外来種としての経緯
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「イッカククモガニ」の記事における「外来種としての経緯」の解説
日本へは船舶のバラスト水に幼生が紛れこんで持ち込まれたと考えられている。1970年代に東京湾で確認された後、伊勢湾、大阪湾、仙台湾などの汚染域を中心に定着している。日本以外でも朝鮮半島の日本海沿岸、南アメリカの大西洋岸などで確認されている。
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外来種としての経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 08:07 UTC 版)
カダヤシのもともとの分布域はミシシッピ川流域を中心とした北アメリカ中部だが、ボウフラ(カの幼虫)を捕食し、また水質浄化に役立つとして、明確な根拠はなかったものの世界各地に移入された。移入されたカダヤシは強い適応力で分布を広げ、今や熱帯・温帯域の各地に分布する。 日本に分布するカダヤシは、1913年にアメリカから、また1916年に台湾経由で持ちこまれた。ボウフラ駆除のために移入されたものである。その後東京から徳島へ移植され、さらに徳島から日本全国へ移植された。1970年代に急速に分布を広げ、2000年頃には福島県以南の各地で分布が確認されている。 日本における近年のメダカ減少の原因の一つにも挙げられている。汚染に強く、都市や市街地周辺ではいつの間にやら水域のメダカがカダヤシに置き換わっていたということもある。しかし、一般にはカダヤシという種の存在さえあまり知られておらず、置き換わっていると気づかれないことが多い。なお、沖縄県ではさらに汚染の進んだところをグッピーが占める。 しかしながらカダヤシが移入した水域であっても、必ずしもメダカを駆逐するわけではなく、依然としてメダカが優位種として占める場所も多い。また、両者が食性や遊泳力の違いなどから、棲み分けることも珍しくない。メダカが汚染に弱いのは卵の段階であり、成魚においては両者とも汚染への耐性は大差がない。加えてカダヤシは5℃以下の低温に弱いため、水温が保てない場所では越冬できずに全滅してしまう。メダカの好む植物質の餌や流水、産卵に必要な水草などが減少し、メダカが生息しづらくなった環境に結果としてカダヤシが生き残っただけと言うこともままある。 日本以外でも在来の小型淡水魚がカダヤシに駆逐され、絶滅が危惧されるほどに減少する事態が発生している。オーストラリアやニュージーランドでは、殺魚剤による駆除が実施されている。 2006年2月には外来生物法施行令により、特定外来生物として指定された。これにより日本国内での、特定外来生物としての輸入、販売、頒布、譲渡、飼養が制限を受け、放つことが禁止され、最高三年の懲役、または三百万円の罰金刑の対象となっている。 2009年現在、本種は国際自然保護連合(IUCN)が選定した世界の侵略的外来種ワースト100および日本生態学会が選定した日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。
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外来種としての経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 15:39 UTC 版)
「ヤシオオオサゾウムシ」の記事における「外来種としての経緯」の解説
ヤシオオオサゾウムシは東南アジアとオセアニアの熱帯域に自然分布し、サゴヤシ、ココヤシ、アブラヤシ、ビンロウジュ、ビロウなど各種のヤシ類を食樹としていたが、20世紀末頃から日本の西日本や中国、中東、ヨーロッパなど亜熱帯・温帯地域に分布を広げており、21世紀初頭の時点でも分布域は拡大中である。これらは街路樹、栽培用などの用途で売買されるヤシ類に付いて広がったものとみられる。髄を食べることで、ヤシ類を弱らせる他、フザリウム菌(Fusarium oxysporum)を媒介してヤシ立枯病を起こすことでも枯死の原因となり、樹木の被害が相次ぎ、重大な害虫として警戒されるようになった。また、リュウゼツラン科のアオノリュウゼツランなどにも被害が起きている。 新たに侵入した地域には西日本やヨーロッパなどの温帯域も含まれているが、これらの地方でも寒さで死滅せず、越冬・世代交代を繰り返している。また、成虫は一度の飛翔で数百mほどの長距離を飛ぶことができ、かなりの距離を移動してさらに分布を広げている。侵入された各地では枯死したヤシの処分やフェロモンによるトラップなど駆除の対策も執られているが、逞しさもあって21世紀初頭の時点ではどの地域も根絶に至っていない。 日本では、1975年頃に沖縄県で最初に確認された。1997年に岡山県、1998年で宮崎県で本土侵入が確認され、以後は西日本各地で分布を広げた。これらの地域では街路樹などに植栽されたカナリーヤシ(フェニックス)への被害が多く報告されている。
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