tomorrow never knows
「tomorrow never knows」とは、ビートルズやMr.Childrenの楽曲タイトルとして有名な言葉で「明日はどうなるかわからない」という意味を持った英語表現である。
「tomorrow never knows」とは「tomorrow never knows」の意味
「tomorrow never knows」の「tomorrow」は「明日」、「never」は「決して〜しない」、「knows」には「知っている」という意味があるため、直訳すると「明日はどうなるかわからない」「明日は決してわからない」という意味になる。「tomorrow never know」はビートルズやMr.Childrenの楽曲のタイトルとしても知られている有名な英語表現である。実は、「tomorrow never knows」は、文法的に間違っており正しい英語表現ではない。「tomorrow never knows」が文法的に間違っていると言われている理由は、「tomorrow never knows」の主語が「明日」になっているため、明確な主語が使われていないことである。主語とは、私、あなた、私達などのことである。この言葉が意味する「明日を知ることができない人」とは「私達」のことを指しているため、「tomorrow never knows」の本来の主語は「we」である。また、「know」の役割が他動詞から自動詞に変化しているため「tomorrow」は目的語として訳されている。これらを踏まえた上で、明確な主語を使用した正しい表現に直すと「We never know tomorrow.」となる。「tomorrow never knows」は文法的に考えると違和感のある英語表現であるが、アメリカでは「明日は明日の風が吹く」という慣用句として使用されているほか、ビートルズやMr.Childrenの曲名としても有名なため多くの人に親しまれている言葉である。
ビートルズの「tomorrow never knows」は、1966年に発表された「Revolver」というアルバムの中に収録されている楽曲である。「Revolver」のラストを飾るこの曲は、ビートルズ初のサイケデリックロックと言われている。ハモンド・オルガン用のレスリースピーカーに通されたジョン・レノンの声やインドの弦楽器タンブーラ、テープの逆再生によるサウンドエフェクト、サンプリングなどの一部が使われたり重ねられたりして構成された革新的な曲である。
Mr.Childrenの「tomorrow never knows」は、1994年11月に発売されたシングル曲である。発売から3週目で累計売上が100万枚を突破したことで話題となり、最終的な売り上げは約276.6万枚を記録したMr.Children最大のヒット曲である。フジテレビ系で放送されたドラマ「若者のすべて」の主題歌で、「明日のことは誰にもわからない」という楽曲タイトル通り、人間の性で友情を壊してしまったことや殺伐とした社会に対して感じている不安が描かれている。楽曲の最後には、「明日のことは誰にもわからないけれど心のままに夢を描いて生きていこう」という力強いメッセージが込められている。1994年の発売以降、多くの人々に愛され、和田アキ子やNOKKO、Acid Black Cherry やHAN-KUNなど多くのアーティストによってカバーされている。
「tomorrow never knows」の発音・読み方
「tomorrow never knows」の読み方は「トゥモロー・ネバー・ノウズ」となり、発音記号は「təmɑ́rou névɚ noʊz」となる。発音するときは、トゥモローの「ロ」、ネバーの「ネ」、ノウズの「ノ」にアクセントをつけると良い。「tomorrow never knows」の語源・由来
「tomorrow never knows」の語源は、ビートルズのメンバーであるリンゴ・スターが「tomorrow never comes」を言い間違えて「tomorrow never knows」と発言したことである。リンゴ・スターは病弱であり、学生時代は学校を休むことが多かったと言われている。学歴も中卒であったため、文法表現がめちゃくちゃな言葉を使うことがあり、リンゴ・スターが何気なく言った「tomorrow never knows」という言葉を面白がったジョンレノンがタイトル名として起用したことが由来である。「tomorrow never knows」の使い方・例文
・"tomorrow never knows" is famous as a musical piece title of Mr. Children.(「tomorrow never knows」はミスチルの楽曲タイトルとして有名だ)「tomorrow never knows」を曲のタイトル名として使用した例文である。人気バンドMr.Children最大のヒット曲として知られている有名な言葉で、この楽曲は様々なアーティストによってカバーされ、老若男女問わず多くの人に愛されている。「tomorrow never knows」という言葉や楽曲について説明したいときに使うことができる例文である。
・"tomorrow never knows" is a coined word of Ringo Starr.(「tomorrow never knows」は、リンゴ・スターの造語である)
「tomorrow never knows」をリンゴ・スターが言った言葉として使用した例文である。「tomorrow never knows」がリンゴ・スターの言い間違えから生まれた言葉であることを説明するときに使うことができる例文である。
トゥモロー・ネバー・ノウズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/01 04:34 UTC 版)
「トゥモロー・ネバー・ノウズ」(Tomorrow Never Knows)は、ビートルズの楽曲である。レノン=マッカートニー名義となっているが、実質的にはジョン・レノンによって書かれた楽曲[6]。1966年に発売された7作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『リボルバー』の最後に収録された楽曲だが、レコーディングはアルバムのためのセッションで最初に行われた。ライブで演奏することを想定せずに制作したため、テープの逆回転をはじめとしたスタジオ技術が多く使用された。
注釈
出典
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