「第一夜」のメンバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 22:08 UTC 版)
原作「第一夜」(漫画版の「第壱章」)の登場人物たち。 森崎 明日香(もりさき あすか) 声 - 阿澄佳奈 / 演 - 橋本環奈 女性。「第一夜」の主人公であり語り手。走るのが苦手で致命的に遅いというハンデを抱える。原作小説と漫画版では性格が変更されており、原作では生々しい本音を抱えた等身大の女子高生というイメージで描かれているのに対し、漫画版では仲間思いで心優しい、メンバーの良心的存在という位置づけになっており、極限状況でも勇気を奮い立たせて率先して動き、周囲を巻き込んで人間関係を変えていく主人公として描かれている。このため、原作では消極的に選んだ受け身の選択であったものが、漫画版では自ら積極的に選んだ行動の結果という描写に変更されている場面が幾つかある。 「第一夜」では最終日に生存するも、蘇った遥によって陥れられ、「第二夜」では、カラダ探しを「頼んだ側」として登場する。第二夜でカラダ探しを終わらせた後、呪いを解くか美雪たちに意見を求められたとき、承諾し、「高広は私を見つけてくれるんだよね?」と試すようなことを述べている。また、美雪が棺桶に入る直前、「カラダ探しは美紀の呪い、赤い人の呪いは別にある」と言われ、赤い人の呪いの解き方を考えていた。 「最終夜」では再び「頼まれた側」として再登場し、主人公であり語り手となる。 原作でも漫画版でも、シリーズの結末でカラダ探しを終わらせた後も記憶が残る側の立場となる。原作では最後の戦いで死別したメンバーと離別し、苦い結末を迎えるが、漫画版ではそうはならず、幸せな結末を迎える。 伊勢 高広(いせ たかひろ) 声 - 江口拓也 男性。喧嘩っ早い不良生徒。幼馴染である明日香に異性としての好意を抱いており、「第一夜」の出来事を通して相思相愛の間柄となる。カラダ探しをする前は幼馴染の明日香と理恵以外には特に仲のいいクラスメイトはいなかったが、その正義感に溢れる性格から異性同性問わず好かれ、「第二夜」では美雪と遥、「最終夜」では卓也と幸恵、「前夜」では留美子から、異性としての好意や、同性からの憧れを寄せられるが、本人は明日香に対して一途。 「第二夜」でも引き続き「頼まれた側」として再登場し、「第一夜」で恋人同士となった明日香を元に戻そうと奮闘する。「第一夜」では最終日で瀕死になりつつも生存したため、「第二夜」のメンバーで唯一、前回のカラダ探しの記憶を保持する。 「最終夜」では、カラダ探しには参加せず、毎晩記憶をリセットされつつも、事情を知る者として明日香に協力し、最後の戦いにも同行する。シリーズの結末において、原作では生存しつつも記憶を失うが、漫画版では記憶が残る。 柊 留美子(ひいらぎ るみこ) 声 - 青山玲菜 / 山下七海 女性。同性のメンバーからは「美人」と評されているが、気が強くがさつな面があり、高い理想に見合った交際相手が現れないことを嘆く一方、男性メンバーから異性としては敬遠されている。漫画版では「ヤンキー系ギャル」という解釈で描写されている。胸が小さいことを気にしている。 「第二夜」でも、引き続き「頼まれた側」として登場。「第一夜」の最終日で死亡していたため、前回のカラダ探しの記憶を失っている。 「第三夜」でも「頼まれた側」として再登場し、「第三夜」の主人公であり語り手となる。「第一夜」「第二夜」「最終夜」での記憶は失っており、かつて仲間だったメンバーの一部とは学年も違ってしまっている。 最後の戦いで命を落とし、シリーズの結末ではカラダ探しの記憶を失う。原作では明日香とは別の世界で復活し、仲間と離散しつつも龍平と再会する。漫画版では記憶を失いつつも仲間たちとの交友関係を取り戻す。 浦西 翔太(うらにし しょうた) 声 - 西山宏太朗 男性。体力はないが頭脳明晰。当初は自分の頭の良さを鼻にかけて他のメンバーを捨て駒にするような態度を取り、他のメンバーと険悪になる。しかし、カラダ探しが自分の思い通りにいかず悪戦苦闘するうち、己を省みるようになって態度を改め、他のメンバーと友情で結ばれていく。 「第二夜」でも引き続き「頼まれた側」として登場。「第一夜」の最終日で死亡していたため、前回のカラダ探しの記憶を失っている。次第に相島 美雪に異性としての好意を抱くようになり、彼女のために奮闘する。記憶がなくともその頭脳を活かし、理知的にカラダ探しを進めていく。美雪が赤い人に殺された後、「1人にしたくない」とその場に残り、最後の戦いには参加しなかった。結末でも記憶は消されたが、生き残っている。 鳴戸 理恵(なると りえ) 声 - 朝日奈丸佳 / 高橋李依 女性。明日香・高広の幼馴染であり明日香の親友。怖がりで臆病な性格だが、自分を襲ってきた健司を見殺しにしたり、赤い人を利用して自分ごと殺害させる、校舎外に出るための丈夫なロープの在処や誰も見当のつかなかったカラダの在処に気付くなど、行動力や洞察力に長けている。スタイルが良く、巨乳。 「第一夜」では最終日で死亡したため記憶を失い、以降は端役として登場することはありつつも、カラダ探しと関わらずに過ごす。 杉本 健司(すぎもと けんじ) 声 - 梅原裕一郎 男性。理恵に密かな好意を抱く。小野山邸の近所に住んでいる。実は「赤い人」こと小野山美子を、約50年前に強姦して殺害した真犯人である山岡雄蔵の孫。物語半ば、かつて美子の顔見知りで、雄蔵によって殺害されて美子を殺害した犯人の濡れ衣を着せられた雄蔵の兄、山岡泰蔵の思念に憑依され、仲間に襲いかかるようになってしまう。 「第三夜」でも「頼まれた側」として再登場。他のメンバーと協力しようとせず、独自にカラダ探しを進めるものの途中で行き詰まり、仲間たちに頭を下げて協力を受ける形となる。 最後の戦いでは泰蔵と共存する形で参加し、「赤い人」を足止めするため奮戦し、命を落とす。原作では明日香の認識する世界から消失するが、漫画版では他のメンバーと共に記憶を失った状態で復活する。 三神 遥(みかみ はるか) 声 - 織江珠生 / 奥野香耶 女性。カラダ探しを「頼んだ側」。漫画版では黒髪・背中で伸ばしたワンレンの髪型で描かれている。毎日一度皆の前に現れ、おどろおどろしい姿と態度で自分のカラダを探すよう強要する。逃げても殺しても逃れることはできず、風呂でもトイレでも布団の中でもお構いなしに現れ、「頼まれた側」のメンバーを震え上がらせる。当初は「頼まれた側」のメンバーから幼馴染の友人として認識されているが、次第にその記憶が改竄されたものであることが明かされていく。 その正体は前回のカラダ探しにおける「頼まれた側」のひとりで、非協力的なメンバーと共に約1年間、同じ日をループしながらカラダ探しをしていた。他のメンバーは前回のカラダ探しの記憶を失ったまま昨年度のうちに卒業しており、縁もゆかりもない明日香らに今回のカラダ探しを頼んだ。 「第一夜」の結末では明日香に「頼んだ側」の役割を押しつけて自由の身となるが、「最終夜」では「頼まれた側」として再登場する。当初は再びカラダ探しに巻き込まれたことにショックを受けるが、不仲なメンバーと共に1年間カラダ探しを続けた経験を生かし、メンバーを仕切って積極的に探索を進める。「頼まれた側」としての彼女は常に冷静沈着であり、頭の回転も速く非常に頼もしい仲間となる。冷静でありながら気性は荒く非常に強気な性格。当初は同じく「頼んだ側」「頼まれた側」の経験がある明日香とは不仲であったが、次第に友情で結ばれていく。一方で過去のカラダ探しで同じ「頼まれた側」だったメンバーを深く憎悪しており、復讐心を抱くようになるが、明日香たちによって改心するようになる。 小野山の人々と面影が似ており、「最終夜」では明日香から小野山家の縁者または生まれ変わりではないかと疑われている。遥本人は否定しているが、美子・美紀の母親に当たる人物と髪型や目元が似ていることは本人も認めている。原作では理由が示されなかったものの、漫画版「解」の結末では、小野山美紗が存在しない世界で、美紗として生まれることのできなかった魂が別の人間として生まれた姿であるとされた。 最後の戦いでは明日香を庇うような形で死亡し、原作ではそのまま明日香の認識する世界から消失するが、漫画版では小野山美紗と同化した後、カラダ探しの記憶を失いつつも大学生となっており、明日香や留美子と再会する。
※この「「第一夜」のメンバー」の解説は、「カラダ探し」の解説の一部です。
「「第一夜」のメンバー」を含む「カラダ探し」の記事については、「カラダ探し」の概要を参照ください。
- 「第一夜」のメンバーのページへのリンク