ミニ・コンピュータ
ミニコンピュータ
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ミニコンピュータ (mini computer) は、コンピュータの種類の一つである。「ミニコン」とも略称した。
- 1 ミニコンピュータとは
- 2 ミニコンピュータの概要
ミニコンピュータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/31 18:11 UTC 版)
初期のミニコンピュータの多くは、既存の大量生産されたASCIIテレタイプ端末を低価格の入出力装置として流用した。例えば、毎秒10文字のASCII文字を処理できるASR-33などである。ASR-33には紙テープ鑽孔装置と紙テープ読取装置が備わっていた。そのため、ミニコンピュータでは低価格の記録媒体として紙テープがよく使われるようになった。商用ソフトウェアも紙テープを媒体として販売されることがよく見られた。高速な光学読取装置もよく使われた。 バイナリデータを紙テープで転送する際には、紙テープの鑽孔装置や読取装置の誤り率が比較的高いことから、二重符号化技法を採用することが多かった。例えば Intel HEX などの符号化方式で "01011010" というバイナリ値を "5A" という2文字に変換し、各文字をASCIIで符号化して記録する。フレーム、アドレス、チェックサムなどの情報も16進の値をASCIIで符号化する形で組み込み、誤り検出に使用する。このような符号化を施すと、効率は元のバイナリの35から40%となる(例えば、16バイトのデータを1フレームとし、44文字のASCII文字で表すと36%の効率になる)。
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ミニコンピュータ
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MELCOM 70シリーズ(1972年) 16ビットワード。モデル60(1978年)以降は32ビットワードとなっている。通称「M7(エム・ナナ)」、「M70(エム・ナナジュウ)」、「70(ナナジュウ)」など。OSはモデルによりUOS(Universal Operating System)、BDOS(Batch Disk Operating System)、RTMS(Real Time Operating System)という独自のものが搭載されている。 MELCOM 70 MXシリーズ(1984年) 32ビットワード。通称「MX(エム・エックス)」。初期の頃は、OSはOS60という独自のリアルタイムOSであった。その後、OS60にUNIXを融合したOS60/UMXとなった。最大8プロセッサのマルチプロセッサ。
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ミニコンピュータ
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沖ユニバックとの関係でなかなか開発が思うに任せない沖電気は、ミニコンピュータに活路を見出した。1968年に発表したOKITAC 4300は「1万ドルのミニコン」と評判を呼び、後継機種は1980年ごろまで続いた。上位機種のOKITAC 4500は1970年に発表された。 1975年、データ通信機能を強化したOKITAC System 50シリーズを発表。分散処理やオンラインシステムを指向したシステムである。オペレーティングシステムにはDOS(Disk Oriented System)やMOS(Memory Oriented System)があり、DOS上ではタイムシェアリングシステムが動作し、MOSはメモリだけで動作するリアルタイム指向のOSとなっていた。1982年には仮想記憶をサポートしたOKITAC System 50Vシリーズを発表。16ビットCPUのまま24ビットの仮想アドレス空間をサポートするため、ややトリッキーなアドレス指定方式になっている。 OKITAC 4300 シリーズ (1968年) 16ビットワード。メモリは磁気コアメモリで最大32Kワード。最後の後継機 4300a(1980年)はメモリも含めて完全LSI化したもの。 OKITAC 4500 シリーズ (1970年) 16ビットワード。メモリは最大65Kワード。 OKITAC System 50シリーズ (1975年) 16ビットワード。汎用レジスタ8本。浮動小数点レジスタ2本。制御レジスタ8本。マイクロプログラム方式でWCS装備。リロケーションレジスタを使ったアドレス拡張(セグメント方式に類似しているが、論理アドレスの一部をプロセス間で共有する方式)。上位モデルでは完全なセグメント方式も搭載。 OKITAC System 50Vシリーズ (1982年) 16ビットワード。拡張制御レジスタ8本を追加。仮想アドレス24ビット。メモリは最大4Mバイト。2プロセッサまで。 OKITAC 7300 OKITAC 8300 (1988年) 32ビットワード。INTEL I860 2006年現在では、ヒューレット・パッカードからのOEM製品(OKITAC 9000シリーズ)とサン・マイクロシステムズからのOEM製品(OKITAC Sシリーズ)にOKITACの名が使われ続けている。
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ミニコンピュータ
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ここでは、ミニコンピュータと呼ばれる以前の産業制御用のコンピュータも解説する。 1959年、TOSBAC-2100の設計を流用したTOSBAC-8000がリリースされた。これは関西電力黒部第四発電所に納入され、1975年まで使用された。1961年には初の本格的制御用コンピュータTOSBAC-3200がリリースされ、北海道電力などに納入された。1963年にリリースされたTOSBAC-3300では割り込み機能が強化されている。1964年にリリースしたTOSBAC-7000はオンラインリアルタイム制御に特化したシステムである。リロケータブルなプログラミングが可能で、複数のプログラムをメモリ上に常駐可能とし、各種機器の制御のためにビット操作命令を強化している。また、24時間動作を考慮してRAS(信頼性、可用性、保守性)を向上させる強化も行われた。 1970年、ミニコンピュータと呼べる最初のシステムTOSBAC-40がリリースされた。PDP-11を意識した16ビットシステムである。そのCPUは後にLSI化され、さらにはワンチップのマイクロプロセッサとなった(T-88000)。1978年、32ビット化したTOSBAC シリーズ7/70がリリースされ、同時にTOSBAC-40シリーズも TOSBAC シリーズ7/40,10などに改称した。 TOSBAC-8000 (1959年) トランジスタ5000個使用。 TOSBAC-3200 (1961年) (詳細不明) TOSBAC-3300 (1963年) 2進直列式。磁気コアメモリ。24ビットワード。固定小数点式。割り込み機能が強化され、優先度設定と個別のマスクが可能となっている。 TOSBAC-7000 (1964年) 24ビットワード。PC相対番地によるプログラミングが可能。メモリを8Kワード単位のモジュール構成とし、故障が発生したときモジュール単位に切り離して縮退運転(再起動は必要)できる。故障したモジュールは動作中でも交換可能であった。エラー検出をきめ細かく行い、一時的な障害に対しては自動的にシステムが再開されるようにした。GE/PAC-4020相当で共に福島第一原子力発電所の各プラントに納入実績を持つ。 TOSBAC-40 (1970年) 16ビットワード。16本の汎用レジスタを持つ。マイクロプログラム方式(垂直型)。浮動小数点およびBCD演算用ハードも備える。 TOSBAC-10 8ビットワード。メモリー空間は14ビット(16キロバイト)。乗算・除算命令は存在しない。メモリへの書き込みと読み出し共に1μsec。16ビット幅の Program Status Word (PSW)を持ち、その PSW は1ビット幅のキャリー(英語版)・ビット、1ビット幅のマスタ・インタラプト・イネーブル・ビット、14ビット幅のロケーション・カウンタからなる。ロケーション・カウンタは、実行する命令のアドレスを指し示す。ディスプレイ表示としては、32字x16行、ASCII 64種。 TOSBAC シリーズ7/70 (1978年) TOSBAC-40のアーキテクチャを32ビットに拡張したものでアドレス空間、バスなど全て32ビット化している。メモリインターリーブ、キャッシュメモリ、命令プリフェッチなどの機能を導入。最大8プロセッサ。2レベルマイクロプログラム方式を採用し、マイクロコードは書き換え可能(Writable Control Store)。
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ミニコンピュータ
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日本電気のミニコンピュータの登場は遅く、1967年3月のNEAC-3100が最初の機種である。当初は産業システムサブグループの産業オートメーション事業部が取り扱っていたが、1975年にミニコンピュータ事業部が発足しそちらに移管された。1977年に事業部が情報処理サブグループに移管され、ハードウェアの開発・製造はコンピュータ事業部が担当することになった。1982年の32ビット版MSシリーズを以って「NEAC」の名称が取れる。その後パソコンの性能が向上したことやEWSの普及が加速したことにより、1988年に発売されたMS4150, MS4170, MS4170Lを以ってミニコンピュータの開発は終了した。 NEAC-3100 (1967年) 多目的科学技術計算用コンピュータ。1962年に発売されたトランジスタ式小型コンピュータ「NEAC-2101」のアーキテクチャを継承しIC化した機種。 NEAC-3200 (1969年) ハネウェルのH516を国産化した機種。16ビットワード。日本アビオニクス株式会社が製造を担当。後継機種にモデル30, 50, 70が存在。 NEAC-M4 (1969年) バリアンのミニコンピュータを国産化した機種。8ビットワードの卓上型。ただしアキュムレータは32ビット。後継機種として1972年にM4/n、1975年にM4/fが発売された。 NEAC MS10, MS30, MS50 (1978年) 16ビットワード。メモリは最大1Mワード。OSには新規開発のNCOSを採用した。以後、通信制御、負荷分散処理、産業制御などの用途を視野に開発を進めていった。 NEAC MS70 (1980年) 32ビットプロセッサを搭載し32ビットワードを採用した。 NEC MS8, MS120, MS140, MS190 (1982年) MS8はMS30、MS120, MS140はMS50の後継機種。メモリは最大16MB。 NEC MS8/3, MS135, MS175 (1984年) それぞれMS8, MS140, MS190の後継機種。 NEC MS4100, MS4120 (1986年) 32ビット1チッププロセッサを採用。価格性能比をMS135の3倍に向上させ、体積を6分の1に小型化した。OSにはUNIX System Vを採用した。 NEC MS4150, MS4170, MS4170L (1988年) MS4100, MS4120の上位機種。ISDNへの直接接続が可能。
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