ウズミ・ナラ・アスハ
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「機動戦士ガンダムSEEDの登場人物」の記事における「ウズミ・ナラ・アスハ」の解説
Uzumi Narah Athha 声 - 大川透 オーブ連合首長国前代表首長及び五大氏族アスハ首長家当主で、カガリの養父。カリスマ的な指導者であり、「オーブの獅子」と呼ばれる。 初登場した時点では既に代表首長の座をホムラに譲っているが、その影響力は衰えを見せず依然として指導者の立場にあった。第25話で登場するや、まず彼は、周囲の閣僚のぼやきをなだめつつ第2護衛艦群の砲撃でアークエンジェルを追い払ったようにザフトに対して見せかけた上で入港させ、国産MS完成に必要なストライクの戦闘データとキラ・ヤマトの技能の提供を得る、という政治決断を行った。この時点でウズミの語るオーブの「中立」とは、理念最優先の絶対的なものではない。「ナチュラル、コーディネイター、どちらとも敵対しない」ための政治的建前という色彩のものである。また、第27話では周囲の一部の人間が、ヘリオポリスで行われていた地球連合軍のMS開発は「アスハ代表は知らなかったこと」、と釈明しつつ、カガリによればそれは「内部にはそう言う者もいるってだけだ。父自身はそうは言ってない」とのことであり、『ASTRAY』では、G兵器共同開発はサハク家の独断専行によるもので、ウズミが代表首長の座を退いたのはサハクの所業の責任を取ってのことだった。 パナマ攻略戦後、連合軍への参戦要請に対して、代表に再就任し中立維持を宣言するが、サハク家がアズラエルにG兵器開発の協力や技術提供等を行い、彼にオーブの技術力の優秀さを証明してしまった事が原因で、マスドライバーとモルゲンレーテ社を狙われてしまう事になり、連合軍はオーブ解放作戦を開始する(ロンド姉弟は、並行して行われた第三次ビクトリア攻防戦に参戦していた)。最終的にオーブの敗北は確実になり、残存戦力とカガリ達をクサナギに乗せて宇宙に飛び立たせた後、自身はカグヤ島に存在するモルゲンレーテ社の本社とマスドライバー施設を自爆させ、側近たち(ホムラを除く)と共にその命を絶った。 キラの育ての親であるヤマト夫妻からカガリを託され、養父となる。カガリを為政者としての目線、国民としての目線の両方から学ばせるという教育方針を取り、ウズミの旧知の仲のサイーブの元に預けている。また、時には頬を赤く腫れあがるほど打つこともあり、厳しくも優しく育てた。 ロンド・ミナ・サハクは「国とは国民のことであり、国家の理念を守るため国民を犠牲にしたウズミは間違っている」とウズミの行動に対し極めて否定的である。 ウズミの行動に対して否定的な見解を持つ人間も存在している。シン・アスカのように、“ウズミは政治的理念を最優先させ国民を無為に犠牲にした”、あるいは“理念と心中させた”と考える被災オーブ国民もいる。ただ、オーブが侵攻された原因に関してはサハク家側にあったのだが、そういった真実は実質上闇に葬られてしまった為、結局の所、オーブ侵攻と壊滅双方の責任は、ウズミ一人だけに押し付けられてしまうに至っている。 しかし、当時のパナマの惨状を鑑みても例え連合の要求を呑んだところで国内に在住するコーディネイターはプラントに渡らざるを得ないし、その場で殺される恐れもある上にウズミ自身が「連合に下っても明日にはパナマの二の舞」と称したようにザフトがマスドライバーを潰しに来て市民を相手に虐殺をする恐れがあった事実と同時にほぼブルーコスモスそのものと化していた連合ではどのみちオーブ軍によるプラント移住後のオーブ国民への虐殺という事態が待っていた。逆にプラントと手を結んでも、軍と政府は勿論のこと国民の多数がナチュラルである以上追放される事はなくとも、連合の攻撃で国民が危険に晒されるというさして変わらない結果が待ち構えている状況であった。どのみち国民を守るためには中立の理念ひいては現状を貫く以外になかったのも事実である。 ウズミは、当時大西洋連邦所属艦であったアークエンジェルに対し、艦載機ストライクのデータ提供と、オーブ国産モビルスーツの開発にそのパイロットを協力させることを条件に、オーブ国内での同艦の修理と補給を認めた。半国営企業であるモルゲンレーテ社がコスモグラスパーの連合との共同開発や、優秀な兵器を堂々と海外に、それも当時ザフトと緊張関係にあった地球連合に輸出している。その一方でサハク派に内密にMSアカツキを開発させていた。 [先頭へ戻る]
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