《茸》の正しい読み方
「茸」の正しい読み方
「茸」は主に「きのこ」と読む字。「くさびら」と読むこともある。「茸」の1字ではもっぱら「きのこ」だが、椎茸・松茸・舞茸のような熟語においては「たけ」と読まれる。医学・医療に関連する分野では、「茸」は音読みで「ジョウ」と読まれる。たとえば「鼻茸」は「びじょう」、「鹿茸」は「ろくじょう」と読む。もっとも鼻茸は「はなたけ」ともいう。
振り仮名を伴う「茸る」は「しげる」と読む。ただし通俗的な文脈では、インターネットスラングを念頭において「きのこる」という読み方が当てられる場合がないとも言い切れない。
「茸」の意味解説
「茸」とは、顕著な子実体を形成する菌類の一種を指す言葉である。山野の木の陰や朽ち木に生成されるものが多く、ほとんどの種類は傘のような形状になっている。食用として使われている「椎茸」や「松茸」、「舞茸」などのキノコ類と、テングタケのような有毒性のあるキノコ類を総称して「茸」という言葉が使われることもある。「しげる」という読みを行う場合の「茸」という漢字には、「草木が盛んに生える」という意味が含まれている。他にも「鹿の古い角が落ちて、その後に生える柔らかい角」という意味を持つ場合もある。なぜ「茸」と読むのか・理由
「茸」という漢字は古くは「たけ」と呼ばれることが多かった。「松茸」や「椎茸」、「舞茸」などの熟語が「たけ」と読まれているのは、その名残だと考えられている。「たけ」と呼ばれていたのは、茸の垂直方向への成長が早いことが由来だとされている。その成長の早さが「竹」に似ていることから「茸」は「たけ」と読まれるようになったのである。しかし、茸は竹や木のような高さに成長することはない。その様子を見て「木の子ども」という意味で「きのこ」と呼ばれるようになった。「茸」の類語・用例・例文
「茸」の類語として挙げられるのは、「松茸」や「椎茸」、「舞茸」といったキノコ類を指すものが多い。他には「菌」や「微生物」といったものも類語に含まれる場合がある。「茸を取りに行く」といった使い方をするケースが多い。「病院で検査を受けたら鼻茸だと診断された」といった使われ方もあるだろう。「週末は友人と茸狩りに参加する予定だ」という文章も、「茸」の良い使い方だと言える。「知識のない人が茸狩りを行うと毒茸を食べてしまう危険性もある」といったように、注意喚起を促すような文章を作ることもできるだろう。「社員旅行での目玉は夕食に松茸が出てくることだ」という文章は、他の人と会話するときに使える例文である。「茸」を使った会話は以下のようになる。
「明日は友人と茸狩りに行く予定なんだ」
「そうなんだ。でも、素人が茸狩りに行くのって危険じゃないの?」
「大丈夫だよ。当日は茸に詳しい人も同行してくれることになっているんだ」
「それなら安心だね。松茸を持って帰ってくるのを楽しみにしてるよ」
「茸」の英語用例・例文
「茸」の英語は「mushroom」である。有毒な茸を指す場合には「a toadstool」という英語が使われる。「I'm going to get the mushrooms.」という英文を書けば、「茸を取りに行く」という意味になる。「The mushroom dishes at that restaurant are excellent.」という英文は、「あのレストランの茸料理は絶品である」という意味を伝えたいときに使える例文だ。「茸狩り」という言葉を使いたい場合は、「mushroom-gathering」と書くのが正しい表記だと言える。「I grow mushrooms.」という英文は「私は茸を栽培している」という意味を伝えるときに役立つだろう。- 《茸》の正しい読み方のページへのリンク