世界征服ジム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 08:49 UTC 版)
怪人ボクサーを擁し、世界制覇を企む悪のボクシングジム。彼らの目的は広義の世界征服ではなく、ボクシング世界タイトルの(手段を問わない)奪取であった事が最終話に明らかになる。最終的に全ての怪人ボクサー変身セットを仮面ボクサーに奪われ、計画を断念し自主解散した。首領を含む4人の幹部は黒いローブとフードをまとい素顔を晒さない。各人のフードの額には「世」「界」「征」「服」の字が一字ずつ記されている。 首領 本名不明。フードを被った幹部のうち、フードに「世」と記された人物。最後まで世界征服ジムによる世界タイトル奪取に固執するも、仮面ボクサーによる怪人ボクサー全滅という現実に打ちのめされる。 怪奇クモボクサー 怪人ボクサーの1体。クモの顔を模したマスクと、拳の先から第二の腕のように長く伸びたグローブ、脇腹を覆う2対のグローブ(足と合わせてクモの歩脚の表現)が特徴。天井に張り付き、口から吐く糸で相手を拘束し、身動きできなくなった相手を打ちすえる「人間サンドバッグ」を得意技とする。しかしただ長いだけの腕形のグローブは扱いにくく、ボクシングの役に立ちにくい戦闘スタイルを本人は嫌っていた。 第1話に登場。時系列上最初の怪人ボクサー(回想シーンに登場するため、作中では4番目に登場する)。洗脳の解けた拳一郎を襲撃し人間サンドバッグで重傷を負わせるが、その場に居合わせた三四郎がとっさに編み出したボクサーパンチの前に敗北する。 怪人カマキリボクサー 怪人ボクサーの1体。カマキリの顔のマスクと羽を模したマント、巨大な鎌状のグローブが特徴。このグローブで相手の頭を刈り取るように叩きつけるパンチが得意技である。言葉の代わりに「シューッ」という奇声を発する。 第1話に登場。最初に公式戦に現れた怪人ボクサーで、数々のボクサーを葬っていったが、仮面ボクサーの捨て身のボクサーパンチに敗れる。 恐怖コブラボクサー 怪人ボクサーの1体。コブラの全身を模した巨大なマスクと、やはりコブラの頭部を模し牙のついた右手のグローブ、コブラの尾を模し鞭のように伸びる左手のグローブが特徴。マスクからのぞく人間の口にも牙状のマウスピースによって牙が生えそろっているように見える。左手の鞭で相手をからめ取り、右手の牙で攻撃する戦法を使う。言葉の代わりに「シャーッ」という奇声を発するが、日本語での会話も行なえる。 第1話に登場。金野卵郎との試合において、乱入した仮面ボクサーのボクサーパンチに敗れる。 ブロンドボクサー 怪人ボクサーの1体。長い金髪を備える美女のマスク、豊かな胸とスレンダーなボディが特徴。美しい仮面から「地上最強の美女」の異名を持つ。言葉の代わりに「ホホホホホ」という笑い声を発するが、これはマスクから発せられる録音音声である。 第2話に登場。ミニフライ級であるため、本来フェザー級の仮面ボクサーはリングで対戦するために激しい減量を行なわなければならなかった。さらにブロンドボクサーは減量を妨害するために自身が手料理を作るという作戦も実行し、三四郎も次第にブロンドボクサーに心惹かれていく。しかし決戦の試合のさ中、ボクサーパンチでマスクが剥がれ、その正体であるモヒカン刈りの貧相な「やせた兄ちゃん」の姿を晒してしまう。こうして恋心を砕かれた仮面ボクサーの怒りの猛攻を受け、ブロンドボクサーは凄絶な敗北を喫した。 食虫植物ボクサー 怪人ボクサーの1体。食虫植物サラセニアをモチーフにしたマスクが特徴。しなる植物のような変幻自在のフットワークを得意とする。その素顔は絶世の美男子で、妻帯者でありながら複数の女性を次々と甘い言葉で虜にするプレイボーイ。 第3話に登場(第1話にも1コマのみ登場)。鉄壁のディフェンスで仮面ボクサーを翻弄し、一度は勝利する。素顔を公表し一躍女性に大人気となるも、仮面ボクサーとの再戦で唯一の弱点であるグラブを狙われ、隠していた結婚指輪を観客に晒してしまう。浮き名を流した報いで、妻に子持ちである事実も暴露されショック状態に陥ったところをボクサーパンチでノックアウトされた。 ゴッドボクサー / マーク・パイソン 怪人ボクサーの1体。ヘッドギアをモチーフにし、翼があしらわれた光り輝くマスクが特徴。その正体はファイトマネーをマネージャーや妻に搾取される生活に嫌気がさしたヘビー級王者マーク・パイソンであり、地上最強とも言われるパンチ力を誇る。 第4話・第5話に登場。フェザー級の仮面ボクサーとの格の違いを見せつけ2度にわたり完勝。世界のボクシング界を荒らし回るも、特訓の末ヘビー級として蘇った仮面ボクサーと再戦。決死の必殺技30年パンチの前に敗れる。 江戸井・U作 通称エディ。世界征服ジム科学技術班長であり、渾身の自信作ゴッドボクサーのマスクを作り出すが、マーク・パイソンが身に付けているマスクが(パイソンの頭のサイズの問題による)単なる模造品であると知り、自信作を否定されたショックから世界征服ジムを裏切る。仮面ボクサーのリベンジマッチに尽力し、マスクを改造。30年パンチを放つ能力を与える。
※この「世界征服ジム」の解説は、「仮面ボクサー」の解説の一部です。
「世界征服ジム」を含む「仮面ボクサー」の記事については、「仮面ボクサー」の概要を参照ください。
- 世界征服ジムのページへのリンク