怨霊、式神、人ではないもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 10:12 UTC 版)
「陰陽師 (漫画)」の記事における「怨霊、式神、人ではないもの」の解説
菅原道真(すがわらのみちざね) 菅公。雷公。藤原時平の讒言により太宰府へ左遷され、無念のうちに悶死した。怨霊となり眷族を率いる。怨霊になった後も学問を敬う心は消えず、勉学を軽んじられると激高する。左遷されたことを強く根に持つ一方で、都住まいのことを思い出しては涙を流したりと表情豊かな頑固親父として描かれる。 藤原時平(ふじわらのときひら) 源博雅の母方の祖父。藤原忠平の兄。醍醐天皇の御代に道真と対立し、讒言により左遷させた。晴明が幼い頃、賀茂忠行と共に百鬼夜行に遭遇した際には、怨霊となった身が道真や眷族たちに引きずられていた。 桜の精 晴明の屋敷にいる桜の精。玄象が盗まれたことで博雅が晴明に相談しに来たとき、晴明が話をしていた。 文虫(ふみむし) 晴明の屋敷にいるヤブ蚊の精霊。 密虫(みつむし) 晴明の屋敷にいる藤の精霊。玄象の音を聴きに行く晴明たちを羅城門まで案内し、漢多太と蝉丸の琵琶で舞った。 漢多太(かんだた) インド出身の琵琶職人の怨霊で玄象の製作者。元はインドの小国の王子であったが、隣国との戦のため故国を脱出。唐に渡り、空海の船で来日する。平城の都で琵琶職人となったが、百二十八年前に盗人に殺害された。成仏できず犬に憑いていた。玄象を盗むために忍び込んだ宮中で亡き妻・スーリヤそっくりの女官・玉草に惚れ、羅城門の楼上にて玄象を弾くことで妻を偲び自身を慰めていた。博雅の玄象の返還要請に交換条件として玉草との一夜の契りを望む。翌日、その玉草に不意打ちを受け、怒り心頭に発し鹿島貴次を殺害。さらには名前を名乗った博雅を呪で縛り動きを封ずるが、偽名を名乗っていた晴明は縛れず、腹を刺される。最後は晴明の言葉で玄象に憑くことになる。 くちなしの女 博雅の知人の僧、寿水が写していた般若心経の「如」という文字の口の部分が汚れて無くなってしまったため寿水の前に現れた口の無い女性の妖。寿水の元を訪れた晴明がそのことに気づき、新たに「口」を書いて汚れの上から糊付けしたので元通りになる。 祐姫(すけひめ) 藤原元方の娘。村上天皇の更衣で、第一皇子の広平親王を産み、権勢を誇るが、中宮・安子の産んだ憲平親王に東宮の座を奪われ、広平親王も死んでしまったため父元方と共に憤死する。このため、村上天皇(成明)、東宮(憲平親王)と安子を恨んでいる。 藤原元方(ふじわらのもとかた) 元民部卿。祐姫の父。生前、兼家や安子の父である藤原師輔と対立していた。孫の広平親王が、安子の子・憲平親王に東宮の座を奪われ、権力争いに敗れて憤死する。怨霊となり、祐姫と共に安子・東宮の一族を恨む。 龍胆(りんどう) 牛の無い牛車に乗った女の鬼。牛車の脇に、男形と女形の犬の怨霊を従えている。八条大路から七日間かけて内裏に向かうが、三条大路で祐姫に邪魔される。 広目天の邪鬼(こうもくてんのじゃき) 東寺の仏師・玄徳が彫っていた広目天像の邪鬼。もとは、上賀茂神社近くの峠に生えていた樹齢千数百年の檜であった。もともと繋がっていた木の切り株に戻ってきて悪さをはたらく。 黒川主(くろかわぬし) カワウソの化身。家族を殺した漁師を恨むが、その家の娘に惚れてしまう。女童姿のカジカを憑代として連れている。 綾女(あやめ) 晴明が衝立の絵から具現化した精霊。 土精(どせい) 晴明と博雅が過去に行く時、現れた鯰のような顔をした妖。 比丘尼(びくに) 秦道満の娘で、食すと不老不死となる人魚の肉を食べた。およそ300年間生命を維持しており、空海によって尼になっている。 葉常 晴明の式神。 普賢、文殊(ふげん、もんじゅ) 智徳に仕える童子の式神。 白蛇 唐の国の蛟の精。百年に一度の出産のために、はるばる平安京に渡ってきた。 朱雀門の鬼(すざくもんのおに) 博雅が朱雀門にて笛を吹いていた際に現れた鬼。その正体はおそらく、平安中期の学者・紀長谷雄。朱雀門に現れては夜な夜な笛を吹いていたものの、自分に匹敵する笛の吹き手が現れないため、その魂は朱雀門で漂い続けていた。しかしある夜、博雅が朱雀門で笛を吹いていた際、彼の笛の音に感嘆し、自身の笛・葉二を渡し、成仏する。初登場時は、水干を身にまとった妖艶な美青年の姿をしているが、後に狩衣・烏帽子姿の秀麗な公達の姿に変わる。 壬生忠見(みぶのただみ) 天徳の歌合せで平兼盛の和歌に負けた。歌合せでの判定に納得がいかず、死亡後に怨霊となる。菅原道真が自らの仲間にしようとした。 罔象(みずは) 晴明の式神。 管狐(くだぎつね) 五条堀川の荒れ屋敷に住み着いている。丹蟲が使役していたが、晴明が騙し取り、自分のものにする。
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