄弟の妹。出囃子の演奏など下座を務める。 春華亭 夢風(しゅんかてい ゆめかぜ) 43歳。真打。一昨年、師匠・春華亭花夢が病気で引退してしまい、古秋の預かり弟子となる。花夢の一番弟子だった。本名・亀山好一。中学校まで杵槌村にいた村の出身者。
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