プロ柔道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 15:51 UTC 版)
競技人口が多いにもかかわらず、柔道家が4年に一度しか表に出るチャンスが無いことに疑問を抱いた柳政紀が、自らの理想を持って柔道家の受け皿になるべく立ち上げた。かつて存在したプロ柔道を手本としており、アマ柔道家がプロに挑戦できるコーナー(プロに勝ったら10万進呈)とプロ柔道トーナメントの2本立てで興行を行う。まだ出来たばかりでそれほど知名度は無いが、気軽に見られる雰囲気と、元人気レスラーの柳の知名度から会場はなかなかの盛り上がりを見せていたが、エースである柳が赤城に敗れた為、評価が急落し単独興行を休止せざるを得なくなった。その後所属選手はドリームチームに吸収され、ドリームチームの興行の中でプロ柔道の試合を行っている。 柳 政紀(やなぎ まさのり) 現プロ柔道代表。プロ柔道世界チャンピオン。元超高校級の柔道選手でオリンピック候補だったが、高校時代の柔道大会で素人参加だった三四郎に負け、それ以来三四郎を終生のライバルと認め後を追ってプロレス入り。柔道殺法と噛み付きなどのラフファイトで五頭と肩を並べる新東プロの看板選手だった。新東プロ崩壊後も都合7年間に渡りプロレスを続けていたようだが、新たに長年の夢だったプロ柔道を旗揚げし、たまたま同じ会場で翌日に興行を控えていた柳が挨拶の為に三四郎たちの元を訪れた。プロ柔道振興の為、命運をかけてFTOの赤城に挑戦状を叩き付ける。 得意技は、「柳スペシャル(腕取り逆回って体落とし風投げ。今で言う逆一本背負いに近い)」。過去にこの技の3連発で馬之助が失神させられたことがある。 赤城戦では胴タックルを狙いに来る戦略を読まれ、わざと隙を作った赤城に狙い澄ました鋭角的なエルボーを叩き込まれて出血。それを皮切りに馬乗りになられた挙句非情なベアナックルパンチを容赦なく頭部に浴びせられ試合開始から僅か59秒でTKO負けに追い込まれる。その重いダメージにより、柳は一時植物人間となってしまうが、三四郎対赤城戦で三四郎の闘気が伝わったのか、意識を取り戻す。妻と二人の息子がおり、そのうち長男の竜一はオコノミマンのファンだが、正体が馬之助である事は知らない。 金田 麻男(かねだ あさお) プロ柔道所属選手。高校時代、三四郎や柳の参加した柔道大会で三四郎と対戦し、破った男。おかっぱ頭でいつも名前を「キンタマオトコ」と呼ばれて、その度に訂正するのが定番の登場の仕方(プロ柔道の興行では複数の観客から「キンタマオトコ」コールがあり、一般にも愛称として定着している模様)。後にオリンピックで銀メダルを獲得し大学で先生をしていたが、次のオリンピック予選で判定負けを喫し目標を見失っていたところを柳からプロ柔道旗揚げの誘いを受け、その姿勢に共鳴しプロ柔道選手となる。柳を倒してプロ柔道世界チャンピオンになるのが夢。プロ柔道が活動を休止した際、美鈴の厚意でドリームチームの世話になる。外見はとぼけた感じだが相当の実力者であり、田中プロレスとの対抗戦で、受身の取れない背負い投げでプロレスラーを失神させた。 ピーター・キンタマニー 元オランダのオリンピック代表候補のプロ柔道選手。名前のインパクトがかなり強烈で名前を読み上げようとしたリングアナウンサーを絶句させたり、また三四郎や馬之助達はズッコケてしまい、「な、なんなんだねキンタマニーとは!!」「(対戦相手が金田麻男だけに)これじゃあ日本対オランダのキンタマ対決やがな!!」と突っ込みを入れている。しかし実力は本物でプロ柔道トーナメントでは1回戦で金田麻男から足払いを掛けられる(公式戦では一本勝ちだが、プロ柔道では無効との事)も、逆にアンクルロックを仕掛けて逆転のギブアップ勝利を飾ってからはそのまま優勝を果たした。次回の柳との対戦権を得るが、柳が赤城戦を優先させたため、作中では未対戦。ハンサムで日本にも追っかけファンがおり、躊躇なく「キンタマニーコール」を送っている。金田同様、プロ柔道が活動休止となった際、ドリームチームの世話になり、田中プロレスとの対抗戦にて対戦相手のプロレスラーに圧勝する。 チョチョンマンチ・マキチョチハ 身長2mを越すロシアの元無差別級チャンピオン。柳の持つプロ柔道世界タイトルマッチに挑むも、柳スペシャルを喰らいあっさり敗北。結構インパクトのある名前のようで、馬之助は「こんな名前のロシア人、ホンマにおるんかいな?」と呟いている。 淀橋 亀夫(よどはし かめお) アマチュアの柔道家で、2段の腕前を持つ。アマ柔道家がプロに勝ったら10万円贈呈するコーナーに「よ~し、10万円はいただきだ!!」と宣言して意気揚々と挑戦しようとするも、試合前に稽古の一環としてやらかした「辻斬り」ならぬ「辻投げ」の被害者の男性から通報を受けた警察官達に強制連行され、出場が叶わなかった。
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