RGV250Γ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/20 08:32 UTC 版)
1988年フルモデルチェンジが行われ、車名はRGV250Γに変更された。 VJ21A(前期1988,後期1989) V型エンジンに変更されたガンマの最初のモデル。排気デバイスが2段。正立フォーク。キック始動。SPモデルはクロスミッション、フルアジャスタブルフォーク、リザーバー別体式サスペンション、TM34SSキャブ(1989年のみ。スタンダードと1988年SPはTM32SS)を装備。限定カラーとして「ペプシカラー」が販売され、これのみサイレンサーが黒色に塗装されている。 VJ22A(前期1990~1992,後期1992~1993) 1990年に発売されたモデルで、VJ21Aの後継モデル。排気デバイスが3段。倒立フォーク。キック始動。湾曲スイングアーム。同じく乾式クラッチ、クロスミッション、リザーバー別体式サスペンションを搭載したSPモデル、クロスミッションのみをノーマルに戻したSP2も販売された。1991年に外観の小変更を行い、同時に排気バルブを強化した(前モデルでは排気バルブが脱落するトラブルが多発した)。馬力自主規制値の変更に合わせ、1993年後半には最高出力を45馬力から40馬力に変更した。また、スイングアームをWGPマシンで採用していたトラス形式に変更した。 (注)アプリリアRS250はVJ22Aの規制前モデルのエンジン(輸出仕様の62ps)を使い、独自のミッションを搭載している。 VJ23A(1996~) 1996年にフルモデルチェンジを受けた。一時のレプリカブームは過ぎ去り、環境規制の強化もあり各社が2ストレプリカの扱いに消極的だった中でのフルモデルチェンジであり、結果的に本形式が国内2ストレーサーレプリカ最後のモデルとなった。車名はRGV-Γ250に変更され、ラインナップはSPのみとなった。エンジンは完全新設計で、シリンダーバンク角はレーサーモデルさながらの挟角70°となった。フレームも一新され、ホイールベースの短縮と軽量化が図られた。始動装置は2ストロークのスポーツバイクとしては珍しくセルスタータのみであるが、セルモーターも重量700gという軽量なものが使用されるなど、新機軸や電子制御を積極的に取り込んでいた。1999年に新たな環境規制へ適合できない事から、他社のライバルモデルと共に販売を終了。以後、現在までガンマシリーズは販売されていない。
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