モーゼル川とは? わかりやすく解説

モーゼル‐がわ〔‐がは〕【モーゼル川】

読み方:もーぜるがわ

モーゼル


モーゼル川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/03 15:57 UTC 版)

モーゼル川
フランス エピナル市街
延長 545 km
平均流量 150 m³/s
流域面積 35,000 km²
水源 ヴォージュ山脈(フランス)
水源の標高 731 m
河口・合流先 ライン川
流域 フランス
ルクセンブルク
ドイツ
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ドイチェス・エック(ライン川との合流点)
河岸に広がる葡萄畑

モーゼル川(モーゼルがわ、ドイツ語: Moselルクセンブルク語: Muselフランス語: Moselle - モゼル)は、ヨーロッパフランスルクセンブルクおよびドイツを流れる全長545キロメートルの国際河川である[1]

流路

フランス東北部のヴォージュ山脈に源を発し、ナンシーメスなどを北へ流れる。ルクセンブルクで北東に転じ、ドイツ国境を流れたのち、ドイツのラインラント=プファルツ州を横切り、コブレンツライン川合流する[2]。ライン川との合流点は「ドイチェス・エック英語版Deutsches Eck)と称され、コブレンツの観光名所の一つともなっている。

ルクセンブルクにあるモーゼル川本流および左岸の砂利採取場跡からなる湖沼群は渡り鳥および哺乳類爬虫類両生類魚類の生息地となっており、1998年にラムサール条約登録地となった[3]

産業

フランス国内においては、地下資源の豊富なロレーヌ地方を流れるため、その沿岸に工業都市が発展した。

ドイツ国内においては、ヨーロッパ有数のワイン生産地域として知られる。モーゼル・ワインは世界各国へと輸出されている。

歴史

古代より河谷を利用した交通路が発展していた。モーゼル川沿いの都市であるトリーアには、ローマ帝国時代の浴場や、「ポルタ・ニグラ」と称される城門が残されている。かつては水量が安定しなかったため航行が困難であったが、19世紀末より河川の整備が進んだ結果、中規模の船舶の航行が可能になった。

脚注

  1. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年4月21日閲覧。
  2. ^ ライン川とモーゼル川が合流する絶景の地で超おいしいワイン朝日新聞 2020年2月25日閲覧
  3. ^ Haff Réimech | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (1998年4月15日). 2023年4月19日閲覧。

関連項目

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