主な生産地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 01:24 UTC 版)
アール 主にシュペートブルグンダーを使用し、軽めだが芳香に富む赤を産する。赤の産地であるが、ドイツのベライヒではザーレ・ウンストルートに次ぐ北方にある。 モーゼル モーゼル川沿岸やザール川の沿岸の地域。2007年7月までの旧称は「モーゼル=ザール=ルーヴァー」。リースリング主体で構成のしっかりしたワインが多い。有名な畑シャルツホーフベルク(ドイツ語版)などを含む。 ラインガウ ライン川の沿岸の地域でリースリング主体。華やかなワインが多い。1775年にシュペートレーゼを偶然開発した著名な畑ヨハニスベルクなどを含む。2山5城と呼ばれるシュロス・ヨハニスベルク(英語版)、シュタインベルガー(英語版)、シュロス・シェーンボルン(ドイツ語版)、シュロス・ライヒャルツハウゼン(ドイツ語版)、シュロス・フォルラーツ(英語版)、シュロス・グレーネシュタイン(Schloss Groenesteyn、廃業) 、シュロス・エルツ(Schloss Eltz、廃業)が有名。 ラインヘッセン ラインガウの南側の比較的広い地域。リープフラウミルヒのような廉価品からニーアシュタイン村やオッペンハイム村に代表される高級品まで、多様なワインを生産している。地域全体としてはモーゼルや隣のラインガウより格下にみなされることが多い。 ナーエ ラインヘッセンの西に位置する。リースリング主体。 ラインラント=プファルツ(プファルツ) ラインヘッセンよりさらに南の地域。リースリング主体。 バーデン ドイツ南西部、バーデン地方の全域。多様なワインを産しており、比較的温暖なためドイツ土着品種以外の栽培も多い。EUのゾーン分類ではドイツで唯一ブルゴーニュやアルザスと同じBゾーンに入っている。 フランケン マイン川上流のヴュルツブルクを中心とした広い地域。フランケン地方のマイン川流域を意味するマインフランケン(Mainfranken)をもじって、ヴァインフランケン(Weinfranken)とも称される。主にジルヴァーナ(シルヴァーナー)を使用した辛口ワインを産する。トロッケンベーレンアウスレーゼ等の高糖度ワインであっても、フランケンワイン特有の個性は保たれている。ヴュルツブルクのシュタイン畑などが有名。QbA以上の等級のワインについては、ボックスボイテルという扁平なビンが主に使われる。ボックスボイテル瓶は1989年以降EUの保護認定を受け、フランケン以外での使用はバーデン等の一部国内産地と、ポルトガルに限られる。2015年からはボックスボイテルPSという改良型のボックスボイテルが導入された。 ヴュルテンベルク レンベルガーなどを使用した赤ワインの多い産地である。シラーヴァイン(ヴュルテンベルク産の赤と白の葡萄を最初から混ぜて造られる:ロートリング)は有名。 ザクセン ワイン生産地域としては最北端の北緯51.5度にあるドイツ最小のベライヒである。旧東ドイツの領内に位置する。辛口の白ワインで食事に合うが、長期熟成に向かないものが多い。主な栽培品種はミュラー・トゥルガウ、トラミナー、ヴァイスブルグンダー、ジルヴァーナ。 ザーレ・ウンシュトルト エルベ川の支流、ザーレ川とウンシュトルト川地域。ザクセンと並び、旧東ドイツのワイン産地である。主にミュラー・トゥルガウ、ジルヴァーナから辛口の白ワインを生産。ウンストルート川流域はフランケン中心地帯と土壌の質が似ている。 ヘッシシェ=ベルクシュトラーセ 産地名は「ヘッセンの山街道」という意味。西をライン川、東をオーデン森に挟まれ、小高い丘陵地が続く南北に長い地域。北はダルムシュタットからハイデルベルクの南のヴィースロッホに至る。リースリング種の白ワインが多い。ザクセンに次いで2番目に小さなベライヒである。 ミッテルライン ライン川がナーエ地区を過ぎたあたりから、モーゼル川が合流するコブレンツを経てボンの近くまでの約130キロに亘る長いライン川沿いの地域。途中にはローレライや美しい古城などがあり、スレート状粘板岩(シーファー)土壌のリースリング等から作られるフレッシュな酸味を持つ白ワインやスパークリング・ワイン(ゼクト)が多い。
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