《苣木》の正しい読み方
「苣木」の正しい読み方
「苣木」は日本の地名および人名で、地名としては主に「ちゃのき」、人名(名字)としては「ちさき」もしくは「すがき」と読む。「苣木」の意味解説 / なぜ「苣木」をこう読むのか
「苣木」のルーツは佐賀県にある地名、苣木(ちゃのき)とされる。佐賀県佐賀市富士町大字苣木である。苣木(ちゃのき)は「萵苣の木(ちしゃのき)」が変じた言葉とされる。
「萵苣」は「ちしゃ」の他に「ちさ」とも読み、また「苣」単体で「ちさ」と読むことがある。ここから名字の「苣木(ちさき)」という読み方が成立したといえる。
「苣木(すがき)」という読み方には諸説あり定かでないが、たとえば「《苣》を《菅》と混同・誤読したのではといった説がある。
《苣木》の正しい読み方
「苣木」の正しい読み方
「苣木」の正しい読み方は「ちさき」「すがき」「ちゃのき」である。「苣木」の意味解説
「苣木」は日本の名字で、「ちさき」や「すがき」と読む。どちらも、佐賀県佐賀市の富士町にある「苣木」という大字から発祥しているが、その地名の「苣木」は「ちゃのき」と読み、江戸時代の記録にも残されている。佐賀県が発祥の名字のため、現在でも佐賀県に最も多い。しかし、めずらしい名字であるために全国にも200人ほどしか存在せず、一番多い佐賀県でも50人ほどである。「苣木」という有名人には、「苣木寛之(ちさきひろゆき)」や「苣木浅彦(すがきあさひこ)」がいる。苣木寛之は1960年生まれのギタリストで、福岡県出身である。苣木浅彦は佐賀県出身の地球科学者で、1923年の2月23日に生まれて2010年の4月22日に亡くなった。鉱床学を専門とし、東北大学と山口大学で名誉教授の称号を受けている。1980年には岡山県で、1981年には秋田県で二種類の新鉱物を発見したという業績がある。
なぜ「ちさき・すがき・ちゃのき」と読むのか・理由
「苣木」の「苣」は音読みでは「キョ」と読み、訓読みでは「たいまつ」「ちさ」「ちしゃ」と読む。いっぽう、「苣木」の「木」は音読みで「ボク」「モク」、訓読みで「き」「こ」と読む。ちなみに、「木」は名前にも使用できるが、「苣」は名前には使用できない漢字である。「苣」の訓読みの「ちさ」と「木」の訓読みの「き」が結びついて、「苣木」を「ちさき」と読むのは典型的な訓読みである。また、地名の「苣木(ちゃのき)」は、その地域に「萵苣の木(ちしゃのき)」の巨木が多かったことから付けられたといわれている。
「苣木(ちさき)」に比べて「苣木(すがき)」はかなりの少数派であるが、「苣」に「すが」という読み方はなく、それに近い音も存在しない。これは、「苣」を崩した字を、「菅(すが)」の崩し字と読み間違えたことが原因だといわれている。
「苣木」の類語・用例・例文
「苣木」は人名や地名のため、類語は存在しない。文中では、「苣木という名字は、何と読むのでしょうか」「佐賀県佐賀市の富士町には、苣木の棚田が広がる」「苣木地区でマウンテンバイクの国際大会が開催された」のように使用する。「苣木」の英語・用例・例文
「苣木」は固有名詞なので、英語でもそのまま「Chisaki」「Sugaki」「Chanoki」と表記する。使用例としては、「Sugaki will come back in 30 minutes.(苣木は30分以内に戻ってくるよ。)」や、「My mother has got experience planting rice paddies in Chanoki.(母は、苣木で田植えをした経験がある。)」「In addition to rice, the terraced paddy field in the Chanoki area are also used to grow cotton.(苣木地区にある棚田ではコメの他に綿花の栽培もおこなわれている。)」などがある。- 《苣木》の正しい読み方のページへのリンク