その他の屍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 00:08 UTC 版)
水島(みずしま) 呪い憑き。生前は依海高校の女生徒(クラスはD組)。誰からも相手にされない日々を過ごしており、その孤独に耐え切れず自殺サークルに参加するが、サークルの主催者である赤紗によって三人の仲間と共に屍として再生された。自分の受けた痛みを縁を結んだ相手に強制的に、かつ数倍にして返す呪いを使ってマキナを苦しめるが、自殺した場所に旺里が供えた色紙(水島の名前と、弔いの言葉が書かれていた)を見て動揺したところをマキナの攻撃を受けてダメージを負う。逃げようとしたところで赤紗と出会い、屍から普通の死体に戻されて死亡。遺体は赤紗の座壇『奇想蓮華』に吸収された。 季四辺 鞆春(きしべ ともはる) 声 - 勝杏里 嵩柾の親友で読み切り2作目に「冬花」という名前の妹と共に登場。18歳。女性にモテるタイプで、近隣の女子高生からは「プリンスQ」の異名で呼ばれるほどのイケメンだった。嵩柾の良き相談相手であり、誰よりも嵩柾のことを理解していた。 後に本編にも回想の形で登場し、嵩柾と彼との間に起こったその後の経緯が語られる。妹と共に交通事故で死亡し、彼は未練のあまり屍と化して、自分を事故死に追いやった人間を次々と殺害したという。死因からか、車を支配するという呪いを持ち、操った車で相手を轢くなどの強力な攻撃を行う。 生前の陽気で優しい気質は皆無となり、残忍な笑みを浮かべ、加害者達だけでなく何の罪も無い一般人をも惨殺した。嵩柾、イツキに対しても微塵の容赦もなく襲い掛かり、友だった自分を殺すのかと嵩柾を葛藤に陥れたが、最期は梅原と冬麻によって再び殺された。嵩柾に対してイツキを「人間」と見なすか「屍」と見なすかを決意するきっかけを作った人物でもある。 アニメでは「玄」で登場。四年前の事件で嵩柾に重傷を負わせ潜伏していたが再び姿を現す。こちらではイツキとの激戦の末、彼女に倒された。 萩野(はぎの) 声 - 中井和哉 アニメオリジナルキャラ。自らを「カリスマ」として慕っていた女性たちとハーレムをして暮らしており、自身の命令に従わない者は惨殺していた。七人の女性の遺体を警察に見つかり、マンションの20階から飛び降りたが屍となる。本人は「吸血鬼になった」と思い込んでいた。吸血した女性を自己暗示により自身の下僕化させる能力(屍化はしない)を持ち、戦闘時には蝙蝠のような姿になり飛行する。 下僕化した女性たちを差し向けることでマキナを苦戦させたが、最終的にマキナに殺された。 四巴 輝流(よつは ひかる) 声 - こやまきみこ アニメオリジナルキャラ。大麟館によく遊びに来ていた。高速道路で起きた事故により死亡したが、「遊びたい」という未練から二人の子供と共に屍と化した。遊びと称して人を惨殺していた。その屍と融合して、巨体な屍になることができる。 マキナと闘っていたが、旺里が持っていた大麟館の子にあげた絵(自分が描いた絵)に反応し動きを止めて、マキナによって攻撃を食らい、分裂させられてマキナに殺された。 御咲 君(おさき くん) 声 - 飯塚雅弓 アニメオリジナルキャラ。人気絶頂の歌手だったが、元々体が弱く、体調を崩して療養していたが死亡。だが「もっと歌いたい」という未練から屍として蘇った。以後、彼女の歌で稼ごうとするマネージャー(声:浜田賢二)とヤクザたちによって守られ、ファンの前にも姿を見せず、CD販売のみで活動していた。感情の起伏が激しく些細なことで怒り人を殺す。口からはマキナを簡単に吹き飛ばすほどの衝撃波を放ち、戦闘時には巨大な鳥のような姿になって戦う。なお、登場した回のエンディングテーマは、彼女の声を担当した飯塚の歌が使われた。 初戦では自身の能力や赤紗からの警告を受けたマネージャーが配置したヤクザたちの妨害でマキナを退けるも、再戦時に景世が流した自身の歌に動揺した隙を突かれて樒で動きを封じられたところをマキナに倒される。 光良(みつよし) 声 - 千葉進歩 アニメオリジナルキャラ。墨鳥の中学時代の剣道部仲間。不死身のヒーローになった自分が悪を倒すという妄想じみたブログを書いていたが、内容が現実に起きた事件と一致していることに気がついた旺里は光良が自覚のないまま屍と化していると察知しており、ブログにコメントを書き込んで呼び出し、既に死んでいることを理解させようとするが、彼は旺里を悪の手先と勝手に決めつけ、ヒーローを模した変身をして襲いかかってきた。自分が受けた攻撃を敵にはね返す「呪い」を持っていたが、墨鳥の電話に動揺した隙をつかれ水薙生に倒される。 大谷塚(おおやづか) 声 - 麻生智久 アニメオリジナルキャラ。新興宗教団体「永久生命研究教団」の教祖。実は彼自身が屍で「言霊」を媒介とする呪い憑き。炎や木などを作り出せ、また他の屍を支配できる。 その不死の術は「呪い」を使って支配させた屍を利用したイカサマであり、不死の奇跡を信じ込ませて信者を増やし、金儲けをしていただけだった。それらの有様が「七星」の不興を買ったため、彼らの襲撃に遭い、最後は「七星」北斗に抹殺された。 躯雷(くらい) 声 - 千葉一伸 アニメオリジナルキャラ。「呪い」を宿したマキナの監査官を担当していた光言宗の僧侶。屍姫を「穢れた存在」と見なしており、彼女たちと接しているせいで自身の悟りを開けないと思い込んでいる。 七星をマキナのいる本山へ誘導するために現れた赤紗に殺害されるが、上述の「屍姫のせいで自身の悟りが開けない」という未練から屍化しマキナに襲いかかるもの旺里の霊気を受けて一時的に復活したマキナに瞬殺された。その後、光言宗の僧侶が屍化したという事実を揉み消すために彼の屍化は隠蔽された模様。
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