優莉家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:24 UTC 版)
優莉 結衣(ゆうり ゆい) 父の優莉匡太が逮捕された後は児童養護施設で暮らす。凶悪な半グレ集団のリーダーの娘ゆえ、下校後に単独で外出する自由はなく、公安警察からマークされている。いらぬトラブルに巻き込まれぬよう、常に高校の制服を着用し、化粧気のない素顔で過ごしているが、本来は小顔で黒髪ロングのストレート、つぶらな瞳の持ち主で、美少女である。一見華奢にみえる体型も、制服の下に無駄なく鍛え抜かれた抜群のプロポーションを隠している。左利き 父親たち大人のテロ計画を間近で見ており、しかも一部手伝った事がある経験から、格闘技、銃器の扱いや薬品の知識、情報収集や分析、戦術などの計画立案にまで、幅広く戦闘に関する高い専門知識を有する。また英語と中国語が得意で、それらを情報収集に役立てる事もある。高い知能指数を有する一方で、透明マニキュアのトップコートとベースコートの区別ができていなかったり、得意とする楽器のサックスを金管楽器と勘違いをしていたり、年相応のうっかりした一面ものぞかせる。 善意の持ち主か否か曖昧なまま物語が進む。 優莉 匡太(ゆうり きょうた) 優莉結衣の父親。7つの半グレ集団のトップにして、平成を震撼させたテロリスト。暴走族およびその傘下にいたチーマーやイベントサークルのメンバーから組織を作り、震災の被災地を標的とした略奪や振り込め詐欺、それら犯罪を元手としたクラブ経営、ドラッグの売買で財を成す。関係を持った女性らとの間に結衣など複数の子供がいる。暴力団や警察とも非常に好戦的な姿勢を見せ、3Dプリンターで製造した拳銃や化学兵器で手下に命じて襲撃させた上、弁護士や公証人役場事務長をも殺害。警察の捜査を誤魔化すために銀座のデパート内にてサリンを散布させ、死者18名、負傷者7000人もの犠牲者を出した末に逮捕。死刑判決が下り、平成最後である7年後に執行される。享年49。 優莉 凜香(ゆうり りんか) 結衣の3歳年下、匡太の子供の中では四女にあたる。金髪に染めたショートボブ。結衣と同様に格闘術を身につけている。年相応に精神的に幼く思慮に欠ける部分があり、大人を挑発する悪い癖がある。結衣には「痛い目を見ないと学習しないタイプ」と評される。 結衣に対して複雑な感情を有しており、敵か味方か判別が出来ない。 優莉 篤志(ゆうり あつし) 21歳。匡太の子供の中では次男にあたる。身長は約百九十センチと高く、肥満体型ではあるが、そのぜい肉の下にはしっかりと鍛えた筋肉を備えている。腫れぼったい瞼や話し方に、父親の面影が残る。事件後は澤岻篤志(たくし・あつし)と名を変え、田代ファミリー側に与している。 優莉 架禱斗(ゆうり かいと) 複数の国で指名手配中。24歳。匡太の子供の中では長男にあたる。前髪が長く中性的な美形。訓練の中において結衣が「努力家」とされる中「天才肌」と称され、父の逮捕後は諏訪野猛という名義で日本を出国しISに参加。その後18歳で起業したシビックを通して田代ファミリーや複数の犯罪組織を裏で牛耳っていた。 優莉 智佐子(ゆうり ちさこ) 結衣の双子の姉。顔は結衣にうり二つ。失語症を患っている。父の匡太が逮捕された際のガサ入れで、行方不明になる。 市村凛(いちむら りん) 優莉匡太の愛人の一人で、優莉凜香の母親。匡太の逮捕後は、実の娘の凜香ではなく結衣を引き取り、一緒に暮らしていた。匡太と出会う前から殺人や詐欺などを繰り返す毒婦で、その後の結衣の人格形成に大きな影響を与える。凜香は、母親が自分ではなく結衣との生活を選んだ事に深く傷つき、結衣を激しく憎むようになる。 その他、犯罪よりオカリナ作りが好きだった三男の健斗(けんと)、犯罪を学べず虐待により死亡した三女の詠美(えいみ)、凛香に「意地悪な女」と評された五女の弘子(ひろこ)が登場する。
※この「優莉家」の解説は、「高校事変」の解説の一部です。
「優莉家」を含む「高校事変」の記事については、「高校事変」の概要を参照ください。
- 優莉家のページへのリンク