嶺南高校空手部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/12 14:53 UTC 版)
大月 岳(おおつき たける) 本作の主人公。嶺南高校1年。赤心大和流黒帯だが、病床にあった父親から譲り受けたもので実力は備わっていない。メオがバイトをしているムエタイ居酒屋「チョークディー」に「ドス・ベルト・デルリオ」と名乗って試合(バイト)をしていたが、和泉冬子の目に止まったことにより、同居人で親友のメオと共に空手部を創ることに奔走する。校則でバイト禁止のため空手部創設に難色を示す生徒会長和泉冬子の提案で3年で講壇会に所属する箕面と対戦して引き分けるが、この結果、空手部創部は承認され、小日向海流と出会った縁から、K・O・Sが主催するKARATE甲子園に向けた練習が始まる。練習場所はかつて嶺南大学第二空手部(鏑木流)が使用していた河川敷を使用する。梨夏の提案で南広樹とスパーリングを行ってある程度の実力を認められたが、後に小日向とのスパーリングで弱点を曝け出されて一から出直すことを決意し、巻いていた黒帯を封印して白帯を巻いて再出発を行う。シンサックによるメオの拉致阻止を経て、KARATE甲子園に出場する。KARATE甲子園での決勝ではメオと試合を行い、優勝する。4年後には和泉 冬子と交際しつつも、K・O・SのU70の日本チャンピオンというK・O・Sを代表する選手となる。 他人のアドレナリンを感知すると、その人が試合で“なりきっているイメージ”を視覚的に捉える能力があるが、自分に出せるのは拳や足を鉄にするイメージ(思い込みによる脳のリミッターを外した攻撃)が精々である。だが同じ能力を持つ人物から見る彼はリボルバー拳銃であったり、強固な「城」である。メオとの決勝戦ではその城の中からある人物と同じ『武人』が姿を現す。 また、全てが平均的と言われるが、作中では確実にその実力は上がっており、和泉光章からはダイヤの原石とまで言われる。 好物は辛い物でタイ名産の料理「グリーンカレー」や「トムカーガイ」などを好む。ただし、仏壇の匂いがする「パクチー」が苦手。 メオ 本作のもう1人の主人公。前作にも登場しており、小日向海流にムエタイを最初に教えたこともある。嶺南高校1年。日本名は清水ウィチット。サーマートの弟で、とある事情により母親と共に日本に来ており、母親の再婚相手とは折り合いが悪くないが岳とマンションを借りて同居している。空手は白帯ではあるが、実力は大人顔負け。岳との試合への熱望からKARATE甲子園への出場を決意する。岳との決勝戦では準優勝で終わり、その後タイにてサーマートの指導の下、実力をつけていく。 普段は物静かだが、一度怒ると鬼気迫る表情に変わり、容赦なく人体を破壊するえげつない戦いぶりをも見せる。また、岳の"能力"で見るイメージでは彼の姿は"シヴァ神"であり、本気の試合では踊るように様々かつ、強烈な一撃を繰り出す戦い方をする。これは彼自身のスタイルであると同時に岳の能力封じにもなっている。 和泉 冬子(いずみ とうこ) 本作のヒロイン。嶺南高校2年で生徒会長。講壇会2代目会長の和泉光章と和泉夏子の一人娘。通学の時はハイヤーを使い、校門で箕面が出迎えるのが日課になっている。岳とメオが空手部創部に奔走していることを知り、興味を示した上で箕面に勝利したらという条件で休部となっている柔道部の道場で試合を行い、引き分けたものの自らも空手部に所属することで創部を承認した。巨乳にコンプレックスを抱いており、普段はベルトを巻いて胸を小さく見せようとしている。痴漢と間違えた南を軽蔑していたが、スパーリングで岳を圧倒する南の実力は認めた模様。かつて母方の血筋は呪われていると悲観していたが和泉光章と岳との会話により、その呪縛から解放された。大の甘党。4年後は多忙な日々の中、大月 岳と交際している。 箕面 拓郎(みのお たくろう) 嶺南高校3年。筋骨隆々とした巨漢で、講壇会空手初段でウエイト制フルコンタクトルール重量級ジュニア王者。冬子とは中学時代に知り合い、その縁で講壇会に入門した。常に冬子の側におり、毎朝ハイヤーで通学する冬子を出迎え、校内で問題を起こした生徒にも容赦無く制裁を加えている。冬子の指示で岳とメオの2人と試合をし激戦の末に引き分けた後、承認された空手部には自らも所属して練習に励む。岳とメオから「ミノタウロ」と呼ばれている。 冬子如く『生まれつき味覚が破壊されている』。 赤嶺 梨夏(あかみね りか) 前作からの登場。嶺南高校体育教師で空手部顧問(鏑木流二段)。新任教師として真面目な教師を目指していたが、岳が虎丸を空手の達人と間違って襲った際に返り討ちにしたことで空手の実力者であることを知られてしまう。岳とメオから空手部顧問就任を要請され、鏑木流赤嶺道場における基本動作を教える。創部後、空手部の練習場所として河川敷を提案する一方で先輩の南にコーチを依頼し、岳とのスパーリングを実現させた。その後も嶺南高校で教師を続ける。 恋人でもあった葉山 健太郎とは彼の浮気から険悪であったが、彼の反省と仲間のサポートからよりを戻す。 虎丸 龍夫(とらまる たつお) 嶺南高校美術教師で写真部副顧問。体格が良く、空手は素人だが岳に達人だと誤解されて襲われた。空手部創部後は自らも空手部に所属する。趣味はフィギュアの収集。
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