ルウム編
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「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の記事における「ルウム編」の解説
U.C.0079、デギン議長は公国制を敷き、ジオン公国と改称し、自身は公王を名乗ることで旧ムンゾ共和国におけるザビ家の事実上の世襲支配を宣言。総帥職に就いたギレンは新生ジオン公国の全権を握り、地球連邦への宣戦を布告。その手始めに、反ジオンのスペースコロニー共和国群の制圧に取り掛かる。まず、抵抗するサイド2ハッテ自治共和国の首都島アイランド・イフィッシュの市民を毒ガスにより虐殺し、その多くの市民の死体を乗せたコロニー自体を連邦側の軍機関の中枢ジャブローに向けて落下させるブリティッシュ作戦を実施する。連邦軍の迎撃を受けて3つに分裂したコロニーは当初の目標を外れるも地球の主要都市などに落下し、結果として地球総人口の約半数を葬り去る。 ジオン独立戦争の余波はテキサスコロニーにも及んでいた。反ジオン派の市民たちは暴徒と化し、マス家を襲撃。テアボロは心労が祟り命を落とし、セイラは自ら銃を取って防戦に努める。その少し前、ルウムで極秘裏にセイラに接触したタチは死んだ筈のキャスバルがシャア・アズナブルとして生きていることを示唆。セイラは養父の人脈であるヤシマ家を頼り中立コロニーであるサイド7に赴くことになる。 次なる標的とされたサイド5ルウム自治共和国近郊での艦隊決戦ルウム戦役において、御前会議の情報をレビルにリークするという手段で連邦軍を欺き、ドズル中将の指揮する主力艦隊は、おとりの艦隊を犠牲にした戦略とモビルスーツを巧みに利用した戦術により大勝し、三連星の働きで連邦宇宙軍総司令官レビルを捕虜とすることに成功する。この戦いでシャアは抜群の功績を挙げ赤い彗星と称されるようになる。 連邦とジオンの間で事実上の講和会議である南極条約締結交渉が行われる。先のコロニー落としが全地球に及ぼした甚大な被害と、ルウム戦役の戦果を背景としたジオン優位の講和会議にキシリアは戦争推進派で地球通のマ・クベ中将を全権大使として送り込む。一方、和平を期待するデギン公王は密かに拘留中のレビルと接触し、連邦軍内での和平工作に協力を要請して、彼を逃がす算段をつける。だが、レビルはエルラン中将の働きかけでムンゾを脱出。南極で講和条約締結が成ろうかとしている矢先に、連邦側に戻ったレビルは戦争の継続を主張する大演説『ジオンに兵なし』を行い、連敗続きの連邦軍を鼓舞。講和は事実上反故となり、南極条約はあくまで「戦時協定」となり、双方は星間戦争 (interstellar conflict) の継続を選択する。 南極条約締結後、制宙権の大半を握ったジオン公国側はマ・クベを総司令官とする地球侵攻部隊を降下させ、地球攻略戦を開始する。しかし急速に戦線が拡大するなかで、国力に乏しいジオン公国軍は地球圏での情勢に即応した対応が取れないまま、戦争は膠着状態へと陥る。このような戦局の中、モビルスーツの戦術上の重要性に直面した連邦軍側はサイド7での新型機開発計画を推進。MS運用母艦であるペガサス級巡洋艦の就航に漕ぎ着ける。艦長は予備役に退いていた老将パオロ・カシアス。若く未熟なクルーたちを従え、ジャブローからサイド7に帰還するテム・レイを乗艦させ、新型機受領のためペガサス級一番艦、通称ホワイトベースは「民生輸送艦」を装い連邦軍本部ジャブロー基地から出航する。しかし、そうした連邦側の動きはドズルに察知されていた。ドズルはルウムでの破格の働きで佐官に昇格していたシャアにムサイ級最新鋭艦ファルメルを与え、調査任務に送り出す。
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