コロムビア専属へとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > コロムビア専属への意味・解説 

コロムビア専属へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:45 UTC 版)

古関裕而」の記事における「コロムビア専属へ」の解説

1929年昭和4年)、イギリスロンドン市のチェスター社が発行する音楽雑誌『ザ・チェスターリアン』第10巻77号掲載され管弦楽作品懸賞募集見て同年7月管弦楽のための舞踊組曲竹取物語』を含む5つの作品応募した同年12月福島商業学校恩師丹治嘉市に「2等に5曲共入賞致しました協会からは既に旅費、及びその他の費用として、£400の金が送金されて来ました。」と手紙報告し1930年昭和5年1月23日福島民報新聞福島民友新聞など各紙入賞大々的報道された。これらを典拠として『竹取物語』を日本人初の国際的作曲コンクール入賞作品とする文献があるが、この作品二等入賞したとされる作曲懸賞募集詳細明らかになっていない。これは国際現代音楽協会主催現代音楽作品公募へのイギリス支部推薦を、古関入賞勘違いしたという説もある。日本人国際作曲コンクールあるいは国際作品公募において、現在も日本初であることが記録されているのは外山道子の「やまとの声」である。 『竹取物語』は、色彩的で斬新なオーケストレーションなされており、また、打楽器のみで演奏される楽章なども含まれていたといわれる。 この入賞報道読んだ声楽家志望愛知県豊橋市在住内山金子(きんこ)が古関ファンレター送りその後100通を超える熱烈な文通経て1931年2月9日古関21歳金子18歳入籍し同年5月19日結婚式挙げた古関たいへんな愛妻家で、晩年までおしどり夫婦であったという。 この頃古関複数交響曲ピアノ協奏曲交響詩『ダイナミック・モーター』、弦楽四重奏曲など、膨大な作品群完成させていたが、それらの楽譜遺族管理怠り現在ほとんど行方不明になっている。『竹取物語』の所在知れないという。 1930年9月コロムビア顧問山田耕筰推薦コロムビア専属作曲家迎え入れられ夫婦上京した東京では菅原明朗師事した菅原とは同年9月から11月頃に出会い童謡歌手古筆愛子自宅開かれた勉強会菅原からリムスキー=コルサコフ著『実用和声法』を教科書として学んだのち、1933年から1934年頃までの2年間、菅原から個人教授受けた菅原は『竹取物語』のスコア読んで驚き古関には深井史郎よりも才能があったと、後年まで称賛している。師と仰いだ菅原明朗のほかに、橋本國彦とも親交厚かった。 しかし、古関実家経済的に破綻してからは一族を養わなくてはならず、次第クラシックの作曲から離れざるをえなくなったコロムビア入社も主に生活費のためであった考えられる古関本人作曲勉強のための洋行希望していたが、自身内気な性格当時不況などが重なりそれは叶わなかった。東京移ってからのオーケストラ作品には、関東大震災描いた交響詩大地反逆』があり、これはストラヴィンスキー的な音楽であるといわれている。また、無調的な歌曲『海を呼ぶ』なども作曲している。 1934年昭和9年)、古関25歳の頃、「利根舟唄」(詩:高橋掬太郎、唄:松平晃)が自身初のヒット曲となり、作曲家としての地位確立翌年1935年昭和10年)には新民謡調の「船頭可愛や」(詩:高橋掬太郎、唄:音丸)が26万枚売り上げる大ヒット記録し人気作曲家仲間入りを果たす。「船頭可愛や」は瀬戸内海イメージした長調の曲で、1939年昭和14年)には世界舞台で活躍したオペラ歌手三浦環レコード吹き込んでいる。 この頃声楽家志望だった妻の金子帝国音楽学校進んでいた。金子は後に声楽家ベルトラメリ能子(よしこ)及びその師のディーナ・ノタルジャコモの教え受けた。また同時期に古関伊藤久男交流持ち伊藤久男帝国音楽学校入学することになる。作曲家古関作詞家野村俊夫福島市出身)、歌手伊藤久男本宮市出身)の三人はいずれ福島県出身で「コロムビア三羽ガラス」と呼ばれた

※この「コロムビア専属へ」の解説は、「古関裕而」の解説の一部です。
「コロムビア専属へ」を含む「古関裕而」の記事については、「古関裕而」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「コロムビア専属へ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「コロムビア専属へ」の関連用語

コロムビア専属へのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



コロムビア専属へのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの古関裕而 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS