喪黒福造とそのセールス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 11:30 UTC 版)
「笑ゥせぇるすまん」の記事における「喪黒福造とそのセールス」の解説
喪黒は「魔の巣」というバーの常連であることと、小田急電鉄沿線に在住していること以外の私生活すべてが謎の男性。一人称は「私」で、普段はです・ます調の敬語で話す。笑い声は「オーッホッホッホッホッ」。 作者曰く、喪黒兄弟は「人間ではない存在」だという。作者によると『笑ゥせぇるすまん』の前身作『黒ィせぇるすまん』を描いた時、「ファウスト」に出てくる悪魔メフィストフェレスのイメージで喪黒福造と言う怪奇なキャラクターを考えて登場させたと言う。 喪黒は客のつかの間の夢や潜在的願望を叶えてやるためのサービスを提供する。これには物品を伴うこともある。金銭は一切要求しない代わりに、客に守るべき条件を提示したり、後から忠告を加える。 「お客様」の対象になるのは、20代〜50代の男性が多く高齢者も対象となることが多いが、時折女性も対象となる。アニメスペシャルでは高校生が対象となったエピソード(アニメSP「大変愛」)や小学生が対象となったエピソードがある(アニメSP「今仁見手郎の秘密復讐計画帳」、「ワニオの怪奇料理」)が、これら3話とも藤子の他作品を翻案したもの。対象になる人物の性格はほぼ共通して周囲に馴染めず孤立しがち(または周囲に馴染む為に隠し事をしている)な人物がターゲットとなる。なお、対象になる人物の見た目や様相には例外が無く、中肉中背のブ男から美男、美女と様々である。稀に喪黒のイタズラ心で選ばれる客もいる。 喪黒はセールスマンという名目上、常に敬語でしゃべり、にやにや笑っている(顔をしている)。口を開けて笑うことも多い。まぶたを閉じても白目が隠れることがない。お客には背後から「もしもし…」と声をかけたり、読者をおどかす時は「バア」と叫ぶ。基本的に表情を変えることはないが、すっぽ抜けたゴルフクラブが顔面に直撃しても怪我一つ無かった。ただしアニメ第19話「ザ・ガードマン」や『NEW』第9話「研究者はユウウツ」では客が当てた石や客がぶつかった際に、血を流している。また、『NEW』12話「チャットルームの王様」では「MoGuRo」と言うハンドルネームでチャットを打つこともあり、アプリを作りお客に提供するなどの技術もある。 黒ずくめだが、帽子の下は真ん中分けのオールバック、靴下は白(アニメ版では回にもよるが灰色、または黒だった時もある)を履いている。下着であるパンツは青と白の縦じま模様を着用している。スーツと名刺はウォータープルーフで、子供にソフトクリームを付けられてしまった際はハンカチで簡単に拭き取った。 客に対して「ココロのスキマ、お埋めします」というキャッチコピーが書かれた名刺を差し出し自己紹介する。キャッチコピーの「、」は後に「♡(ハートマーク)」に変わった(アニメでは第45話以降)。マンガでは「♡ココロのスキマお埋めします…」である。なお、『黒ィせぇるすまん』ではキャッチコピーの代わりに「友愛事業団 外務主任」という肩書きが記され、ドラマ版では原作の喪黒の顔が刷られている。2017年の『笑ゥせぇるすまんNEW』では「♡ココロのスキマ…/お埋めします」となっている。名刺の材質はスーツ同様ウォータープルーフであるが、アニメ第7話「ナマケモノ」ではサウナの湿気のせいで湿ってシワが寄っている。また、アニメスペシャル作品「今仁見手郎の秘密復讐計画帳」ではスチール製であり、冒頭で渡した一枚を客である見手郎に悪用されてしまったが、持っていた残りの名刺のおかげで喪黒は命拾いしている。 客に対しては文字通りココロの隙間を埋める為サービスや商品を提供する場合もあれば、最初から破滅に追い込むために付き纏ったり、強引にサービスや商品を提供する場合もある。 ひとたび忠告や約束を破った客には容赦無く破滅に追い込む。時には約束を破った客を「かわいそうだが」と同情する場面もあったりもする。 基本感情は表には出さないが、アニメ版79話「谷間のケヤキ」で客が約束を破った時には「あなたの心変わりは許せません」と語気を強め、感情を露わにしていた。 なお、本人曰く失恋したことがあり、その時は一週間も食事が喉を通らなかった(看板ガール)とのことである。
※この「喪黒福造とそのセールス」の解説は、「笑ゥせぇるすまん」の解説の一部です。
「喪黒福造とそのセールス」を含む「笑ゥせぇるすまん」の記事については、「笑ゥせぇるすまん」の概要を参照ください。
- 喪黒福造とそのセールスのページへのリンク