在日インド人とは? わかりやすく解説

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在日インド人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/08 06:47 UTC 版)

在日インド人、インド系日本人

総人口
48,835人
(2023年末時点)[1][2]
居住地域
東京都神奈川県横浜市など
言語
ヒンディー語インド英語グジャラート語パンジャーブ語タミル語カンナダ語日本語
宗教
ヒンドゥー教イスラム教など

在日インド人(ざいにちインドじん)は、日本に一定期間在住するインド国籍の人々である。

統計

インド国籍を保持して日本に住んでいる人々は、日本の法務省の在留外国人統計によると、2023年末時点で48,835人である[1][2]

在留資格別(6位まで)
順位 在留資格 人数
1 家族滞在 11,370
2 技術・人文知識・国際業務 11,234
3 永住者 8,523
4 技能[注釈 1] 6,412
5 留学 1,719
6 高度専門職1号ロ 971
都道府県別(10位まで)
順位 都道府県 人数
1 東京都 17,876
2 神奈川県 7,754
3 千葉県 2,327
4 埼玉県 1,914
5 茨城県 1,827
6 兵庫県 1,637
7 大阪県 1,637
8 愛知県 1,539
9 北海道 1,249
10 栃木県 1,005

概要・歴史

ガンジーの胸像(友好と親善の証)[3]
神戸ジャイナ教寺院[4]
マハトマ・ガンジー胸像 (広島)

インド国籍の住民が最も多い市区町村は東京都江戸川区で、2024年(令和6年)11月1日時点で7446人である[5]。その中心は西葛西地区のインド人コミュニティで、「リトルインディア」とも呼ばれる。その顔役であるジャグモハン・S・チャンドラニ(江戸川インド人会会長・在日インド商工協会理事長)は営団地下鉄東西線が延伸して西葛西駅が開業する前年、1978年(昭和53年)に来日して、紅茶輸入に必要な倉庫を江戸川区の東京湾岸に見つけて、そこから近い西葛西に住むようになった[6]。その後、コンピューターの誤作動が懸念された2000年問題対応のため来日したインド人ITエンジニアらが、東西線延伸で都心オフィス・金融街との往来が便利な西葛西駅周辺に多く住むようになり、インド料理の食材店に日本人常連客が増えたり、ヒンドゥー教の祭礼ディーワーリーを日本人も楽しんだりするようになっている[7]。2024年(令和6年)12月25日には、在日インド商工協会と江戸川区役所東京商工会議所江戸川支部が包括連携協定を結んだ[5]。 東京都江戸川区西葛西に所在する新田六号公園には、日本とインドの友好および善意の象徴として、インド政府から寄贈されたマハトマ・ガンディーの胸像[3]が設置されている。この青銅製彫刻は台座を含めて高さ約1.8メートル、幅約0.6メートルで、インド人彫刻家ナレシュ・クマワット(Naresh Kumawat)によって制作された。除幕式は2024年7月28日に行われ、インド外務大臣S・ジャイシャンカル、駐日インド大使シビ・ジョージ、江戸川区長の斉藤猛氏らが出席した。設置場所は、周辺に多くのインド人住民が居住している点を考慮して選定された。この胸像は、地域住民にとって親しみやすいランドマークであると同時に、日本とインドの継続的な文化的関係を象徴する存在として位置付けられている。

一方、幕末開港から港湾都市として発展した兵庫県神戸市神奈川県横浜市には明治時代英領インド帝国などから渡来したインド人のコミュニティが存在する。1923年大正12年)の関東大震災で被災したインド人から神戸へ移住したインド人も多く、1935年(昭和10年)には神戸モスクインド人ムスリムによって建立されるなど、インド人街が形成された。現在、神戸にはモスクの他、ヒンドゥー教やシク教ジャイナ教[4]といったインド発祥宗教寺院、インド食材屋、インド料理屋などが立ち並んでいる。神戸や横浜のインド系住民には、祖先の来日から3世、4世となり、日本へ帰化した者も多い。

日本には貿易商らだけでなく、英国からの独立運動に携わって亡命してきたインド人もいる。ラース・ビハーリー・ボース(「中村屋のボース」として知られる)と、第二次世界大戦中に欧州から拠点を移したスバス・チャンドラ・ボースが有名であり、第二次世界大戦で英国と戦った日本は、彼らや南方作戦捕虜にした英印軍兵士などを擁してインド国民軍自由インド仮政府東南アジアで組織させた。

2020年代においては、北海道日高地方産地で働くために来日するインド人が増えている。浦河町では家族連れも増えており、人口の3%を記録するなど全国的にも高い割合となっている[8]

江戸川インド人協会会長のジャグモハン・チャンドラニは、将来的に日本に住むインド人を増やしたいと考えており、西葛西を将来のあらゆる地域のモデルケースと捉えている。彼は、日本の未来は国際的なものだと述べている[9]

2023年5月、G7サミットのために日本を訪れたインドのナレンドラ・モディ首相は、広島でマハトマ・ガンジーのブロンズ胸像を除幕した。インド政府から広島市へ友情と平和の象徴として贈られたこの胸像は、芸術家ラム・ヴァンジ・スータル氏によって制作され、平和記念公園近くの元安川沿いに設置されている。原爆の惨劇を経験したこの地で、ガンジーの非暴力(アヒンサー)の理念が強く響き、世界的な平和と調和のメッセージを伝えている[要出典]

日本で公職に選出された初のインド系政治家、ヨゲンドラ・「ヨギ」・プラニックは、増加する外国人に適応するために日本人は変わらなければならないと語る[10]。亀田製菓の会長兼CEOであるレク・ジュネジャは、日本への移民の増加を提唱している。彼は日本人の考え方や文化を批判し、従業員が日本語を話したり書いたりするだけでは十分ではないと考えている[11]

学校

インディア・インターナショナル・スクール・イン・ジャパン (江東区)

日本国内に在日インド人向けの学校が数校あり、一部では日本人も受け入れている。

在日インド人・インド系日本人一覧

脚注

注釈

  1. 外国料理の調理師など。

出典

  1. 1 2 出入国在留管理庁【在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表】
  2. 1 2 令和5年末現在における在留外国人数について
  3. 1 2 江戸川区. ガンジーの胸像”. 江戸川区. 2026年1月3日閲覧。
  4. 1 2 神戸、ジェイン寺院 - 兵庫”. JapanTravel-Manish Prabhune (2014年2月20日). 2026年1月3日閲覧。
  5. 1 2 「在日インド団体 江戸川区と協定 商議所と三者で協議会」『朝日新聞』朝刊2024年12月26日(東京面)
  6. インド人4世帯→3千人超 「リトルインディアの父」が語る街の未来 朝日新聞デジタル(2023年6月23日)2025年1月3日閲覧
  7. 小林明 (2014年7月25日). “なぜ東京・江戸川区にインド人村が誕生?”. 日本経済新聞. 2014年8月30日閲覧.
  8. NHK札幌放送局 (2024年2月15日). 馬産地に欠かせないインド人をどう支援 浦河町の取り組み”. NHK NEWS WEB. 2025年1月5日閲覧。
  9. Nishi-Kasai’s Little India is a model of expat integration | The Asahi Shimbun: Breaking News, Japan News and Analysis”. web.archive.org (2024年4月20日). 2025年5月12日閲覧。
  10. Yogendra 'Yogi' Puranik: The first Indian voice in Tokyo politics (英語). Japan Up Close (2020年2月28日). 2025年5月12日閲覧。
  11. Sturdee, Simon (2024年12月15日). Indian-born CEO of Japanese company says nation needs immigration to thrive (英語). The Japan Times. 2025年5月12日閲覧。
  12. インド式計算パズル インドラ―遊びながら数字に強くなる魔法の計算パズル”. 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア. 2026年1月3日閲覧。
  13. インド式計算ドリル 魔法の計算トレーニング。Manish Prabhune(著)”. 楽天ブックス. 2026年1月3日閲覧。
  14. 「AI First」体験の新時代を切り拓く - 日経ビジネス電子版 Special”. special.nikkeibp.co.jp. 2026年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2026年1月3日閲覧。
  15. 中村, 亨、Prabhune, Manish『インド式計算ドリルヴェーダ : 一歩先をいきたいキミに贈る秘伝の計算トレーニング』晋遊舎、2008年
  16. インド出身のプラニク氏、東京都江戸川区議選で当選 - 産経ニュース
  17. 初のインド系区議よぎ氏はなぜTOKY0で政治家を志したのか日刊ゲンダイDIGITAL
  18. 41-year-old man becomes first Indian to win an election in Japan”. India Today (2019年4月23日). 2019年4月24日閲覧。

関連項目

外部リンク




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