《花様年華》の正しい読み方
「花様年華」の正しい読み方
「花様年華」は「かようねんか」と読む。もともとは中国の言葉であり、「花樣年華」と表記されてきた。ただ、日本語では「樣」という漢字が常用ではないので、「花様年華」に改められた。「花様年華」の意味解説
「花様年華」にはさまざまな意味が込められている。まず、「花様」とは「花のよう」という意味であり、「とても美しい」「きらびやかである」とのイメージに結びつく。次に、「年華」は「時代」「月日」を意味する言葉だ。つまり、純粋に解釈すれば「とてもきらびやかで花のような時代」、つまり「美しい青春の日々」との意味になる。ただ同時に、「若くて楽しい日々はもう戻ってはこない」とのニュアンスも含んでいるといえるだろう。「花様年華」は2000年公開の香港映画のタイトルでもあり、日本ではその作品から言葉が広まった。なぜ「かようねんか」と読むのか・理由
日本語にはもともと「花様年華」という言葉は定着していなかった。そのため、中国語の「花様年華」を単純に音読みし、「かようねんか」という発音が一般化したといえる。「花様年華」の類語・用例・例文
「青春」「青年期」「若い盛り」といった言葉が日本語にはある。これらの言葉は「花様年華」と同じく、10~20代の若い時期を指す。「人生の最も楽しい時代」というニュアンスはいずれも共通しているといえるだろう。ただ、「青春」「青年期」「若い盛り」には、若い時期を無条件に肯定しているような響きも含まれている。「花様年華」のように、「いずれは楽しい時期も終わりを迎える」といった寂しさ、切なさはあまり込められていない。そのほか、中国には「似水年華」という四文字熟語もあり、日本でも一部の人に知られている。これは「年月は川のように流れていく」という意味で、「花様年華」に似ている。そのかわり、「似水年華」は「何もしないまま年月が過ぎてしまった」という後悔の念も表すので、細かい意味が「花様年華」とは違う。以下、「花様年華」の例文である。「花様年華とはよくいったもので、若い時期はあっという間に過ぎ去った」「恋や友情を楽しみつくし、我々は花様年華を謳歌していた」「花様年華」の英語用例・例文
英語には「flower of life」という表現があり、「人生の花盛り」との意味を持つ。主に10代の青春時代を指す言葉で、「花様年華」に近い。花はやがて枯れてしまうことから、「永遠ではない」というニュアンスもある。この点も「花様年華」と共通している。以下、例文を挙げていく。She spended flower of life happily at school.(彼女は学校で楽しく花様年華を過ごした。)Broken heart is the trivial thing in flower of life.(失恋など花様年華においては些細なことだ。)- 《花様年華》の正しい読み方のページへのリンク