石鹸 概要

石鹸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 03:13 UTC 版)

概要

界面活性剤であり、や油を含む汚れを水に分散させる作用により洗浄能力を発揮する[1]

物体に付着した細菌やウイルスを物理的に洗い落とす除菌効果がある。また、細菌細胞膜ウイルスエンベロープを破壊するため、一部の病原体に対して消毒効果を発揮する[2]逆性石鹸や、殺菌成分を添加した一部の薬用石鹸は普通のものに比べ強い殺菌作用を有する。

石鹸の主成分は脂肪酸塩であり、牛脂・羊脂・豚脂・硬化油・ヤシ油・綿実油などの油脂水酸化ナトリウムなどの塩基鹸化することによって作ることができる[3]。成分が脂肪酸塩だけで、添加物を含まない石鹸を指す特に純石鹸と呼ぶが、多くの石鹸は純石鹸ではなく、炭酸塩香料などが添加されている。

石鹸は古代から手作りされてきた。現代でも家庭で容易に手作りすることができるが、市販品のほとんどは工業的に作られている。

一般には溶媒として溶かして使用するものであるが、水なしで使えるよう工夫されたドライシャンプーもあり、介護災害時宇宙ステーションでも使用されている[4]

石鹸は硬水では泡立たず、石鹸かすを形成するため洗浄効果が低下する[5][6]

分類

成分による分類

ナトリウム・カリウムなどのアルカリ金属塩のアルカリ石鹸と、アルカリ金属以外の金属塩の金属石鹸に分類され、石鹸といえば通常は前者を指す。

アルカリ石鹸は水溶性で表面活性が著しく、起泡力をもち洗浄力がすぐれる。

使用するアルカリ金属の種類によって、石けんの性状が異なる。水酸化ナトリウムから作られるナトリウム石鹸は固形で、水酸化カリウムから作られるカリウム石鹸は軟らかく、液状であることが多い。リチウム石けんも硬い傾向がある。リチウム石けんは、もっぱらグリースとして用いられる。

用途による分類

身体用石鹸

人の身体(顔を含む)に用いる石鹸である。各国で薬事法などの規制を受ける[7]。浴用石鹸(ボディーソープ)、洗顔用石鹸、手洗い用石鹸(ハンドソープ)、薬用石鹸などがある。固形・粉石鹸はナトリウム石鹸で、液体石鹸・ボディーソープ・シャンプーは溶解度の大きいカリウム石鹸である。また、ナトリウム石鹸・カリウム石鹸を併用したものもある。「合成固形石鹸」は石鹸ではなく、日本の医薬品医療機器等法では「化粧品」として扱われている。

一般に「化粧石鹸」という言葉が使われることがあるが、これには明確な定義はない[7]。身体用の固形石鹸を「化粧石鹸」と呼ぶこともあれば、「洗顔石鹸」と「浴用石鹸」をひっくるめて「化粧石鹸」と呼ぶこともある[7]。いずれの場合も「化粧石鹸」は通常固形石鹸だけを指し、液体石鹸は含まれない[7]

薬用石鹸
殺菌消毒用。身体の一部や食器、布巾などに用いる。日本の医薬品医療機器等法では医薬部外品として扱われている。殺菌成分としてトリクロカルバン、トリクロロカルバニリド、イソプロピルメチルフェノールなどを含む。
2016年9月、米国食品医薬品局 (FDA) トリクロサン、トリクロカルバン等19成分を含有する抗菌石けんの米国内での販売を停止する方向であると発表した[8]。これを受けて、日本厚生労働省もトリクロサン等を含む薬用石けんの成分変更を促す通知を行った[9][10]
日本薬局方薬用石ケン
日本薬局方に収載されている医薬品で、医療用洗浄剤、リニメント剤坐薬の基剤、瀉下浣腸に用いる[11]。殺菌消毒用ではない。白色ないし淡黄白色の粉末または粒で、臭いがある[11]

身体以外用石鹸

洗濯用石鹸
手洗い向けの固形石鹸と、洗濯機向けの粉石鹸。合成洗剤より高価だが、水質汚染、皮膚炎、蛍光剤による衣類の褪色を避ける効果が期待できる。水温が高いほど洗浄力が上がることから、風呂の残り湯を利用することが多い。また、石鹸かすの残留による黄ばみを抑えるため、クエン酸が使われる。
台所用石鹸
使用済み食器の洗浄、食品の寄生虫卵除去用。食器が滑りやすく、破損リスクが高い欠点がある。近年普及した食器洗い機は構造上石けんが使用しにくいが、成分を調整した製品もある。

工業用石鹸

工場などの機械部品についた油汚れの除去を目的とする。汚れの程度が強いため、木材粉パーライトなどの研磨剤を含むものが多い。

形状による分類

液体石鹸とレフィル(詰め替え用)

鹸化に使用するアルカリによって固まりやすさが変わるため、固形と液体は製造段階で分かれる。水酸化カリウムで鹸化したものはカリ石鹸(脂肪酸カリウム)、水酸化ナトリウムで鹸化したものはナトリウム石鹸(脂肪酸ナトリウム)と呼ばれ、カリ石鹸はナトリウム石鹸より融点が低い。

固形石鹸 (Bar soap)

ナトリウム石鹸を手に収まるサイズに成形したもの。ただし、洗濯石鹸ではキログラム単位のものもある。乾燥するとひび割れることから、防湿包装される。プラスチック包装が普及するまではパラフィン紙(グラシン紙)が用いられた。

紙石鹸

固形石鹸を紙のように薄く削いだもので、手洗い一回分として携帯可能である。もともとは子供向けで駄菓子屋などで売られていた[注釈 1]

売り上げ下火となっていたが、新型コロナウイルスの流行に伴い手指の洗浄や除菌への関心が高まり、再び注目されつつある[12][13][14]

粉末石鹸

主に洗濯用石鹸の形状。必要量を計量しやすく、溶かしやすい。

液体石鹸

常温でゼリー状から粘液状になるカリ石鹸を適度に加水したもの。ホテルなど宿泊施設では減った分だけ補充すればよい点が管理に有利なため普及している。手洗い用(ハンドソープ)と浴用(ボディソープ)があり、前者は殺菌と洗浄を、後者は香料や保湿を重視している。液状以外にゲル状、状(プッシュ式容器による)の製品がある。

石鹸ではないもの

界面活性剤として脂肪酸塩を利用していないため石鹸ではないが、一般に、または法令上「石鹸」とされているものがある。

逆性石鹸(陽性石鹸)

界面活性剤として脂肪族アミン第四級アンモニウムイオン)を用いる。界面活性を持つイオンが陽イオンであるため、陽イオン界面活性剤に分類される。石鹸の脂肪酸イオンは陰イオンであり、性質が逆なので逆性石鹸と呼ばれる。

洗浄力は低いが殺菌力が強く、殺菌剤消毒薬として利用される。石鹸と混合すると界面活性剤同士が中和反応を起こして相殺し、効果が減じる。

塩化ベンザルコニウム塩化ベンゼトニウムが外用の消毒薬として器具や手などの消毒に用いられている。

両性石鹸

両性イオン界面活性剤に分類される殺菌剤。消毒薬に利用される。普通の石鹸と混合しても殺菌力がある程度維持される。

ステンレスソープ

金属のイオン性を利用した臭い消し製品。作用原理が全く異なる。

石鹸が作るミセルの構造。石鹸の分子は、その一つ一つの両端に親油基と親水基を持ち、汚れ(≒油)があると、そこに多数の石鹸の分子の親油基の側が次々と着き、結果として内側に親油基を向け外側に親水基を向けた状態で多数の分子の向きが揃い、包み込むようにして球状のミセルとなり、水とともに流れてゆく状態になる。

歴史

起源

17世紀中頃の石鹸工場を描いた版画

石鹸の歴史は紀元前3000年代に始まるといわれている[15]

古代から水だけで落ちにくい汚れに対して粘土灰汁、植物の油や種子[注釈 2]などが利用されていたが、やがて動物のを焼くときに滴り落ちた脂肪の混合物に雨が降り、アルカリによる油脂鹸化が自然発生して石鹸が発見されたと考えられている。石鹸の「鹸」は「灰汁」や「塩基(アルカリ)」を意味する字であり(鹸性=塩基性、アルカリ性)、石鹸を平たく解釈すれば「固形塩基」「固形アルカリ」となる。

伝説では神への供物として羊を焼いたときの脂と灰で石鹸らしきものが誕生したとされ、それが古代ローマの「サポーの丘英語版」での出来事であり soap の語源になったとされている[15][16]。一方、シュメール粘土板に薬用石鹸の記述がみられる。中東では現在でも石鹸が地場産業となっている地域(ナーブルスアレッポなど)がある[17]

普及

ヨーロッパではプリニウス博物誌の記載が最初で、ゲルマン人ガリア人が用いていたこと、すでに塩析が行われていたことが記されている。その後いったん廃れるが、アラビア人に伝わり生石灰を使う製造法が広まると8世紀にスペイン経由で再導入され、家内工業として定着していった。12世紀以降、それまでのカリ石鹸に替わりオリーブ油を原料とする固形のソーダ石鹸が地中海沿岸を中心に広まり、特にフランスマルセイユ9世紀以降主要な集散地から生産の中心地となった。

18世紀末には産業革命のもとで原料のアルカリ剤の大量生産が可能となったことで、石鹸も大量生産されるようになり普及した[15]。医学の進歩ともあいまって、皮膚病や多くの経口伝染病が減少した[18]

1916年にはドイツで世界初の合成洗剤が誕生[15]。1933年にはアメリカで世界初の家庭用合成洗剤が発売された[15]

日本

日本には安土桃山時代に西洋人により伝えられたと推測されている[19]。最古の確かな文献は、1596年慶長元年8月)、石田三成博多の豪商神屋宗湛に送ったシャボンの礼状である。

最初に石鹸を製造したのは、江戸時代蘭学者宇田川榛斎宇田川榕菴で、1824年文政7年)のことである。ただし、これは医薬品としてであった[20]

最初に洗濯用石鹸を商業レベルで製造したのは、横浜磯子堤磯右衛門である[20]。堤磯右衛門石鹸製造所は1873年明治6年)3月、横浜三吉町四丁目(現:南区万世町2丁目25番地付近)で日本最初の石鹸製造所を創業、同年7月洗濯石鹸、翌年には化粧石鹸の製造に成功した。1877年(明治10年)、第1回内国勧業博覧会で花紋賞を受賞。その後、香港上海へも輸出され、明治10年代の前半に石鹸製造事業は最盛期を迎えた。1890年(明治23年)、時事新報主催の優良国産石鹸の大衆投票で第1位になったが、全国的な不況のなかで経営規模を縮小した。翌年創業者の磯右衛門が死去。その2年後の1893年(明治26年)、廃業した。彼の門下が花王資生堂などで製造を続けた。

日本で一般に石鹸が普及したのは1900年代に入ってからである[15]

銭湯では明治10年代から使用され始め、洗濯石鹸のことを「洗い石鹸」、洗面石鹸のことを「顔石鹸」と称していた[19]。また、艦上で真水が貴重だった大日本帝国海軍ではそれぞれセンセキ、メンセキと呼んでいたという。

第二次世界大戦直前には、原料油脂の入手が困難となったことから石鹸の規格や価格の統一化が段階的に進み、結果的に1940年には各石鹸ブランドが一時的に消滅した。名称も化粧石鹸から浴用石鹸へ、さらに洗濯石鹸と統合されて家庭用石鹸となった。1943年には、ベントナイトを混入した戦時石鹸が登場。さらに翌1944年には2号石鹸としてカオリンの混入、3号石鹸として混和物を80 %まで認めた石鹸が製造された。これらは泥石鹸と呼ばれたが、戦争終結後はさらに劣悪な石鹸が流通した[21]。当時、混和材として用いられたベントナイトやカオリンは、戦後に登場したクレンジング用の洗顔石鹸などに敢えて利用されることがある。


注釈

  1. ^ 駄菓子屋で売られていた紙石鹸は女の子が本の間に挟んで香りを楽しむという使用方法もあった
  2. ^ サポニンを多く含む、エゴノキムクロジなど。インドではリタ (reetha)、ソープナッツとも呼ばれ、現在も粉末が利用されている。

出典

  1. ^ Tumosa, Charles S. (2001年9月). “A Brief History of Aluminum Stearate as a Component of Paint” (英語). cool.culturalheritage.org. 2022年5月26日閲覧。
  2. ^ エンベロープウイルスの構造と不活性化機序”. 花王衛生科学研究センター. 2023年4月3日閲覧。
  3. ^ Cleancult. “What's The Difference Between Soap and Detergent” (英語). Cleancult. 2022年5月26日閲覧。
  4. ^ おふろ宇宙航空研究開発機構
  5. ^ Holman, John S. (2001). Chemistry.. Phil Stone (2nd ed. ed.). Cheltenham: Nelson Thornes. ISBN 0-7487-6239-6. OCLC 49984041. https://www.worldcat.org/oclc/49984041 
  6. ^ 石鹸と硬水・軟水”. 石鹸百科. 2022年5月26日閲覧。
  7. ^ a b c d 日本石鹸洗剤工業会
  8. ^ Commissioner, Office of the (2020年3月24日). “FDA issues final rule on safety and effectiveness of antibacterial soaps” (英語). FDA. 2022年5月26日閲覧。
  9. ^ 厚生労働省発表資料(医薬部外品・化粧品) | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構”. www.pmda.go.jp. 2022年5月26日閲覧。
  10. ^ Online, D. I.. “厚労省、薬用せっけんの成分変更を要請”. DI Online. 2022年5月26日閲覧。
  11. ^ a b 日本大百科全書. “薬用石ケン”. コトバンク. 2020年3月22日閲覧。
  12. ^ Kumazawa, Taeko (2021年4月20日). “紙石鹸とは? コロナ対策に携帯できるおすすめの紙石鹸15選”. ELLE. 2022年5月26日閲覧。
  13. ^ 昭和の懐かし「紙せっけん」コロナ禍で再ブーム!? 年間売り上げ35万円→370万円に” (Japanese). 神戸新聞NEXT (2021年11月18日). 2022年5月26日閲覧。
  14. ^ コロナ禍で再注目の「紙せっけん」 衛生意識の向上から“売上100倍”のメーカーも…元々は子供向けで駄菓子店等に”. FNNプライムオンライン. 2022年5月26日閲覧。
  15. ^ a b c d e f 暮らしの中の石けん・洗剤”. 日本石鹸洗剤工業会. 2019年10月17日閲覧。
  16. ^ 石鹸洗剤の歴史日本石鹸洗剤工業会
  17. ^ シリア 千年の潤い|中東解体新書 - NHK
  18. ^ 石けん洗剤の歴史
  19. ^ a b ティドビット〜水まわりのまめ知識〜”. TOTO. 2013年5月25日閲覧。
  20. ^ a b タイムスリップよこはま - 根岸周辺 - - 石鹸工場発祥の地 -”. www.timeslip-y.jp. 2022年5月27日閲覧。
  21. ^ 石鹸業界における流通の変遷 : 石鹸業界の誕生から統制解除まで 宝子山 嘉一 2017年8月26日
  22. ^ 日本石鹸洗剤工業会「石けん洗剤知識」を一部改変
  23. ^ Kawahara, Takayoshi; Akiba, Isamu; Sakou, Megumi; Sakaguchi, Takemasa; Taniguchi, Hatsumi (2018-09-27). “Inactivation of human and avian influenza viruses by potassium oleate of natural soap component through exothermic interaction”. PLOS ONE 13 (9): e0204908. doi:10.1371/journal.pone.0204908. ISSN 1932-6203. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0204908. 
  24. ^ シャボン玉石けん、天然石けん成分「オレイン酸カリウム」の高い抗ウイルス効果を実証”. 日本経済新聞 電子版. 2020年5月1日閲覧。
  25. ^ 50 雑貨工業品品質表示規定経済産業省
  26. ^ 洗濯用又は台所用の石けん消費者庁
  27. ^ JISK3304:2019 石けん試験方法”. www.kikakurui.com. 2022年5月26日閲覧。
  28. ^ 「2-611 飽和脂肪酸(C=8〜18、直鎖型)のナトリウム塩または不飽和脂肪酸(C=16〜18、直鎖型)のナトリウム塩」「2-611 飽和脂肪酸(C=8〜18、直鎖型)のカリウム塩又は不飽和脂肪酸(C=18、直鎖型)のカリウム塩」化審法データベース 独)製品評価技術基盤機構
  29. ^ Cowan-Ellsberry, Christina; Belanger, Scott; Dorn, Philip; Dyer, Scott; McAvoy, Drew; Sanderson, Hans; Versteeg, Donald; Ferrer, Darci et al. (2014-09-02). “Environmental Safety of the Use of Major Surfactant Classes in North America” (英語). Critical Reviews in Environmental Science and Technology 44 (17): 1893–1993. doi:10.1080/10739149.2013.803777. ISSN 1064-3389. PMC 4130171. PMID 25170243. http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/10739149.2013.803777. 
  30. ^ 2-1.魚介類への毒性 - 洗浄・洗剤の科学
  31. ^ 初期リスク評価書NITE-化学物質管理分野
  32. ^ a b 下水道における白色固形物の成分組成変化調査”. 中部管理事務所 芝浦処理場. 2022年5月26日閲覧。
  33. ^ 環境用語集:「オイルボール」|EICネット”. www.eic.or.jp. 2022年5月26日閲覧。
  34. ^ 都民のみなさまへお願い|東京都下水道局”. 東京都下水道局. 2022年5月26日閲覧。
  35. ^ 知ってる?合流式下水道|東京都下水道局”. 東京都下水道局. 2022年5月26日閲覧。
  36. ^ 東京湾の廃油ボール激減/都の下水道改善で成果”. 四国新聞社. 2022年5月26日閲覧。






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