なみき‐ごへい【並木五瓶】
並木 五瓶 (なみき ごへい)
1747〜1808 (延享4年〜文化5年) |
【歌舞伎作者】 上方の歌舞伎を江戸風にアレンジ。江戸歌舞伎発展の基礎を作った。 |
歌舞伎作者。大坂生まれ。安政期、大坂で活躍した後、江戸に移り数多くの傑作を残した。大坂で作った旧作を下敷きに、江戸の町人生活を描いた世話物に仕立てて、名作を次々と創作した。緻密な構成、写実的・合理的な作品は、上方生まれの歌舞伎芝居が、江戸歌舞伎としての独自性を確立する基礎ともなった。浅草雷門で風邪薬を商っていたことも有名。五瓶は4代続き、『勧進帳』を残したのは三世五瓶。 |
年(和暦) |
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●1764年 (明和元年) | ■江戸大火 | 17才 |
●1772年 (安永元年) | ■目黒行人坂火事 | 25才 |
●1783年 (天明3年) | ■浅間山噴火 | 36才 |
●1789年 (寛政元年) | ■棄捐令 | 42才 |
●1790年 (寛政2年) | ■石川島に人足寄場を設置 | 43才 |
●1791年 (寛政3年) | ■江戸市中銭湯の男女混浴を禁止 | 44才 |
●1797年 (寛政9年) | ■湯島聖堂を昌平坂学問所と改称 | 50才 |
●1803年 (享和3年) | ■江戸開府200年 | 56才 |
●1806年 (文化3年) | ■芝の大火 | 59才 |
●1808年 (文化5年) | ■フェートン号事件 | 61才 |
・伊能 忠敬 | 1745年〜1818年 (延享2年〜文政元年) | +2 |
・長谷川 平蔵 | 1745年〜1795年 (延享2年〜寛政7年) | +2 |
・塙 保己一 | 1746年〜1821年 (延享3年〜文政4年) | +1 |
・司馬 江漢 | 1747年〜1818年 (延享4年〜文政元年) | 0 |
・大田 南畝 | 1749年〜1823年 (寛延2年〜文政6年) | -2 |
・蔦谷 重三郎 | 1750年〜1797年 (寛延3年〜寛政9年) | -3 |
・笠森 お仙 | 1751年〜1827年 (宝暦元年〜文政10年) | -4 |
・桂川 甫周 | 1751年〜1809年 (宝暦元年〜文化6年) | -4 |
・喜多川 歌麿 | 1753年〜1806年 (宝暦3年〜文化3年) | -6 |
並木五瓶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/28 07:32 UTC 版)
初世 並木五瓶
1747年(延享4年) - 1808年(文化5年)2月2日[1]。五八・吾八・呉八・五兵衛と名乗り、1794年(寛政6年)以降は五瓶と称した[1]。別号は浅草堂・並木舎[1]。大坂道修町の役木戸和泉屋に生まれ、並木正三に入門した(辰岡万作・並木十助に入門したとも)[1]。道頓堀の浜芝居に出勤した後、1772年(安永元年)11月、大坂角の芝居で大芝居の作者、1774年(安永3年)11月、京都早雲座で立作者となるが、1776年(安永5年)11月に角の芝居に戻った[1]。1794年(寛政6年)、三代目澤村宗十郎の招聘で江戸都座に下り、1801年(享和元年)11月には宗十郎の遺児源之助を擁して市村座に移る[1]。
初代尾上菊五郎、初代嵐雛助、四代市川團蔵、五代目松本幸四郎を主役とした作品を手がけた[1]。上方では複雑で知的構想に富んだ時代物、江戸では情味豊かな世話物に傑作が多く、上方の写実合理性を江戸歌舞伎に融和させた点が高く評価される[1]。
代表作
- 『楼門五三桐』
- 『五大力恋緘』(五大力)
- 『江戸砂古慶曾我』
- 『略三五大切』
- 『富岡恋山開』(二人新兵衛)
- 『隅田春妓女容性』(梅の由兵衛)
- 『傾城黄金鯱』
二世 並木五瓶
初世篠田金治(1768年(明和5年) - 1819年(文政2年))の後名[1]。実家は武家。
代表作
- 長唄『遅桜手爾葉七字』(橋弁慶)
三世 並木五瓶
1789年(寛政元年)- 1855年(安政2年)10月14日、別号並木舎[1]。篠田惣六、二代目篠田金次と名乗った。初世篠田金治の門人[1]。1833年(天保4年)11月、森田座で三世並木五瓶を襲名[1]。享年76歳。深川霊岸寺中正覚院に葬る。法名は得法直覚信士[2]。
代表作
- 『勧進帳』
四世 並木五瓶
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三世の子、1829年(文政12年)– 1901年(明治34年)。芝居台帳の蒐集家として知られる。立作者にはならなかった。篠田全治、三代目篠田金治、並木五柳と名乗った。
脚注
「並木 五瓶」の例文・使い方・用例・文例
- 両側に高い並木がある道路
- 松並木
- 表通りの並木は冬場の夜にライトアップされる。
- それはとても素敵な並木道ですね。
- その並木道の間には桜が満開だ。
- 彼らは腕を組み合って並木道を歩いた。
- 私たちは並木道を歩いた。
- 我々は背の高いポプラ並木を歩いた。
- ポプラの並木道.
- その道路は両側に並木がある.
- 並木.
- 並木道.
- 4本の並木道がその広場から四方へ延びている.
- 並木があってその先が見えなかった.
- 見通しのきく並木道.
- 彼はそこに 3 時間もじっと立ったままで, 西濠(にしぼり)沿いの桜並木を写生した.
- 私たちは並木道のとぎれるところまで歩いた.
- 通りには並木が植えられていた.
並木五瓶と同じ種類の言葉
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