《花椒》の正しい読み方
「花椒」の正しい読み方
「花椒」は「かしょう」と読む。中国語読みでは「ほあじゃお」となる。「花椒」の意味解説
「花椒」はミカン科サンショウ属の植物であり、原産地の中国では調味料として使われている。「椒」には「かぐわしい」「香ばしい」など香りに関する意味がある。調味料として用いる花椒は果皮を乾燥させた物だが、その形状が花びらのように見えることから「かぐわしい花」の意味を持つ「花椒」と表記するようになった。なぜ「花椒」と読むのか・理由
「花椒」を「かしょう」と読むのは日本の山椒と共通点が多いためである。花椒と山椒は共にミカン科サンショウ属であり、香り付けとして用いる調味料としての需要がある点も一緒である。強い辛味を持ち、しびれる感じをもたらすのも両方に共通している特徴だ。「かしょう」の読みは文字の音読み以外に「花のような山椒」という意味を持つが、これは花椒の形状が細かく散った赤い花びらのように見えるのが理由である。「花椒」の類語・用例・例文
「花椒」の類語は「はじかみ」「山椒」「中華ペッパー」などがある。「はじかみ」は「椒」の古い読み方であり、本来の意味は刺激が強い調味料や野菜の一般的な名称であった。香りが強く刺激を持つ調味料や野菜は種類を問わず「はじかみ」と読んでいたが、やがて葉生姜のことを「はじかみ」と呼ぶようになった。花椒を「はじかみ」と読むのは「葉生姜のように香りと刺激が強い」という意味がある。例文としては「花椒は麻婆豆腐に欠かせない」「はじかみの香りの良さは大人になってから分かる」などがある。「山椒」は日本の山椒と同じ「さんしょう」読みだが、これは特有の香りや刺激が山椒に似ているためである。「本場中国の山椒は香りが違う」などと用いることができる。「中華ペッパー」はアメリカのチャイナタウンで用いられている「chinese pepper」を翻訳した言葉である。花椒の強い刺激は胡椒に似ているため、「中国の胡椒」という意味の「chinese pepper」が使われるようになった。胡椒はコショウ科コショウ属の植物なので花椒とはまったく別の品種だが、強い刺激を持っている共通点があることから「中国の胡椒」と誤解されてこのような名前になった。「中華ペッパーの刺激は食欲増進の効果がある」などと使うことができる。「花椒」の英語用例・例文
「花椒」は英語では「sichuan pepper」「chinese prickly-ash」などと表記される。直訳すると「sichuan pepper」は「四川省の胡椒」、「chinese prickly-ash」は「中国の山椒」となる。花椒は中国の四川省が発祥である四川料理に不可欠な食材であり、風味が胡椒や山椒に似ているのが名前の由来だ。英語の例文としては「花椒が欲しい」を意味する「I want sichuan pepper」や、「花椒は良い香りだ」となる「chinese prickly-ash has a nice scent」などがある。- 《花椒》の正しい読み方のページへのリンク