田中プロレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 15:51 UTC 版)
新東京プロレスの実力派レスラーだった田中敬三が立ち上げたプロレス団体。女子プロあり、格闘技系ありとバラエティに飛んだ試合を組める、それなりに陣容が揃った準メジャー級団体。 田中 敬三(たなか けいぞう) 田中プロレス代表取締役社長。元新東プロ所属。三四郎達の先輩レスラーで、ファイトスタイルは地味だが和製カール・ゴッチと比喩されるストロングスタイルの実力者。新東プロの若手選手はこの田中に勝って初めて海外修行に出る事を許されていたことから「アメリカの壁」と呼ばれていた。誌面を通じて赤城への挑戦をぶち上げた三四郎に対し「俺たちと戦え!来月後楽園ホール抑えてあるから来い!」と挑戦状を送ってくる。三四郎たちは「要は俺たちに出てくれってことなのか?」「田中先輩にはいろいろおごってもらったし断りきれん」と参戦を決意する。 新東プロでは先輩レスラーでありながら、三四郎と9回シングルマッチで対戦して9敗と全く敵わなかった(三四郎のデビュー3戦目の対戦相手で、三四郎はこの時の試合ですでに田中に勝っている)。それ故三四郎の実力を良く知っていて、三四郎なら赤城に勝てると踏んで、実力が鈍っていないか確かめるテストの意味で自らの団体に呼び込んだ。 1年前に赤城と一騎討ちを行なったが容赦のない膝関節蹴りを喰らい膝を壊して長期欠場。その影響で客足が遠のき経営が悪化、その日の食事にも事欠く有様で、三四郎たちの参戦前日に不渡りを出してしまった。つまりこの日が田中プロレス最後の自主興業だった。 田中プロレス解散後、同団体に所属していた宗村と共に工事現場で働いたりしていたが三四郎対赤城戦の後、ドリームチームのメンバーとして復帰した。 ギララ・ミカ、安生洋子(あんじょう ようこ) キャンディ&ほたる組とタッグマッチで対戦した相手。ギララはペイントレスラー。ジャンピング・パワーボムやブレーンバスターを使い、ほたるを痛めつける。 安生洋子は顔が某男子レスラーに似ていて、得意技は反則攻撃と「女サソリ固め」。 試合前にファンがほたるの立ち姿に一斉に靡いてしまった事に激昂し、ギララと共に安生は徹底的に各種の関節等でほたるをグロッギー寸前になる程痛めつけ、とどめで仕掛けた女サソリ固めでほたるを仕留めようとするも、意地でもギブアップをしないほたるはリング下で撮影していたカメラマンから「悪いけど、後で五頭って人に請求してくれる?」と断りを入れた後、カメラを奪い取って反撃。安生がまともに凶器攻撃を受けて怯んでしまった隙にほたるは更にドロップキックを仕掛けた(この時は安生に躱されてしまい、不発)後、自力で逃れてキャンディ藤原と替わる事に成功。安生は後一歩の所で逃してしまう。 キャンディ藤原には強気な態度で前述のPPW女子プロレスを脱退した理由を公衆の面前でバラしてしまった為に彼女の怒りを買ってしまい、頭突きやハイキック、強烈なヘッドロックを仕掛けられた末にコンビネーションプレーでほたるからのドロップキックをまともに喰らい、とどめにはファイアフライスペシャルで沈められ、逆転フォール負けを喫した。 中村 成利(なかむら なりとし) 田中プロの所属レスラー。ドリームチームの一員として上がった金田麻男とバーリトゥードルールで対戦。前述の金田の受身の取れない背負い投げ一発で顔面から落とされ3分20秒で失神KO負け。 小笠原 鉄男(おがさわら てつお) 田中プロの所属レスラー。ドリームチームの一員として上がったピーター・キンタマニーとバーリトゥードルールで対戦。僅か2分15秒チョークスリーパーで失神KO負け。 デンジャラス山崎、サカーノ大助 田中プロの所属レスラー。凶器公認デスマッチで美鈴&五頭組と対戦。良い所の無いまま惨敗。 宗村 宗男(むねむら むねお) 田中プロの所属レスラー。趣味は時代劇観賞の25歳。田中が育てた秘蔵ッ子で、打撃、投げ、関節技、空中殺法と何でもこなすトータルファイター。現在の田中プロレスでは事実上のエースらしい。他流試合経験も豊富で、ヨーロッパ遠征時は「サムライ」と怖れられていた。「~でござる」等、武士のような口調の喋り方をする。田中と組んで三四郎&馬之助&成海のドリームチーム最強トリオをメインで迎え撃った。 試合開始直後、先陣を切って三四郎と対峙。格好付けて「さあ、かかってきなさい」と言おうとした三四郎に容赦無く掌底数発や飛び蹴り、バックドロップ、ムーンサルトプレス等を見舞い、前評判通りの技のテクニックを披露する。だが、持ち前のタフさと巧みな受け身で流し、ほぼノーダメージで切り抜ける三四郎から逆に息を切らすほどスタミナを奪われた上に反撃の掌底2発と膝蹴り一撃をまともに受けてしまい、撃沈する。 ウェイン・タムラック 田中プロの所属レスラー。田中と組んで三四郎&馬之助&成海のドリームチーム最強トリオをメインで迎え撃った。宗村が三四郎に撃沈された後、田中からの反撃要請で出撃するも、直後に馬之助からのコルバダで投げ倒された後、更に成海頁二のトップロープからのギロチンドロップを受け、止めに再び馬之助からお腹を弛ませて威力が増したジャンピングボディアタックを食らってしまい、良い所無くフォール負けを喫した。なお、そのフォールの際に田中がカットに入って助けようとするも、三四郎のラリアットに阻まれ、撃沈されている。
※この「田中プロレス」の解説は、「1・2の三四郎 2」の解説の一部です。
「田中プロレス」を含む「1・2の三四郎 2」の記事については、「1・2の三四郎 2」の概要を参照ください。
- 田中プロレスのページへのリンク