コメディアンとしてのドリフとは? わかりやすく解説

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コメディアンとしてのドリフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:35 UTC 版)

ザ・ドリフターズ」の記事における「コメディアンとしてのドリフ」の解説

元々ドリフ純粋なバンドであり、お笑いとは程遠い存在だったが、桜井輝夫リーダーになってからは、コミック要素音楽取り入れようになった当時ドリフターズ出演最初メンバー各ポジションワンフレーズ演奏をして、いかりやの「全員集合!」の一声全員舞台前面出てきてコント始めていた。これが後のキャッチフレーズとして使われる全員集合」の由来である。コント中身それぞれの楽器使った音楽がらみの物が多かった。そして新生ドリフになった後からは、グループ活動お笑い中心となっていった。 1970年代になると憧れていた先輩バンドである、「ハナ肇とクレージーキャッツに取って代わる形でドリフターズ人気になったお笑いとしては、グループ生かした色々なパターン生み出す。特に『ドリフ大爆笑』の「もしもシリーズ」では、ボケ突っ込み以外の呆然とするいかりや」で笑いを取るという新しパターン生んだ。いかりや自身は、自らのグループを「お笑い能力一流でない」と卑下し新生ドリフ初期ライバルであるコント55号対抗する意味で、アドリブ無し徹底的に練られストーリー作り練習カバーし土曜8時戦争呼ばれるお笑い番組視聴率争いで、長年わたって優位保った。いかりやはペーソスではなくカラッとした笑い生命語っている。 志村正式メンバーになる前後チーム笑いパターン変化している。ドリフ再結成直後高木ブー中心にした笑いだったが、すぐに加藤茶中心としたコント変更され、のっぽ(権力者役のいかりや)、でぶ(無芸大食高木)、めがね(風見鶏インテリ役の仲本工事)、はげ(ふてぶてしいおじさん役の荒井)、ちび(いじめられ役の加藤)という、吹き溜まり集団内での人間関係というチームワークで、加藤オチ取っていた。それと同時に「いかりやから加藤中心として4人共にいじめられながらも表向き従い機会見て権力者であるいかりやに前述キャラクター生かしたそれぞれの方法時には共謀して歯向かい形勢がいかりやに戻るとその4人がそれぞれの個性をもった方法でばらばらになり、要領の悪いメンバー加藤)だけがバレ犠牲になる」といった社会的な縮図指摘する者もいる。時折加藤といかりやとの権力争い結果リーダーの座が逆転した始めから加藤リーダーとなるパターンもあった。また、音楽要素残し笑い取り入れている時代でもあった。 志村入ってからは、まともでない役のメンバー(特に志村)に、いかりやが突っ込み入れた振り回されるという笑いパターンになり、イントロ高木、つかみの仲本オチ加藤、さらに加藤オチよりパワーアップした奇天烈な行為をする志村という各々順番でいかりやが突っ込み入れていった。あるいは、金田一コントのように志村独り舞台に近いものになり、加藤含め他の四人は脇に回ることも多くなった。しかし、荒井脱退から志村への交代定着するまでには2年近くもの時間かかったこの間志村前面押し出そうと、他のメンバー、特にいかりやと加藤によるサポートがあった。 その後三枚目としての仲本強調された。一方で志村はいかりやの演出無視してアドリブギャグ入れることがしばしば見受けられリハーサルダメ出しをされても、実行してしまうこともあった。これは、「緻密なストーリー演出基づいたドリフコント」を崩すこととなったが、ハプニング時には他のメンバーもそれを乗り切るためにアドリブ対処したこともあった。 撮影用ではあるが、ケーキ鶏卵スイカ牛乳などといった食べ物粗末にするネタ下品なコント多く、また「金たらい落しや一斗缶で殴るなど、子供真似ると危ない」などという名目内容含めてPTA目の仇にされたが、メンバー以外の他人誹謗中傷ネタにすることはなく[要出典]、かつ素人いじりをしなかった。また、体を張ったギャグ音楽ネタも多い。いかりやの著書によれば、いかりやが米兵相手コミックバンドをしていた体験からこのような芸風後々まで引き継ぐことになったという。 日本だけでなく、台湾などでも人気がある。 他の芸能人へも影響があり、『8時だョ!全員集合』、『ドリフ大爆笑』、テレビ朝日ドリフと女優の爆笑劇場』等の番組ゲスト出演した俳優アイドル歌手までもが、番組内では本来のイメージ越えた役作りギャグをすることを、バーチャルお笑いドラマコント出演としてファンからも認められ、またドリフ一緒にコントやりたいために自ら希望して演じる者も多数出てきた。そういったゲストからお笑いとしての個性引き出され新たな方向性個性をも作っていった者も少なくないまた、実際に主に立ち回りながらしゃべって笑い引き出すのはメンバーであってもゲスト笑い中心あるよう見せ企画力技術もあった。 ちなみに高木によるとドリフでは仲間内で、午後3時を“ドリフ時間”と呼んでいた。これは、ドリフ一日仕事基本的に午後3時から開始していたとのことで、他にもドリフで何かをする時は多くのことで午後3時起点行動することが多かったという。プライベートメンバー同士で会う日の待ち合わせ時刻なども昔からドリフ時間約束しており、この習慣は現在(2021年10月)も続いている。

※この「コメディアンとしてのドリフ」の解説は、「ザ・ドリフターズ」の解説の一部です。
「コメディアンとしてのドリフ」を含む「ザ・ドリフターズ」の記事については、「ザ・ドリフターズ」の概要を参照ください。

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