《草魚》の正しい読み方
「草魚」の正しい読み方
「草魚」は「そうぎょ」と読む。「草魚」の意味解説
「草魚」は中国原産の淡水魚である。中国内では、もっとも輸出されている魚として知られている。体長は1メートルを超えることも珍しくなく、観賞用の生き物として人気を集めてきた。なお、名前の由来は、主食が草であることだ。なぜ「そうぎょ」と読むのか・理由
中国圏での正式名称は「鯇魚(わんゆい)」である。そのため、草を食べる生態にかけて、日本人が「草魚」と名付けた。「鯇魚」という字は日本人になじみがなく、分かりにくかったからだと考えられている。「草魚」の「草」は音読みで「ソウ」、「魚」は「ギョ」である。一般的な熟語と同様に音読みを組み合わせた読み方がされる。
「草魚」の類語・用例・例文
「草魚」は生物名なので、類語はない。強いて近い言葉を挙げるなら、「淡水魚」となる。淡水魚は塩水ではない、普通の水の中に生息している魚の総称だ。「草魚」も淡水魚の一種である。以下、「草魚」の例文を挙げていく。「お金持ちの家に行くと、いろいろな驚きがある。大きな水槽で飼われている草魚は初めて見た」
「僕は中国とのパイプがあるので、利用してさまざまなビジネスを始めたい。今、一番稼ぎやすいのは観賞用の草魚の輸入だ」
「草魚は中国やベトナムに多く生息している。ただし、草魚は繁殖力が高いので、世界各地で姿を確認できる。もちろん、日本にも草魚は住んでいる」
「大きなものになると、草魚は2メートルを超えるらしい。ただ、さすがにそれほどのサイズの魚を自宅で飼育することはできないよ」
「明治時代ごろから、草魚は日本でも養殖されるようになった。育てる条件が比較的緩いのに、姿が美しくて人気だったからだ」
「草魚」の英語用例・例文
「草魚」の英名は「Ctenopharyngodon idellus」である。直訳すれば、「草魚属の草魚種」となる。以下、「草魚」の英名を使った例文だ。Ctenopharyngodon idellus is a prolific breeding fish. Therefore, it is a creature suitable for business. Instead, you must secure enough land to grow them.(草魚は大量に繁殖する魚だ。だから、ビジネスに向いている生き物である。そのかわり、育てるには十分な土地を確保しなければならない)
I told the investor about the appeal of Ctenopharyngodon idellus. But he wasn't interested in the story at all. He thought he could hear about goldfish and carp, and he didn't care about the fish business he didn't know.(私はその投資家に草魚の魅力を語って聞かせた。しかし、彼はまったく話に興味を示してくれなかった。彼は金魚や鯉の話を聞けると思っており、知らない魚の商売などどうでもよかったのだ)
A gang of criminals has taken the tank away. The landlord was very disappointed. He loved the Ctenopharyngodon idellus in the tank very much. The fish was very expensive, but he has continued to love Ctenopharyngodon idellus, not for the price, but for being his family.(集団的な犯罪グループにより、水槽は持ち去られてしまった。家主はとても失望した。彼は水槽の中の草魚をとてもかわいがっていた。その魚はとても高かったが、彼は値段ではなく家族であることで、草魚を愛し続けてきた)
《草魚》の正しい読み方
「草魚」の正しい読み方
「草魚」は「そうぎょ」もしくは「くさうお」と読む。ただし「そうぎょ」と「くさうお」は別種であるため、どちらの読み方で読むかには注意を要する。「草魚」の意味解説
「草魚」と書いて「そうぎょ」と読む場合、コイ目コイ科に属する中国原産の淡水魚を意味している。外見は鯉に似ているが口ひげがなく、背びれも小さい。ややくすんだ黄褐色の体を持ち、環境によっては2メートルに達することもある。草魚(そうぎょ)はその名の通り草を食べる。小魚も食べるが川辺や湖沼に生えるアシやマコモなどの植物を特に好んで食べる。食欲は旺盛。平均的な寿命は10年ほどだが20年以上生きる個体も珍しくない。原産地の中国では食用魚として養殖されている。晩春から晩夏にかけて産卵期を迎え、産卵後およそ60時間程度で孵化する。在来種との交雑も起きやすく、日本では生態系に悪影響をもたらす生態系被害防止外来種に指定されている。「くさうお」と呼ばれる魚はカサゴ目クサウオ科の海水魚であり、「そうぎょ」とは異なる種である。くさうおの体はおたまじゃくしに似た形状で表面は柔らかく、弾力性に富んでいる。寒い海を好むが生息分布は非常に広く、日本近海のほとんどの地域で見ることができる。地域によってはミズドンコの名前で呼ばれている。食用であり、刺身や煮つけ、から揚げなどに加工されることが多い。
なぜ「草魚」を「そうぎょ」「くさうお」と読むのか・理由
「草魚(そうぎょ)」の名の理由は、川辺に生える草を好んで食べる食性に由来しているとされる。また、草を食べる性質上、緑色の糞を出すことから「草のような糞をする魚」の意味で「草魚」と呼ばれたという説もある。この「草魚」はもともと中国語名であり、日本語では素直に音読みして「そうぎょ」と読まれる。海水魚の「草魚(くさうお)」は、もともと「くさい魚」という意味で「くさうお」と言い習わされており、その呼び名に「草魚」という字を当てた、とされている。ここでいう「くさい」は嗅覚の表現ではなく「つまらぬもの」というネガティブさを示す意味合いである。つまるところ「草」の字は草魚の外見とも習性とも特に関係ない。
「草魚」の類語・用例・例文
「草魚」の類語には「藻魚」「笠子」などがある。それぞれ「もうお」「かさご」と読む。「藻魚」は藻や水草が茂った所に生息する魚の総称である。「笠子」は海水魚であるカサゴの漢字表記であり、同じカサゴ目のくさうおの別称として使われることがある。「草魚」の英語用例・例文
「草魚」を英語で書くと「grass carp」になる。直訳すると「草の鯉」であり、名前をそのまま英訳した言葉だ。海水魚であるくさうおは「snailfish」と書く。カタツムリを意味する「snail」が使われているのはくさうおのぶよぶよした外見がカタツムリに似ているためである。- 《草魚》の正しい読み方のページへのリンク