《花手水》の正しい読み方
「花手水」の正しい読み方
「花手水」の正しい読み方は、「はなちょうず」である。「花手水」の意味解説
花手水(はなちょうず)というのは、手や口を清めるために設けられた神社の手水舎(ちょうずしゃ)の手水鉢(ちょうずばち)に浮かべられた色とりどりの花を意味する言葉である。新型コロナ対策を目的に手水舎の使用を禁止する代わりとして、手水鉢に美しい色とりどりの花を浮かべる神社が増えたことで広く知られるようになった言葉である。なお、その発祥は京都にある柳谷観音 楊谷寺(やなぎだにかんのん ようこくじ)と言われており、寺の執事が手水舎の手水鉢に浮かぶ紫陽花を「花手水」と表現したのが始まりとされている。なぜ「花手水」と読むのか・理由
神社を参拝する際の風習のひとつである手や口を水で清めることを「手水」と呼び、そこから派生して生まれた言葉が「花手水」である。なお、この「手水」自体は「ちょうず」あるいは「てみず」と読むことができるが、ほぼ「ちょうず」と読まれている。そのため、そこから派生して生まれた「花手水」についても、正しい読みは「はなちょうず」となっている。「花手水」の類語・用例・例文
花手水に類語は存在しない。手水に関しては、類語として「禊(みそぎ)」・「水行(すいぎょう)」・「若水(わかみず)」・「厄除け(やくよけ)」などがあるものの、いずれもそこに「花」をつけて「花手水」の意味で使われることはない。なお、花手水はその美しさから、人気の写真スポットとなっていることが多い。そのため、「花手水」という語の最も多い使われ方は、SNS上のハッシュタグである。コロナ禍になる前からその存在は知られており、Instagramなどでは「#花手水」というハッシュタグが2018年頃から広く使われている。例文としては、「「花手水」とは、手水鉢に浮かべた紫陽花などの美しい花のことです。」などがある。「花手水」の英語用例・例文
「花手水」の英語表現は、そのまま直訳すると「flower water」と表される。ただし、この表現だけではその本来の意味は伝わらない。その意味を正しく伝えるためには、まずは手水舎というものを説明する必要がある。例としては、「place with purifying water for ritual cleansing of hands and mouth into a shrine」とすれば手水舎が説明でき、その内容を踏まえて「flowers floating on top of the chouzuya」と表現すれば、花手水の正しい意味を英語で伝えることができる。《花手水》の正しい読み方
「花手水」の正しい読み方
「花手水」の読み方は「はなちょうず」あるいは「はなてみず」である。花を浮かべた手水舎(ちょうずや)のことである。「花手水」の意味解説
「手水」は、神社に参拝する際に手や口を浄める水や、その行為そのものを指す言葉である。「花手水」は、もともとは屋外での神事に際し水が無いときに、野生の草花についた朝露を使って手などを浄めたことを意味していたが、現代における「花手水」は若干意味が変わって、手水に使われる水盤や水鉢に色とりどりの花を浮かべることや、そのように飾られた手水舎を指すようになった。この「花手水」の普及は、一説には新型コロナウイルス感染症の流行によるものと言われている。不特定多数の参拝者が一つの柄杓を用いて手や口をゆすぐ行為に感染症を広げる危険性があるとされ、多くの神社で手水を行う手水舎の利用が中止されたことに伴い、使われていない手水の水盤を花で彩り参拝者の目を楽しませる方法が広まったとされている。
なぜ「はなちょうず」と読むのか・理由
「花手水」は、「はなてみず」と読むこともあるが、一般的には「はなちょうず」と読むことが多い。「てみず」をなぜ「ちょうず」と読むかについては、時代の変遷に伴う日本語の発音の変化によるものであり、「てみず」が徐々に訛って「てうず」となり、「ちょうず」となったものである。こうした発音の変化は、古来、「てふてふ」と発音していた語が「ちょうちょう(蝶々)」と発音されるようになったのと同様の現象であり、様々な語で見られる。- 《花手水》の正しい読み方のページへのリンク