外伝のその他の人物
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真壁 和馬(まかべ かずま) 『家族の肖像』に登場。救急病院の院長。不法就労者相手に格安での検診という形でデータを集め、臓器移植のドナーに適合する者を意図的に手にかけていた。幼いころ(1970年)に心臓を患った母が法によって見殺しにされ、医師であった父は重傷を負った犯罪者の治療に駆り出されるという理不尽を体験しており、若いころには闇狩人をしていた。外科用のメスを武器とし、投げて急所を突く方法から近接戦もこなす技量を持つ。メス投げに関しては動作が最適化されており、間でも躱せなかったが、懐に入れていたテツのペンダントで命を拾った。 返り討ちに遭った闇狩人から仕事を引き継いだ間に殺されたが、自身も臓器移植ドナーとなる同意書にサインしていた。 リー 『家族の肖像』に登場。真壁と組んでいる鍼師くずれの殺し屋。ドナー対象者を処理するのに直接動くには不都合がある真壁に代わって実行している。マーナが殺されたことで闇狩人に復帰した間を見て「本物の闇狩人」と危機感を感じつつ攻撃するも一瞬で倒された。 岸田(きしだ)、テツ 『家族の肖像』に登場した闇狩人。殺し技は腕時計に仕込んだワイヤーによる絞殺(岸田)とナイフを仕込んだブーツによる急所蹴り(テツ)。別口で真壁殺しを依頼されており、盲腸で真壁の病院に入院していたユキエを見舞いに行った帰りの間に声をかけ嫌な予感を感じたことを間に伝え、もし自分たちがしくじったら後を頼むと依頼する。岸田は眼鏡を外した間を見て殺気を感じていたが、血の気が多く間を外見で判断し岸田の忠告を無視して間に襲い掛かったテツはその腕を目の当たりにすることとなる。その後二人で真壁の始末に掛けるが、真壁と突如現れたリーによって返り討ちに遭う。マーナを殺した真壁らを標的に闇の世界に戻った間は二人が殺された駐車場でテツのペンダントを見つけて殺されたことを知り、そのペンダントも頼み料代わりとして真壁とリーを始末した。 マーナ 『家族の肖像』に登場。フィリピンから出稼ぎにきた女性。日本人ビジネスマンとの間にできた娘・チェイミィがいる。飲み会の帰りに飲み潰れた間をアパートまで連れて行き介抱する。もう少しで祖国に帰れるという所でリーによって脳幹を破壊され、真壁病院に入院している少女の心臓移植ドナーにされる。このことが間が闇の世界に復帰するきっかけとなった。 ヒロ 『蛍』に登場した若者。Y県新見市の地元暴力団、赤井組の構成員。スズキのRGV250Γに乗っている。元暴走族だが、「ゾクなんてガキのヤンチャ」と卒業・就職していった仲間たちに反発。ヤクザとして成り上がってやろうと組員の舎弟になっていた。 組長の指示で敵対関係である青池会の組長を始末したら組を辞めて学生時代からの彼女であるあゆみと結婚することを考えていたが、鉄砲玉にされて返り討ちに遭い命を落とす。この際、オートマチックの銃を渡されたが、初弾を薬室に装填しなければ撃てないことを知らなかったため、奪われた自分の銃で殺されている あゆみ 『蛍』に登場したヒロのガールフレンド。ヒロに組から抜けるよう説得していた。 ヒロに約束をドタキャンされて服を脱いで川に飛び込み(中に水着を着ていた)、釣りの邪魔をされた大介に釣り道具で水着を脱がされて大泣きする。ヒロが殺されたあと警察に連行される身代わりの若者に仇討ちをしようとするが大介に止められ、大介から闇狩人の話を聞いてヒロからもらったブローチを頼み料として大介に闇狩人へ頼むことを依頼した。その後、赤井に呼ばれ乱暴されかけるところを青池の死体を囮に赤井を始末した大介に助けられる。 赤井(あかい) 『蛍』に登場した赤井組の組長。パンチパーマで左目の横に傷がある。 ヒロに家族や彼女をダシにして鉄砲玉になることを強要し、ヒロが青池に殺害された後あゆみに手を出そうとするが、囮にされた青池の姿(死体)に襲い掛かった隙に大介に仕留められる。 青池 泰造(あおいけ たいぞう) 『蛍』に登場した青池会の組長。数年前に新見市に入ってきて地元だった赤井組とナワバリ争いをして、いつ抗争が起きてもおかしくない状態だった。 赤井組の鉄砲玉となったヒロに狙われるが、赤井から渡された銃の使い方を知らなかったヒロから拳銃を奪って殺害。遺体を見た大介が夜釣りを装い、降り上げた竿に仕掛けたハリを首に刺し、糸を首に巻き付けて欄干に吊るされた状態で始末され、その死体を赤井の始末の囮として利用された。 久野 重吾(くの じゅうご) 『無名の剣』に登場。幕府方の御用商人の用心棒。居合の使い手で、己の技に自信をもっているが、竜馬や雇い主から剣術を否定されたことで、意趣返しに竜馬を斬った。源之介と立ち会うが、自身が得意とする居合で両腕を斬りおとされる。 伊丹兵馬、お梅、新吉(いたみひょうま、おうめ、しんきち) 『無名の剣』連載版に登場。藩の面子を賭けた試合で源之介と立ち会い敗れるが、それによって兵馬は亡くなる。元服前とはいえ、新吉という跡取りがいたにも関わらず家は断絶となった。 新吉は遠縁の家に送られるが、碌な食事も与えられず扱き使われた末に栄養不足と過労で倒れる。せめて様子を見ておこうと訪れた源之介に医者に連れていかれる最中に気付き最後の力で源之介の首を締めようとして亡くなる。 お梅は遊郭に売られるが、源之介が四年かけて稼ぎ出した身請け料によって自由となる。自身の名はださず、土方を通じて身請け料を払った相手に直接会おうと京を訪れるがそこで初めて身請け料を払ったのが源之介だと知る。武士としての自分に絶望していた源之介に「本当に悔やんでいるなら自分を幸せにしてください」と告白して共に京から姿を消す。その後は戊辰戦争を横目に見ながら、江戸で研屋を始めた源之介と夫婦となって暮らした。 お梅、お絹(おうめ、おきぬ) 『無名の剣』連載版に登場。お梅は京の商人・菱屋太兵衛の妾だったが、芹沢鴨に手籠めにされ腹に宿していた子を流してしまう。芹沢の妾を演じながら喪が明けると芹沢に薬を盛るが、殺される。芹沢は、お梅が書き残した文を見て駆け付けた源之介に両手の指を落とされ剣を取ることも出来ず、土方たちに暗殺された。お梅が暮らしていた妾宅は源之介が間借りしていた。 お絹は街角で唄を流す三味線弾き。生まれつき盲目で、親方に稼ぎをピンハネされている。成長すると裸同然の衣装で仕事をさせられるが、自身の見た目が分からないため無頓着にしていた。山南敬助や沖田総司に見守られていたが、殺しも請け負っていた親方に沖田を狙った際の囮にされて亡くなる。
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