《花き》の正しい読み方
「花き」の正しい読み方
「花き」は「かき」と読む。正しくは「花卉」という漢字があるものの、読みにくいので「花き」と多くの場所で記載されてきた。「花き」の意味解説
「花き」は観賞用の植物、すべてを指す言葉だ。花のほか、草や小鉢なども「花き」に含まれる。野菜や薬用植物と区別するための言葉である。なぜ「花き」と読むのか・理由
「花き」の漢字「花卉」は、「花と草」という意味である。「観賞用植物の総称」という意味で「花」と「卉」をつなげ、音読みにしていた。ただ、「卉」が読みにくいので「花き」という表記に変わっていった。「花き」の類語・用例・例文
「花き」の類語は「草花」「植物」などである。ただし、「花き」とは観賞用の植物に限られる。「草花」「植物」は目的を問わない表現なので、「花き」とは細かい定義が異なるといえるだろう。また、「花き」とほとんど同じ意味の言葉に「観賞用植物」がある。しかし、「花き」のほうがやや文語的で、改まった表現だ。以下、「花き」の例文を挙げていく。「結婚式に向けて、花きの準備はもうできているか。花嫁にこだわりがあるだろうから、しっかり聞いておいてくれ」
「そのホテルは花きの搬入で大忙しだった。季節の変わり目には大幅な模様替えが行われるので、支配人は考えることが多かった」
「冠婚葬祭の花きはどうぞ、当店にお任せくださいませ。地域からの信頼を集めており、もう50年も営業しています」
「彼女は花きに詳しくなかった。菊の花にしたって、何気なく頼んだだけだ。まさか、葬式で使う花だとは知らなかった」
「花きのことを学びたいなら、僕のおじいちゃんに頼んであげよう」
「花き」の英語用例・例文
「花き」は英語で単に「flower(花)」「plant(植物)」と表記する。あるいは、「ornamental plant(観賞用植物)」と書かれることもある。以下、英語における「花き」の例文を挙げていく。When we arrived at the seminar venue, the president frowned. First of all, the flowers were very shabby. The chairs were also disorganized, creating a chaotic space.(セミナー会場に到着すると、社長は眉をひそめた。まず、花きがいかにもみすぼらしかった。椅子もきちんと整理整頓されておらず、混乱した空間になっていた)
Plants heal the human heart. For example, some people may think that having plants in a company is pointless. However, just looking at the flowers while waiting for the elevator is calming.(人の心を植物は癒してくれます。たとえば、会社に花きがあっても無意味と思う人もいるでしょう。しかし、エレベーターを待っている間に、花を眺めているだけでも心は落ち着くものなのですよ)
I'm sorry, but can I entrust you to carry in the ornamental plants? I have to pick up the customer. At this rate, you'll be late.(申し訳ないのですが、花きの搬入を君に任せていいだろうか。僕はお客様を迎えに行かなければならない。このままでは、遅刻してしまうだろう)
《花き》の正しい読み方
「花き」の正しい読み方
「花き」は本来「花卉」と表記する言葉で、読み方は「かき」である。「花き」の意味解説
「花き」とは、鑑賞のために栽培されている植物全般を指す言葉だ。従って、切り花、鉢物、花木類、球根類、花壇用苗物、地被植物類なども「花き」と考えられる。盆栽も含まれている。しかし、野菜苗は「花き」ではないし、その収穫物も異なる。食べるカボチャは花きではないが、ハロウィンに飾るハロウィンカボチャは、花きとして扱われる。アーティフィシャルフラワーやブリザーブドフラワーなども花きではない。なぜ「花き」を「かき」と読むのか・理由
「花き」は、もともとは、「花卉」と表記されていた。ところで、「卉」は、会意文字である。会意文字とは、意味を持った漢字が幾つか集まって、別の意味を持つようになった漢字のことだ。「卉」は、草の意味を持つ漢字が三つ集まって、たくさんの草を表す字となった。やがて、意味はもう少し広がり、「たくさんの草木」を表す字となったのである。この字の読みは「き」だ。したがって、「花卉」は、「かき」と読まれていた。しかし、「き」の字が常用漢字ではないために、「花き」という表記が生まれた。表記が変わっただけで、言葉が変わったわけではないので、もとのまま「かき」と読むのである。「花き」の類語・用例・例文
「花き」の類語として、「花き」とぴったり一致するわけではないが、「草花」がある。草花は、「花の咲く草」という意味で、「花き」と同じというよりも、「花き」の一つになる。「草木」も一致はしないが、近い言葉ではある。草木とは、草と木のことであり、広い意味で、植物全般を表す。ただし、植物全般から、食用のために育てている植物は除かないと、「花き」とは一致はしない。草木の中から、トマトやブドウの苗などを除いたものが、「花き」となる。「園芸植物」という言葉も類語ではあるが、ぴたりと一致はしない。園芸植物には、野菜の苗なども含まれているからだ。- 《花き》の正しい読み方のページへのリンク