おお‐やしろ〔おほ‐〕【大社】
読み方:おおやしろ
「(丹波ノ出雲ハ)—をうつして、めでたく造れり」〈徒然・二三六〉
謡曲。脇能物。観世・金剛・喜多流。観世弥次郎作。神無月に朝臣(あそん)が出雲の杵築(きづき)大社にもうでると大神などが現れる。
たい‐しゃ【大社】
大社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/18 19:53 UTC 版)
大社(たいしゃ、おおやしろ)とは大きな神社、または平安時代初期の延喜式神名帳に大社として列格される492の神社、または「〜大社」と名乗る神社のこと。かつては単に大社(おおやしろ)といえば一般的には出雲大社(島根県出雲市)のことを指した。戦後、旧官幣大社や旧国幣大社など大社格の神社で大社を名乗ったところが多い。以下に例を示す。
大社の一覧
現神社名 | 旧神社名[注釈 1] | 最終社格 | 所在地[注釈 2] |
---|---|---|---|
戦前 | |||
出雲大社 | 出雲大社 | 官幣大社 | 島根県出雲市 |
熊野大社 | 熊野神社 | 国幣大社 | 島根県松江市 |
戦後 | |||
三嶋大社 | 三嶋神社 | 官幣大社 | 静岡県三島市 |
富士山本宮浅間大社 | 浅間神社 | 官幣大社 | 静岡県富士宮市 |
諏訪大社 | 諏訪神社 | 官幣大社 | 長野県諏訪市 |
気多大社 | 気多神社 | 国幣大社 | 石川県羽咋市 |
南宮大社 | 南宮神社 | 国幣大社 | 岐阜県不破郡垂井町 |
多度大社 | 多度神社 | 国幣大社 | 三重県桑名市 |
多賀大社 | 多賀神社 | 官幣大社 | 滋賀県犬上郡多賀町 |
建部大社 | 建部神社 | 官幣大社 | 滋賀県大津市 |
日吉大社 | 日吉神社 | 官幣大社 | 滋賀県大津市 |
春日大社 | 春日神社 | 官幣大社 | 奈良県奈良市 |
龍田大社 | 龍田神社 | 官幣大社 | 奈良県生駒郡三郷町 |
廣瀬大社 | 廣瀬神社 | 官幣大社 | 奈良県北葛城郡河合町 |
伏見稲荷大社 | 稲荷神社 | 官幣大社 | 京都府京都市伏見区 |
松尾大社 | 松尾神社 | 官幣大社 | 京都府京都市西京区 |
梅宮大社 | 梅宮神社 | 官幣中社 | 京都府京都市右京区 |
住吉大社 | 住吉神社 | 官幣大社 | 大阪府大阪市住吉区 |
大鳥大社 | 大鳥神社 | 官幣大社 | 大阪府堺市西区 |
熊野本宮大社 | 熊野坐神社 | 官幣大社 | 和歌山県田辺市 |
熊野速玉大社 | 熊野速玉神社 | 官幣大社 | 和歌山県新宮市 |
熊野那智大社 | 熊野那智神社 | 官幣中社 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町 |
宗像大社 | 宗像神社 | 官幣大社 | 福岡県宗像市 |
高良大社 | 高良神社 | 国幣大社 | 福岡県久留米市 |
- 現在表記未定(往馬坐伊古麻都比古神社は旧県社、他は旧官幣大社)
大社の呼称
出雲大社は、各地の神社が大社を名乗る事は、ご神徳を汚すと表明している。その理由について出雲大社の機関紙「幽顕」では次のように説明している。【私達の御親大神さまは「おおやしろ」と敬仰されます。「杵築の大社」との尊称をもって「出雲さん」と親愛致しました。奈良平安の昔から「大社」と銘記されてきた神社は、出雲大社が唯一でした。大社といえばわが「いづもおおやしろ」であり、御親大神さまのお住居のミヤシロでした。この事も時の流れの中で、この呼称を用いる神社が、出来ました。唯神の信仰に適当とは、考えられません。幾世をかけての先人の祈りを正しく伝えることにならず、今の人達の勝手で、自己流の呼称はかえって、ご神徳を汚すことになると心配します】[1]。
脚注
注釈
出典
- ^ 出雲大社教務本庁発行『幽顕』
大社(たいしゃ)
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「乃木若葉は勇者である」の記事における「大社(たいしゃ)」の解説
神樹を奉祭する機関で、バーテックス侵攻以降に表舞台へ出てきた。政府から対バーテックス戦の全権限を委任されており、勇者システムの開発、勇者たちへの教育・戦闘訓練・健康管理を行っている。また勇者の宣伝公報などをマスメディアを通して行うが、諏訪の陥落、敗戦・勇者の戦死など不都合な情報は隠蔽・または歪曲して報道させている。職員は四国中の神社の宮司など、神職の人間で構成されている。奏上する祝詞は出雲大社教のものを中心に使い、一部の祝詞は使用を堅く禁じられている。
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大社(おおやしろ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 07:16 UTC 版)
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「 大社」の例文・使い方・用例・文例
- 出雲の大社
- 稲荷講という,伏見稲荷大社の信者団体
- 京都の伏見稲荷大社の祭礼
- 春日大社の石灯篭の形
- 春日大社の石灯篭の形を真似た灯篭
- 出雲大社から帰ってくる神々を迎える祭り
- もとの官幣大社と国幣大社
- 出雲大社
- 大社造りという,神社の建築様式
- 大社造りという,神社の建造物
- 金(きん)蒔(まき)絵(え)の弓,春日大社で発見
- 平安時代後期の金蒔絵が施された弓が,奈良県・春日大社の境内にある若宮神社で発見された。
- 春日大社は藤原一族の氏神の神社である。
- 祭りでは,山のモミの木16本が地元の人たちによって諏訪大社の4つの社殿に運ばれる。
- 熊野三(さん)山(ざん)として知られる3つの神社の1つ,熊野本(ほん)宮(ぐう)大社から約13キロ西の地点で,幅50メートルの土砂崩れがこのルートをふさいでしまった。
- 熊野三山の別の神社である熊野那(な)智(ち)大社では,土砂崩れのため,本殿の1棟が深さ1メートルまで埋まった。
- 宮内庁によると,典子さまは2007年4月に久子さまと一緒に出雲大社を訪れた際,千家さんと初めて出会った。
- 結婚式は出雲大社で今年の秋に行われる予定だ。
- 千家さんは出雲大社の宮(ぐう)司(じ)の長男である。
大社と同じ種類の言葉
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