勘亭流とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 文芸 > 書体 >  勘亭流の意味・解説 

かんてい‐りゅう〔‐リウ〕【勘亭流】

読み方:かんていりゅう

歌舞伎番付看板などを書くのに用い肉太丸みのある書体江戸書家岡崎勘六(号、勘亭)が、安永8年(1779)中村座狂言名題書いたのが始まり

勘亭流の画像

勘亭流

読み方:カンテイリュウ(kanteiryuu)

歌舞伎の看板絵本番付などに用いる独特の書体


勘亭流

読み方:かんていりゅう

  1. 芝居浄瑠璃などの番附を書くに用ふ書体のことをいふ。江戸中村座の手勘六書き始めたから、その名から来たものである。〔役者語〕
  2. 芝居浄瑠璃などの番附を書くに用ふ書体のことをいふ。江戸中村座の手勘六書き始めたから、その名から来たものである
  3. 歌舞伎芝居用い肉太特別な型をもつた文字流儀江戸中村座為に岡崎勘六始めて書いたもので勘六雅号を勘亭と号したころから出た

分類 役者

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

江戸文字

( 勘亭流 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/05 07:52 UTC 版)

江戸文字(えどもじ)とは、江戸時代に盛んに使用された図案文字の総称である。それぞれの書体は別々の名称を持ち、もともとは使用される用途も違っていた。

しかし、「籠文字の影文字(縁取りをした文字)もしくは日向文字(白抜きの文字)」と言うのはややこしいからと、紺屋の2代目・絵場屋である相澤兼吉が江戸文字と言うようにしたのが始まりである。

文字の種類

名称 説明 書体
芝居文字(しばいもじ) 通称、勘亭流(かんていりゅう)。歌舞伎の看板、番付に使われる書体。岡崎屋勘六が1779年(安永8年)に考案。勘亭流の名は彼の号「勘亭」に由来する。歌舞伎界で勘亭流が使われたのは、台本、俳優の楽屋表示などの、外に向けた宣伝物以外のものと、芝居小屋の表の看板、街頭の宣伝物である番付(ポスター)などである。文字の大きさは用途に応じて当然変わる。外向けでないものはそこそこ読みやすい大きさ、看板は大書、番付では外題を遠目にも映りが良いように太く大きめ。河竹黙阿弥以降は、狂言台本の本文にも使われた[1]。勘亭流にはいくつか流派があり、現在歌舞伎を上演する劇場で看板を掲げる所(歌舞伎座南座国立劇場)では異なる流派の書家が看板の文字を書いている[2]
寄席文字(よせもじ) 通称、橘流(たちばなりゅう)。伝統師は、橘右近、ビラ清、ビラ辰。客を寄せるための書体で、客が集まるよう縁起をかついで、字が詰まり加減になっているのが特徴。勘亭流と提灯文字を元に創始された。落語の看板やめくり番付や、ビラ千社札に使用される。
籠文字(かごもじ) 字画が厚く、やや四角い書体。反転文字として使われることが多いが、輪郭線として使われることもある。千社札に基本的に使用される書体。田てう田キサが知られる。
髭文字(ひげもじ) 文字に「」がついている書体。
相撲字(すもうじ) 通称、根岸流(ねぎしりゅう)。大相撲番付・広告などに使われる書体。
提灯文字(ちょうちんもじ)
角字(かくじ) 極太の四角い書体。印鑑などに使用される。楷書体や、漢字そのものの事を角字と言う事もある。

脚注

注釈
出典

参考文献

  • 橘右橘『図説江戸文字入門』河出書房新社〈ふくろうの本〉、2007年2月。ISBN 9784309760919NCID BA80732717 
  • 白石和也、工藤剛、河地知木『タイプフェイスとタイポグラフィ』(改訂版)九州大学出版会、2004年4月。 ISBN 9784873788296 

関連項目

外部リンク


「勘亭流」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



 勘亭流と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「 勘亭流」の関連用語

 勘亭流のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



 勘亭流のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2025 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの江戸文字 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS