主な生産型とは? わかりやすく解説

主な生産型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 02:31 UTC 版)

Su-17 (航空機)」の記事における「主な生産型」の解説

Su-17(Су-17) ВВС СССР Су-17 #24 初期生産型224機が製造された。Su-7BKLと同じくリューリカ設計局製のAL-7F-1-250ターボジェットエンジン装備した飛行最高速度マッハ2.1可変翼採用により、後退翼機であるSu-7より効率的な飛行が可能となり、離着陸要する滑走距離と航続距離大幅に改善された。なお、当初試作機より量産機尾部中心にさらなる構造洗練電子装備追加が行われた。Su-17は前量産機的な存在であったため生産数限られ、ほとんどがソ連空軍使用されたのち退役したが、一部エジプト輸出され実戦投入された。 Su-17M(Су-17М) ВПС України Су-17М #06 Su-17改良型で、この型より本格的な配備始められた。エンジンは、リューリカ設計局製の新型ターボジェットエンジンAL-21F-3に変更されていた。AL-32F-3はそれまでAL-7シリーズエンジンより小型軽量で、出力加え燃費大幅に向上していた。エンジン小型化出力増加に伴いそれまで直径大きなエンジン合わせエリアルール則り膨らまされていた胴体尾部は、生産性の向上のためエリアルール無視して前部胴体と同じ直径のものに設計変更された。エンジン燃費の向上と燃料タンクさらなる増積の努力により、航続距離武装搭載量はさらに増加した。Su-20(Су-20) IraqAF Su-20, 2004 Su-17Mの輸出型で、ワルシャワ条約機構加盟国向けの機体は"A"、それ以外第三世界向けの機体は"B"と称され、"B"はSu-7準じた大幅なスペックダウン機であったエンジンはAL-21F-3を搭載ポーランドアラブ諸国使用。Su-17Mの輸出型という意味のSu-17MKとも呼ばれた偵察機型はSu-20Rで、新規での生産はなく全機既存機体からの改修であった。 Su-17M2(Су-17М2) ВВС СССР Су-17М2 #67 ВВС СССР Су-17М2 Su-17Mの改良型偵察機改修され機体はSu-17M2R、コマンド誘導空対地ミサイルKh-23運用可能とした改良型はSu-17M2-Dと呼ばれたSu-22(Су-22FAP Su-22A(mod.) #024, 2005 FAP Su-22A(mod.) #022, 2005 Su-17M2の輸出型で、いわゆる"B"規格に当たる。Su-20Mと呼ばれることもある。エンジンMiG-23搭載するツマンスキー設計局製のターボジェットエンジンR-29-300に準じたR-29BS-300が採用された。ペルーリビアアンゴラアフガニスタンアフガニスタン民主主義共和国空軍(DRAAF)機やターリバーン空軍(IEAAF)機が確認されている)などで使用されている。また、一部ソ連空軍でも使用された。ペルー空軍機体近代化改修を受け、外見若干変化している。 Su-17UM(Су-17УМ) ВВС СССР Су-17UМ #80 Su-17M2の複座型であるが、機首下方曲げられ背部膨らみ大型化されるなど機体形状大きく変化した。この形状複座型開発には、のちの戦闘爆撃機型Su-17M3原型機とする目的もあった。 Su-17M3(Су-17М3) ВПС України Су-17М3 #50 Su-17シリーズ後期型で、複座型準じた機体形状となった当初Su-19とも呼ばれたが、正式にSu-17M3となった1978年規格以降機体は、それまでの型より垂直尾翼端が延長された。また、後期シリーズ機体尾部下面にもフィン取り付けられている。Su-17M3では、小型ハードポイント左右主翼に1ヶ所ずつ追加され、ここに自衛用の空対空ミサイルR-60搭載できるようにされた。ソ連向けSu-17シリーズでは輸出型搭載されていたR-3/13ミサイル運用できるように設定されていなかったため、この小型ミサイル初めての自衛武装となった。のちに偵察機転用された機体はSu-17M3Rと呼称された。また、対レーダーミサイルKh-27PSやKh-58運用システムBA-58"ヴィユガ-17"を搭載可能とした対レーダー攻撃機Su-17M3Pも、Su-17M3一部として部隊配備された。S-17M3Pと通常のSu-17M3とは、Su-17M3PではBA-58の受信アンテナ機種下面中央線上に設置されていることから外見上も識別できるSu-17シリーズ最大機数が生産されソビエト連邦の崩壊後も独立国家共同体各国運用された。 Su-17UM3(Су-17УМ3) ВВС России Су-17УМ3 #87, 1994 Su-17M3準じた複座型で、本格的に生産され複座型。Su-22M(Су-22М) FAP Su-22M(mod.) #167, 2005 FAP Su-22M #176 Su-17M3第三世界向けの輸出型いわゆる"B"規格輸出型であると分類できる。"クリョーン"などの最新機材最新ミサイルなどを外した大幅なダウングレードであったエンジンはR-29BS-300を搭載した。Su-22Mの後期シリーズは、Su-17M3後期シリーズ準じて垂直尾翼端の延長が行われている。尾部下部フィン取り付けは、行われているものとそうでないものとがある。後期シリーズに関してはSu-22M2とされることもあるが、正式な呼称ではない。リビアペルーベトナムイエメンなどで使用一部ソ連空軍でも運用されたが、それらの機体輸出され機体とは搭載機器異なっていた。なお、ペルー空軍機体近代化改修を受け、外見若干変化している。 Su-22UM(Су-22УМ) FAP Su-22UM #029, 2005 Su-22Mに準じた複座型同機使用国運用Su-22M3(Су-22М3) Su-17M3ワルシャワ条約機構加盟国向けの輸出型いわゆる"A"規格輸出型であると分類できる尾部下部フィン垂直尾翼延長あり。採用国家としてはハンガリー挙げられるソ連では当初Su-22M3エンジン含め完全なSu-17M3輸出型とするつもりであったようだが、同時期にMiG-23MF導入したハンガリー側の希望があり、エンジンMiG-23シリーズと共通のR-29系のもの、即ちそれまでSu-17シリーズの"B"規格採用されてきたものと同じR-29BS-300が採用された。搭載機器基本的にSu-17M3と同じものであった偵察機型としてSu-22M3Rとも呼ばれる。 Su-22UM3(Су-22УМ3) HungaryAF Szu-22UM3 #08 Su-22M3準じた複座型ハンガリー運用された。 Su-17M4(Су-17М4) ВПС України Су-17М4Р #50, 2002 最終型で、最も高度な攻撃能力を持つ発展型。当初Su-21とも呼ばれたが、正式にはSu-17M4となった実用過剰な機能であった可動式空気取り入れ口固定式とするなどの簡略化行い重量軽減するとともに機器収納スペース増加図った。そのため、最高速度マッハ 1.75となった外見上の変化は、M3よりさらに大型化された背部膨らみや、垂直尾翼付け根インテイク追加など。数シリーズ生産されたが、外見上はアンテナ類の相違から判断できるソ連からの独立後独立国家共同体各国使用された。また、ウクライナ機などの一部輸出されとされる偵察機型はSu-17M4Rで、新規生産され機体改修機とが存在した。Su-22M4(Су-22М4) PolandAF Su-22M4(mod.NATO) #3509, 2005 PolandAF Su-22M4(mod.NATO) #7410, 2004 Su-17M4の輸出型ワルシャワ条約機構加盟国向けの"A"規格と、それ以外第三世界向けの"B"規格とがある。基本的には、前者はSu-17M4の初期シリーズ後者Su-17M3後期シリーズ程度能力を持つ機体として設計されている。エンジンはいずれもAL-21F-3を搭載ポーランドドイツブルガリアチェコスロバキアベトナムアフガニスタンイラクアンゴラなどで使用偵察機型はSu-22M4R。なお、ポーランド空軍機体NATO改修を受け、外見若干変化している。 Su-22UM3K(Су-22УМ3К) PolandAF Su-22UM3K(mod.NATO) #707, 2005 Su-17UM3に準じた複座型Su-22後期型使用国運用エンジンはAL-21F-3を搭載Su-22M5(Су-22М5) フランスとの協力で、Su-22M4の近代化改修機として開発され機体航空ショー出展されたことがあったが、現在実際に運用している国はない模様Su-22M6(Су-22М6) Su-22M4の廉価版として開発され機体。Su-17M4N、S-54N、S-56などとも呼ばれた可変翼廃し45度後退翼持った航空機として設計されたが、実際に制作されることはなかった。 Su-17 Su-17M Su-20 Su-20R Su-17M2 Su-22 Su-17UM Su-17M3 Su-17UM3 Su-22M3 Su-22UM3 Su-17M4 Su-22M4 Su-22UM3K

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