旗本春日家とは? わかりやすく解説

旗本春日家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 02:17 UTC 版)

春日左衛門」の記事における「旗本春日家」の解説

旗本春日家の先祖は、大織冠鎌足十六宮内卿正三位内蔵頭家嫡男、左衛門佐正二位藤原家李始春日氏起立する春日家最上位官位である大織冠だいしきかん)を冠した藤原鎌足系統鎌足16世(代と同意)に当たる藤原北家末茂流宮内卿正三位内蔵頭藤原経家1149年-1209年歌人としても活躍し勅撰和歌集にも歌が残る。)の嫡男である左衛門佐正二位藤原家季(1192年-1250年)が、初め本姓藤原氏代えて家名春日家とし春日家季の20世である従四位上総州太守藤原春日行忠朝臣を旗本春日家の始祖としている。 旗本として徳川将軍家仕えるまでの春日家足利尊氏家臣として足利将軍家仕え観応3(1352)年9月18日将軍足利尊氏より春日八郎行元軍功の賞として武蔵国足立郡皮郷を賜り春日家歴代所領とした。室町幕府滅亡後に関東管領上杉氏その後北条氏康家臣となる。天正18(1590)年、豊臣秀吉関東追討の折、春日家の陣館は豊臣側の手落ち北条氏政の子北条氏房岩槻城主となるまで岩槻城であった春日下総守入道景定その子春日左衛門家吉は共に北条氏房執政として従い小田原城籠城同年7月小田原城墜ちる北条氏房春日親子は共に和歌山県高野山高室院などにて蟄居その後豊臣秀吉により許され朝鮮出兵のため、肥前唐津現 佐賀県唐津市名護屋城入城するが、天正20(1592)年4月北条氏房病没した為、春日親子同地にて蟄居する。 文禄4(1595)年、本田佐渡守正信上使として徳川家康より父春日下総守景定には1500石、子の春日左衛門家吉へは550石、親子合わせて2050石を武蔵國足立郡春日家旧領地(足利尊氏拝領以降所領地)中野田村内賜り徳川家旗本として旧領復帰。旗本春日家の江戸幕府役職としては、元和元(1615)年に景定京都伏見城治部少輔丸(西の曲輪)を授けられ城代補佐としての伏見城番(景定伏見城在勤500石を加増され2000石、与力30騎)を仰せられる。さらに、寛永2(1625)年に京都二条城城番に家吉(2000石、与力30騎に加え新規に同心15名が召し抱えられる)が就任その後も、二条城追手門(東大手門。二条城正門)の御門番組、「春日組」として後世に残る。 旗本春日家には、本家本流春日景定拝領1500石の系譜と、景定の子春日左衛門家吉の拝領550石の系譜)2家から分家し別家2家(全て旗本)を合わせて2730石、4家存在する全て旗本)。15春日左衛門顕道は以下①の5代春日家春(550石)の系譜① 4春日左衛門家吉の長男5代春日家春(祖父景定1500石を父家吉が相続した際に、家吉の550石を相続)よりの系譜で、15春日左衛門顕道まで続く旗本850石(拝領屋敷四谷)。左衛門顕道祖父13代の春日太郎顕秀(②の系譜当主春日次郎次男(初名、春日左門)が12当主春日太郎龍顯の継養子となる)は江戸城西丸御小姓組に番入後、天保11(1840)年6月2日大阪城在番となり、大阪及び京都の三御所禁裏大宮東宮二条城および洛中付近に至る目付を担う。この系譜春日家当主多くは「左太郎用いた② 5春日家春の系譜から分家し別家で、8代従五位下春日河内守貞顯(1150石)の次男春日左京顯憲(父貞顯1150石より元禄14(1701)年に武蔵國足立郡上野本郷300石のみ分割相続)が興した別家系譜小姓組組頭旗本300石。この系譜別家春日家当主本家官途名左衛門」を名乗らず、岩次郎熊次郎、左次郎などを用いた。(拝領屋敷小日向水道町(現在、東京都新宿区新小川町5丁目9及び1419))この系譜幕末時点での春日家当主は、御小姓組(戸川近江守組)組頭春日五郎③ 4春日左衛門家吉の次男春日左衛門家次(5代家春が早世したため祖父春日景定よりの武蔵國足立郡1500石を父家吉より相続)の系譜で、春日左衛門義陣、春日九郎行乗、春日左衛門行雅へと続く、旗本御書院番1080石 。景定よりの1500石を 4代左衛門家吉より家督相続した、左衛門次の系譜春日家当主が、官途名通称として記される官職)「左衛門」を名乗るため、歴代当主である「春日左衛門」が複数存在する。初名の多くは「与市(興市)」を用いた。(拝領屋敷下谷大恩寺前(現在、東京都台東区竜泉3丁目22④ 4春日左衛門家吉の次男春日左衛門次の次男である春日八郎左衛門家久興した別家系譜旗本御書院番甲府勤番500石(常陸国新治郡500石を家次嫡男春日左衛門義陣より分割相続)。この系譜別家春日家当主本家官途名左衛門」を名乗らず歴代多くは「左兵衛」を用いた旗本春日一族上記系譜全て)の家紋は、定紋表紋は「春日輪宝」で、替紋は「羯磨」と「一輪牡丹」。

※この「旗本春日家」の解説は、「春日左衛門」の解説の一部です。
「旗本春日家」を含む「春日左衛門」の記事については、「春日左衛門」の概要を参照ください。

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