惑星レグニツァ上空の戦いとは? わかりやすく解説

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惑星レグニツァ上空の戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:18 UTC 版)

銀河英雄伝説の戦役」の記事における「惑星レグニツァ上空の戦い」の解説

宇宙暦795年/帝国暦486年9月4日帝国軍ラインハルト艦隊同盟軍第2艦隊戦い第4次ティアマト会戦前哨戦位置されている戦いラインハルトミッターマイヤー/ロイエンタール配下として戦った最初の戦いであり、戦艦ブリュンヒルト実戦登場した初めての戦いでもある。 長年悲願であるイゼルローン要塞攻略目指す同盟軍要塞7度目の攻勢をかけるべく第2/第10/第12艦隊の3個艦隊投入しイゼルローン回廊同盟出口一つであるティアマト星系進軍していた。同盟軍艦隊の内、先行していた第2艦隊木星型惑星レグニツァ大気圏内を航行している所を帝国軍探知し折り悪くフレーゲル男爵と本気の口論始めたラインハルトは、レグニツァへの出動という形で体よく要塞から追い出された。 惑星レグニツァ大気圏レーダーがほとんど効かず、両軍共に目視探査航行しており、双方全く予期しない嵐の中の遭遇戦という形で砲撃戦開始された。当初はパエッタ中将率い同盟軍第2艦隊優勢完勝寸前のように思われた。だがラインハルト惑星レグニツァ大気核融合ミサイル撃ち込み水素ヘリウムからなる大気爆発させ、巨大なガス奔流第2艦隊向けて叩きつけるという奇策用い戦局一瞬逆転させた。形勢不利を悟ったパエッタは自軍撤退させ、一方ラインハルト逆襲を被る危険を避けるため撤退した両軍にとって消化不良一戦であり、両軍被害互いに自然環境不利に働かなければ自軍勝っていたと主張しうる程度のものであった。この戦い直後戦艦アルトマルクの艦長であるコルプト子爵が、戦乱乗じてミッターマイヤー乗艦砲撃したが、撃砕はならず逆にミッターマイヤー反撃によって撤退する同盟軍艦隊正面におびき出され同盟軍一斉砲撃受けてもろとも四散している。 劇場版第1作では描写大きく異なる。帝国軍総司令官ミュッケンベルガー元帥同盟軍侵攻に向け、本国からの増援として回廊内に到着したばかりの「スカートの中の大将ラインハルトを「招かれざる客」とみなし、そんな客は要塞に着く前に消えてくれれば幸いとばかりに、惑星レグニツァに向かわせた。パエッタは数において優勢ありながら有利な戦況作り出せず、「体当たり攻撃」などという愚劣命令出してヤン呆れさせている。ラインハルトはたった1発の核融合ミサイル同盟軍混乱に陥らせたが、ヤンラインハルトの策を察知し、その意を受けたアッテンボローが、旗艦パトロクロスの舵を勝手に動かして艦を離脱させ、パトロクロスとそれに追随した少数の艦を救っている。そして、パエッタは呆然と撤退を呟くだけだった。なおOVA版でのアムリッツァ星域会戦では、ヤンはこの戦いでラインハルト使った戦法用い恒星アムリッツァに核融合ミサイル撃ち込むことで恒星核融合反応増大させ、それにより増大した太陽風追い風にしてミッターマイヤー艦隊に急接近し損害与えた。 この戦い劇場版第1作最初の、すなわちOVA版における最初の戦いとなった藤崎竜漫画版では、若干設定変更加えられ上で一部描写加味されている。なお、星系名は「レグニッツァ」と表記されている。 ブリュンヒルト下賜されラインハルトは、フレーゲルとの確執の末にミッターマイヤーロイエンタール両名忠誠手に入れていた。しかしラインハルト敵視するフレーゲルはそのこと許さず、ミュッケンベルガーを強引に説き伏せて作戦参謀としてイゼルローン要塞赴く。そしてラインハルトキルヒアイスロイエンタールミッターマイヤーの4名と彼等直属艦隊のみでレグニッツァ星系展開した同盟軍を叩くように命を下していた(こうすることで、4人全員同盟軍始末させるのが目的であり、ラインハルト面と向かって「これで君の戦力はおよそ1万だ。同盟軍は3超えているけどね」と嫌味込めた発言をしている)。ところがラインハルト艦隊ロイエンタール陽動ミッターマイヤー奇襲によって同盟軍先鋒である第2艦隊蹂躙。これに危機感抱いたパエッタ中将やむを得ずレグニッツァの雷雲の中へと逃げ込んだ一方、パエッタの旗艦パトロクロスには作戦参謀として従軍するヤン・ウェンリーとジャン・ロベール・ラップの両名がおり、混乱渦中にある艦内冷静に状況分析していた。レグニッツァの表面構成するガス危険性察したヤンすかさず撤退上申するも、パエッタは状況不利になっている事に気付かず棄却入れ替わりラップガス惑星危険性説明したことで、ようやく撤退決意したであった乱気流のため光通信すら難し状況であったが、パトロクロス撤退行動をとった事で一部の艦も脱出始めている)。 一方第2艦隊の上方に構えていたロイエンタールビッテンフェルトミッターマイヤー旗下艦隊ここぞとばかりに手持ち核融合ミサイルを全弾投下惑星表面に大爆発起こして第2艦隊の艦を多数葬り去ってしまう。パトロクロス以下少数の艦は辛くも難を逃れたが、結果として同盟軍第2艦隊戦力の8割喪失という大敗喫したであった結果として帝国側では、勝利者であるラインハルトこれまで以上に帝国軍の兵たちから優秀な司令官」として慕われさらなる出世への道切り開くこととなった。その一方で同盟側では、「敗軍の将」のごとく負傷しながらも生還したパエッタが痛みに耐えながらも総司令官ロボスに自ら報告行い兵力過半数失ったことから続く第4次ティアマト会戦には後方回されたが、この敗北による「不名誉」はその後もパエッタについて回り、後のアスターテ会戦に際して率い兵力こそ原作小説同じく、パストーレの第4艦隊ムーア第6艦隊よりも多かったが、第2艦隊の兵たちの中には「レグニッツァでボロ負けした奴」や「トリューニヒト国防委員長取り入って、この会戦参加させてもらった」と陰口発する者がおり、「率い兵力規模と、部下からの蔑視度合いどちらも大きい」という異常な状況生み出した

※この「惑星レグニツァ上空の戦い」の解説は、「銀河英雄伝説の戦役」の解説の一部です。
「惑星レグニツァ上空の戦い」を含む「銀河英雄伝説の戦役」の記事については、「銀河英雄伝説の戦役」の概要を参照ください。

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