吉田清治本人による証言否定?とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 吉田清治本人による証言否定?の意味・解説 

吉田清治本人による証言否定?

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 16:41 UTC 版)

吉田清治 (文筆家)」の記事における「吉田清治本人による証言否定?」の解説

もともと吉田関係者らに配慮して当時部下たちの名は明かせないという立場とっていた。吉田自著虚偽指摘された後も韓国での謝罪行脚朝日新聞での証言続けていたが、秦郁彦によれば、秦に1995年に「自分役目終わった」として著書自身創作であったことを認めたとされる。ただし、本質的な部分創作であったということであれば下記1996年週刊新潮インタビュー直前3月には吉田が秦に、養子一家元慰安婦配慮して体験一部変えてある、実際に済州島ではなく全羅南道での出来事だと語ったとする、秦の話とは食い違っているようにみえる。[独自研究?] 1996年平成8年5月2・9日付の週刊新潮インタビューでは、吉田は以下のように語った。 まあ、本に真実書いて何の利益もない。関係者に迷惑をかけてはまずいから、カムフラージュした部分もある。事実隠し自分主張混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃありませんかチグハグ部分があってもしようがない。-週刊新潮1996年5月2/9号 と語り関係者に迷惑をかけないためとして当初から語っていたことではあったが、自らの証言について事実変えた部分があることをあらため発言した秦郁彦によれば1998年平成10年9月2日に、秦が吉田電話で「著書小説だった」という声明出したらどうかと勧めたところ、「人権屋利用された私が悪かった」とは述べたが、「私にもプライドはあるし、八十五歳にもなって今さら……このままにしておきましょう」との返事だったという。 これに対して今田真人は、新潮への回答は、元々の吉田説明通り明らかに関係者をまもるため、名前等の具体的内容変えた部分があることへの説明であるのに、秦がこれを吉田が全くの詐話をしたかのように曲解していることを指摘、さらに、①なぜ、この種の重要なインタビュー電話で済ますのか、②吉田詐話師呼ばわりしていた秦に吉田そのようなことを本当に話したのか、そもそも対面会ってすら貰えないから電話だったのではないか③回答を都合良く編集してあるのではないか、との疑問呈示している。その上で秦郁彦自己の都合合わせた編集の例として、西野瑠美子その著作で、当時下関市警察にいた吉田面識のある人物に、労務報告会済州島慰安婦狩出しに行ったという話を聞いた事があるかと尋ねたところ、「いやぁ、ないね。(略)しかし管轄が違うから何とも言えませんがね」と回答され、さらに、下関大坪からも在日朝鮮人女性集めたようですがと尋ねたところ、「(略)やったかもしれん。やったとしたら、特高でしょうなぁ。県の特高出張所下関署内ありましたから」と書いていることを、秦が自身著書では、西野留美子済州島慰安婦狩りについて、「吉田面識のある元警察官から『いやあ、ないね。聞いたことはないですよ』との証言引き出した」という風に書き特高可能性部分については引用すらしていないことを指摘している。 吉田清治本人が、その著書中から事実主張する部分変えたとする部分とを分離修正せずに放置したまま死去したため、発言そのまま真正証言として扱うことは出来ず、現在では吉田証言強制連行存否そのもの信頼できる直接証拠として採用されることはない。 一方で吉田所属した労務報国会荷役業務土木作業従事する日雇い労働者動員業務従事する民間組織であり、軍の命令業務を行う指示系統はない、また、労務者集め日本内地地方支部組織朝鮮総督府管轄下にある地域出動し直接人員集めことはないと、秦や東大教授外村大否定論者からは従来主張されていたことに対して今田真人は、思想国策協会決戦下の国民運動』(1944年11月)に、外地労務移入斡旋を労報〔労務報国会〕が担当することになったとの記述があることを自身発見否定論の主張成り立たないことを示した。これについて、外村は、資料自身でも確認し管轄する業種については不明な部分があるとしながらも、朝鮮業務を行うことがあり得ることを認め自身誤り認めた。さらに、今田が他にも発見した公文書市民団体粘り強い運動の結果公表されたところ、慰安所女性についても、その雇入認可権限厚生大臣から地方長官労務報国会管轄する)に委譲することを記載した通牒等があることも判明した

※この「吉田清治本人による証言否定?」の解説は、「吉田清治 (文筆家)」の解説の一部です。
「吉田清治本人による証言否定?」を含む「吉田清治 (文筆家)」の記事については、「吉田清治 (文筆家)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「吉田清治本人による証言否定?」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「吉田清治本人による証言否定?」の関連用語

吉田清治本人による証言否定?のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



吉田清治本人による証言否定?のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの吉田清治 (文筆家) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS