人間動物園・衛生博覧会とは? わかりやすく解説

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人間動物園・衛生博覧会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:37 UTC 版)

鬼畜系」の記事における「人間動物園・衛生博覧会」の解説

詳細は「人間動物園」および「衛生博覧会」を参照 19世紀イギリスアメリカではフリーク・ショウ呼ばれる見世物小屋にて世の中奇怪なもの(奇形部族全身入れ墨身体改造など)を、人間動物園では西洋文化以外の部族人種や非健常者見せ物にしていた。日本でも欧米植民地帝国主義流儀倣って20世紀初頭に台湾人アイヌ人など、弱小民族人間動物園展示博覧会にて行っている。これらは現代人権感覚に照らすと差別極まりないものであったまた、19世紀都市人口増加劣悪な環境住まう労働者増えコレラなどの伝染病蔓延した。これを背景として、欧米では「衛生知識普及」のための催事である衛生博覧会19世紀半ば始まった大きなものでは、1883年ロンドン万国衛生博覧会1883年ベルリンで「全ドイツ街生・救命覧会」(Allgemeine Deutsche Ausstellungaufdem Gebieteder Hygeneuncldes Rettungswesens) が、1903年にはドレスデン都市博覧会特別展として「国民病とその克服」(Volkskrankheitenunclihre Bekimpfung) が開催されている。アメリカで同様に博覧会における衛生展示が行われ、人体解剖模型鑑賞ブーム起こった19世紀後半パリ開催され解剖模型展覧会大人気博しヨーロッパ移動する展覧会になった。そこでは結合双生児呼ばれた身体の一部結合している双子模型展示されていた。1911年ドレスデン国際衛生博覧会では、大衆向けアトラクション数々設置され中でも人体展示館の性病ブースなどの精巧な蝋人形国際的な評判呼んだ日本でも1887年明治20年)の「衛生参考展覧会」(東京築地)を皮切りに昭和初期まで全国各地衛生博覧会開催された(戦後再開されているが、現在では保健衛生思想が行わたったことでこの展覧会役割終えている)。大正期になると、見せ物エログロ要素白熱しビール過飲心臓子宮炸裂コレラ小腸天然痘皮膚トラホーム模型花柳病模型淋病局部ウミ寄生虫模型梅毒になった女性器強姦殺人現場再現のようなものが公然と展示され鑑賞されていた。1914年東京大正博覧会衛生展示は、生身人間から疾病臓器死体ミイラにいたるまでなんでもあり企画となり、保存につけた生首10級、刑死した高橋お伝性器刺青入れた皮膚なども展示されたという。東京大正博覧会展示物その後更に充実し、「大阪衛生博覧会」(1915)、「戦捷記念全国衛生博覧会」(1919)、「児童衛生博覧会」(1920)、「大正衛生博覧会」(1921)、「平和記念東京博覧会」(1922)、「名古屋衛生博覧会」(1926)などへと引き継がれた。 衛生博覧会は、1985年昭和60年)にも、本来純粋なはずの芸術取り戻すために「制約モラルなどの精神的な不衛生排し本能おもむくまま創作取り組もう」との趣旨有志アーティストたちによってリバイバルした。好奇のための人体展示という意味では、人体の不思議展目黒寄生虫館温泉観光地みられる秘宝館(性のミュージアム)、閉館した元祖国際秘宝館展示物引き継いだまぼろし博覧会は、衛生展覧会系譜連なるものと捉えるともできる

※この「人間動物園・衛生博覧会」の解説は、「鬼畜系」の解説の一部です。
「人間動物園・衛生博覧会」を含む「鬼畜系」の記事については、「鬼畜系」の概要を参照ください。

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