《若人》の正しい読み方
「若人」の正しい読み方
「若人」の正しい読み方は、「わこうど」である。しかし辞書によっては、「わかびと」読みが記載されているものもある。「わこうど」とは「わかびと」の音が変化したものであり、どちらの読み方も並べて挙げている。しかしほとんどの辞書には、「若人」は「わこうど」の読みだと記されているので「若人=わこうど」が一般的だと言える。「若人」の”人”は「ひと」「にん」「じん」と読むが、「若人」では「素人(しろうと)」や「玄人(くろうと)」の読みと似ている。「人(と)」が発音しやすいように濁音になり「人(ど)」となった。「若人」の意味解説
若人とは「若い人」「若者のこと」を意味する語である。年齢的には思春期の人を指すことが多く、若い層全般をこのように呼ぶ。「若者」とほぼ同じ意味ではあるが、「若人」というのは文章語的に使われることが多い。口語的に日常生活で使われることは少ないと言えるだろう。どちらかというとスローガンとして標語のように使用される語である。「若人の組織」や「若人魂」といった使い方で、散文中や歌の歌詞などにも使われている。なぜ「若人」と読むのか・理由
「若人(わこうど)」の「若」は「わか(い)」と読むが、発音が変化して「わこ」と読むようになった。「人」に関しては「若人」の場合は「うど」と読み、ほかの熟語でも「仲人(なこうど)」や「狩人(かりうど)」などと読まれる。「人(ひと)」の音が変化した言葉はこのようにいくつか例があり、こうしたウ音便と呼ばれる読みをする漢字は少なくないと言える。発音しやすいように変化して「わこうど」と読まれるようになった。「若人」の類語・用例・例文
「若人」の類語としては、「若者(わかもの)」のほかに「妙齢(みょうれい)」や「青年(せいねん)」、「年頃(としごろ)」「若衆(わかしゅ)」などの言葉が挙げられる。いずれも思春期頃の年頃の人間のことを指す。「年頃」や「妙齢」というのは、結婚するのに適した年齢という意味もある。どの語も年齢については具体的ではないことが共通している。・4月は桜が美しいが、若人が巣立つ季節でもあり、どことなく寂し気な空気も漂っている。
・若者たちの元気な姿に、弱っていたみんなも気持ちを立て直すことができた。
・社長のお嬢さんは、まさに妙齢の美人で頭も良く皆から慕われている。
・親戚のおじさんの所には、17歳の青年と20歳の娘さんがいて絵に描いたようなアットホームな家庭である。
・年頃の娘さんがいるのだから、不審者に目を付けられないように用心して過ごさなければならないよ。
・この土地の祭りは若衆によって代々継がれてきたが、ここしばらく年頃の人間も減ってきたので今後が危ぶまれる。
「若人」の英語用例・例文
「若人」を英語で表すと、「young man」もしくは「young people」と言い換えることができる。いずれも「若い人」「若い人間」「若い人々」といった意味合いである。熟語としては、「Young people these days=最近の若者は」といった使い方もする。「若人」自体が性別に関しては問わない語であり、男女を交えて総称した言い方でもある。それゆえに、丁寧に言い表すならば「young man and women」や「all young people」と表現するケースも見られる。・I met a young man in his late teens and fell in love.(私は10代後半に若い男性(若人)と会って、恋に落ちました。)
・the power of young people is very good and I look forward to the future(若者(若人)のパワーは素晴らしくて良い。そして私はそんな若者(若人)の未来を期待している。)
・Young people these days are not feeling well.(最近の若人はあまり元気がないように感じる。)
・young man and women are happily climbing. But dangerous in this heat.(若い男女が楽しく登山をしている。しかしこの暑さの中では危険である。)
・all young people individuality and importance.(若人はみんなそれぞれの個性があり、大切にすべきである)
《若人》の正しい読み方
「若人」の正しい読み方
「若人」の読み方は一般的には「わこうど」である。ただし「わかうど」または「わかびと」と読んでも国語辞書的には間違いではない。とはいえ今日における一般的な読み方は「わこうど」である。「若人」の意味解説
「若人」は、ほぼ「若者」の同義語である。年若い人(人々)を指す言葉であり、男女の性別を問わず、単数複数を問わず、幅広く使える。思春期~青年期のハツラツとした人びと、のようなニュアンスを込めて用いられることが多い。「若人」が表す年齢層は、厳密に決まっているわけではないが、おおむね10代後半から20代後半頃までの世代を対象とすることが多い。
今日では「若人」は古風で雅な表現として位置づけられ、日常会話の文脈で「若人」という表現が用いられることは少ない。普通は「若者」「若い人」という。
古典文学においては、「若人」は若い女房を表す言葉として用いられている。女房の中でも、特に貴族の家に仕えている未熟で不慣れな女房を意味する。現代では、「若人」を女房の意味で使うことはない。
なぜ「わこうど」と読むのか・理由
「若人」を「わこうど」と読むのは、日本語の穏便の一つである「ウ音便」によるものだという説が有力である。穏便は、発音をしやすい表現に読み方が変わることで、「ウ音便」は「く」「ぐ」「ひ」「び」などが「う」の音に変化する現象である。「若人」の場合には、「わかびと」の「び」が「う」の音に変化して「わかうど」となり、さらに、発音がしやすくなるように「わこうど」へと移行したのではないかと言われている。「若人」の類語・用例・例文
「若人」の類語には、「青年」「少年」「青少年」「若者」などがある。そのほかにも、若い人全般を表す「若い衆」「若衆」「若年」「年若」「若手」などが、「若人」と意味が似ている言葉としてあげられる。また、外来語では、「ヤング」や「ユース」などが類語に当てはまる。- 《若人》の正しい読み方のページへのリンク