外来種としての影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 21:18 UTC 版)
「ブラウントラウト」の記事における「外来種としての影響」の解説
日本への移入は、1892年にカワマス (Salvelinus fontinalis ) の卵に混ざったものとされている。日本では公的機関主導の移植放流では無く、台風による養殖場からの逸出や遊漁目的の個人或いは業者が主体となって放流している。他の外来種問題と同じように、在来のサケ科魚類との交雑による遺伝子汚染と、餌として捕食される水棲生物への影響の他に、生息域の競合の影響が懸念されている。北海道立水産孵化場らの調査によれば、北海道千歳川の支流では1980年代後半に放流され自然繁殖をしているが、在来種であるアメマスを上流域に追いやり生息数を拡大している。千歳川ではサクラマス(ヤマメ)稚魚が餌として高率に捕食されている。また、ヤツメウナギの捕食が確認されているほか、豊似湖では絶滅危惧種ニホンザリガニを含むほかの甲殻類への影響が懸念されている。
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