第一次ネオ・ジオン抗争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/16 14:13 UTC 版)
第一次ネオ・ジオン抗争 | |
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戦争:ネオ・ジオンによるザビ家の復興 | |
年月日:宇宙世紀0088年2月29日から0089年1月17日 | |
場所:地球、サイド1・3、グラナダ、アクシズ、他 | |
結果:ネオ・ジオンの敗北 | |
交戦勢力 | |
エゥーゴ カラバ 地球連邦軍 | ネオ・ジオン |
指導者・指揮官 | |
ブライト・ノア | ハマーン・カーン † グレミー・トト † |
損害 | |
第一次ネオ・ジオン抗争(だいいちじネオ・ジオンこうそう)は、アニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』の舞台となった架空の戦争の名称。エゥーゴおよびカラバと、ネオ・ジオンとの戦争である。「ハマーン戦争」とも呼ばれる[1]。劇中ではグリプス戦役と一体の名称不明の戦いとして描かれ、放映後に「グリプス戦役」や「第一次ネオ・ジオン戦争」という名称が設定された[2]。
グリプス戦役を経たことで疲弊、あるいは人材不足を起こしていた各陣営は統制が緩く、構成員個人の私的感情による単独行動・脱走・寝返り・反乱が続発する。一騎当千の第4世代MSを有する個人が、組織の枠を超えた活動をして、時に戦局をも動かすという特異な戦争であった。グリプス戦役からわずかな時間しか経っておらず、当時においても末期にはエゥーゴとアクシズは敵対関係で戦闘も行っていたので、ティターンズ敗退後の事実上のグリプス戦役の延長戦とも言える戦争であり、グリプス戦役からの移行で明確な区分がなされていない。なお、途中でアクシズ軍がネオ・ジオン軍に名称変更している。
背景
グリプス戦役に勝利したものの、エゥーゴの損害は大きく、戦後の主導権を確立するには至らなかった。同戦役で艦隊を温存し、漁夫の利を得る形で主導権を握ったアクシズは名を「ネオ・ジオン」と改め、ザビ家再興を企てサイド3ジオン共和国を制圧し、戦いは第一次ネオ・ジオン抗争へと移っていく。ただ、アクシズもグリプス戦役では熟練将兵を多数喪失した[3]ため、経験不足の若手将校を中心とした急編成部隊を中心に作戦を進めざるを得なくなっていた。
連邦政府および連邦軍の対応は遅れ、各都市・コロニーは事実上孤立したうえにネオ・ジオンのみならずアフリカ解放戦線らさまざまな武装勢力が跳梁跋扈し、地球圏は戦時統制下の戦争状態よりもさらに悪化し、秩序そのものが崩壊した無政府状態に陥った。連邦軍主力が直接介入したのは主だった戦闘が終結した後であった[4]。
- 劇場版『機動戦士Ζガンダム』との繋がり
- 劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』では、グリプス戦後にアクシズの指導者ハマーン・カーンが事態が沈静化するまで艦隊を地球圏から撤退させると宣言している[5]。このため、『機動戦士ガンダムΖΖ』の冒頭エピソードとは整合性は取れておらず、事実上のパラレルワールドになっていると考えられる。
経過
この戦争を描いた『機動戦士ガンダムΖΖ』は戦争を大局から描写するというより、戦場を舞台にした主人公ジュドー・アーシタと仲間たちの冒険譚的な性格が強い作品であった[要出典]。そのため、戦局もジュドー個人主体で展開・描写される。
開戦
グリプス戦役終了から7日後、宇宙世紀0088年2月29日、アクシズはミネバ・ラオ・ザビを戴き、新たなるジオン「ネオ・ジオン」を僭称。各コロニーへ進軍、制圧を開始する。彼らにとって最大の障害は、パイロットの大半を喪失したとはいえ、未だ健在であるエゥーゴの旗艦アーガマであった。アーガマ追討命令はハマーン・カーンへの個人的忠誠心の強いマシュマー・セロを指揮官とするムサイ級新造艦(新訳Ζガンダムではアクシズの主力艦として既に実戦配備されていた模様)エンドラ隊に下される。カミーユ・ビダンの個人的事情(精神疾患)を知らないネオ・ジオンにとって彼とΖガンダムは戦局を一変させかねない力を持っているとみなされた。マシュマーはΖガンダムの撃墜または鹵獲とアーガマ撃沈を当初の作戦目標とする。
雑誌企画『ガンダム・センチネル』では、このコロニー進軍前後(つまり宣戦布告前後)に地球連邦軍教導隊の一部将校が起こした「ペズンの反乱」において、月のエアーズ市から脱出したニューディサイズを回収、保護して廃棄予定だったモビルアーマー、ゾディ・アックを譲渡した上でニューディサイズを追撃してきたα任務部隊の足止めを行っている。
アーガマのシャングリラ寄港と脱出
3月1日、グリプス戦役で疲弊したエゥーゴの旗艦巡洋艦アーガマは、修理と補給、更には療養を必要とするカミーユの入院を目的としてサイド1のシャングリラへと寄港する。シャングリラのジャンク屋ジュドーと仲間のビーチャ・オーレグらはシャングリラに流れ着いたティターンズの敗残兵ヤザン・ゲーブルからの情報を得て、アーガマ隊のモビルスーツ(MS)Ζガンダムを盗み出し大儲けしようと画策。ジュドーらはヤザンと共にアーガマに侵入し、そこで偶然にも療養中のカミーユと邂逅。ジュドーの持つ先天的なニュータイプ能力はカミーユを只者ではないと感じ取る。ジュドーがΖガンダムに乗り込むが、ジュドーはヤザンがアーガマクルーに重傷を負わせる様を見て憤りを感じ、Ζガンダムで戦いを挑んでヤザンの乗り込むミドル・モビルスーツを撃退する。
前後してシャングリラにネオ・ジオンのコロニー先遣隊・巡洋艦エンドラが入港。同艦を率いるマシュマー・セロは自ら新型MSガルスJに搭乗し、アーガマを襲撃する。しかし、再びΖガンダムに乗り込んだジュドーがこれを退け、その後ブライトやファ・ユイリィの頼み、実妹リィナの後押しもあり、ジュドーは現地補充兵としてエゥーゴに正式採用され、他の仲間達も成り行きでアーガマの乗員となった。しかし、常日頃ジュドーをライバル視するビーチャとモンド・アガケは待遇に不満を抱く。
カミーユの入院と応急修理を完了させたアーガマはシャングリラを後にするがエンドラ隊の追撃に遭う。エゥーゴの補充兵として新型機に先行してラビアンローズからコア・ファイター(ZZ)で着任したルー・ルカ少尉が加わるが、ファのメタスは迎撃戦闘で被弾してシャングリラに墜落する。ブライトは戦死した仲間たちの分までパイロットとして奮闘しながらカミーユの側に居たいというファの気持ちを汲んで、わざと回収を見合わせる。
ΖΖガンダム始動とマシュマー解任
アーガマはシャングリラを出港しラビアンローズと接触。アーガマの本格的な改修作業が実施される。同時にΖ計画の最終形にしてエゥーゴの最新鋭機ΖΖガンダムを受領する。一方、ビーチャとモンドはエンドラ隊に情報を漏洩。ΖΖのメインパイロットとなったジュドーの活躍もあり、マシュマーとその増援に来たキャラ・スーンを撃退するが、戦闘中にジュドーの妹リィナを連れ去られてしまう。
一方、ネオ・ジオン側ではマシュマーの指揮官としての適性を疑問視する向きがあり、キャラは監督・叱咤目的、場合によっては指揮代行者として派遣されたのだった。結果、マシュマーは度重なる失態によりエンドラ隊から解任される。
3月25日、アーガマは補給のため、サイド1開発時代に作られ既に忘れられたコロニー「ムーン・ムーン」に寄港する。ムーン・ムーン住民の内紛に巻き込まれ、また、先に入港していたエンドラ将兵と交戦状態となるが、エンドラを撃沈しキャラを捕虜にした。モンドはサラサ、ラサラの双子の姉妹と出会ったことを契機にして心境を変化させる。
アクシズ潜入
妹リィナを救出するためアクシズに潜入したジュドーは、グレミー・トト配下のニュータイプの少女エルピー・プルと出会う。彼女に気に入られたジュドーは、リィナが居るというハマーンの屋敷に向かう。そこでジュドーはハマーン・カーンと遭遇。ハマーンはジュドーの持つ高いニュータイプとしての資質を見抜き、引き抜きを強要される。結局、リィナとは会えないまま脱出する。脱出時にプルの駆るキュベレイMk-IIに追われるが、どうにか逃げ切る。
ハマーンが艦隊を率いアクシズから地球圏へと出撃する。その際に放出した大量のダミーにまぎれ、ジュドーは再びアクシズに潜入。アクシズ内では、再びプルのキュベレイMk-IIに追われるが戦闘を避け脱出。アーガマはアクシズのエンジン部分に砲撃を加え、宙域を離脱する。
グラナダ寄港、ネオ・ジオン地球降下作戦
7月8日、アーガマは月面都市グラナダで補給を受ける。エンドラ隊はキャラがアーガマの捕虜となったことで、結果的に副官から昇格したゴットン・ゴーが隊の指揮を担うことになる。ゴットンは現地工作員として雇ったトーレスの幼馴染みセシリアを利用した作戦に及ぶが、結果的にエンドラ隊は自滅する。この戦闘の間にキャラが脱走し、ネオ・ジオンに復帰する。
ネオ・ジオンは、地球連邦本部のあるダカールに工作員を送り込み、事実上地球連邦議会は制圧されている状態だった。各コロニーの制圧をほぼ終えたネオ・ジオンは、ついに地球圏を完全に掌握するため地球への降下を画策する。これに対しエゥーゴはアーガマに追撃命令を下し、アーガマはバリュートを用いて地球へ降下する[注 1]。 大気圏突入時に再調整されてジュドーを「敵」だと認識するプルが来襲。ジュドーはΖガンダムで迎撃するうちに大気圏に突入し、大気圏突入能力のないプルのキュベレイMk-IIを救助する。そしてプルはアーガマの捕虜、というよりジュドーたちの仲間になってしまった。
ガンダムチームのアフリカ転戦
降下したネオ・ジオンにより、地球連邦政府のあるダカールは占拠された。グリプス戦役によって戦力が疲弊しきっていたエゥーゴと地球連邦軍はこれを食い止めることが出来ず、ネオ・ジオンは旧ジオン公国軍残党やティターンズ残党の一部をも配下に収める勢いを見せる。さらには、ミネバを担ぎ上げたパレードやパーティーを行い、力を見せ付けた。
一方、地球に降下したアーガマは、ダカールを挟撃しようとしているカラバと合流するため待機。ガンダム・チームは一足先に別行動を取ることとなる。ガンダム・チームは迂回中に、砂漠で一年戦争終結時よりザビ家復興を待ちつづけていたロンメル隊と交戦、撃破してダカールに着く。ダカールでジュドーはリィナと再会するが、ハマーンの銃撃から盾となって庇ったリィナが負傷。出撃するジュドーを送り出すためリィナはプルに案内されて小屋に避難するが、撃墜機の落下爆発に巻き込まれたリィナが生死不明となってしまう。プルは“リィナの死”に責任を感じて酷く落ち込む。それ以上にジュドーの嘆きは大きかった。ガンダム・チームはリィナの捜索も充分にできないまま、アーガマとともにダカールを離脱する。
リィナの死からなかなか立ち直ることが出来ず、プルにも辛く当たるジュドーをルーは叱咤激励するが、他の仲間たちは最愛の妹を喪ったジュドーを気遣い、ルーの非情さを責める。孤立したルーはアーガマを脱走。彼女を追ったジュドーらは、フランク(白人)を排斥するアフリカ独立解放戦線、その分派「青の部隊」と交戦した後、ルーとともにアーガマに復帰。一方、乗艦ミンドラを撃沈されたグレミーは単身砂漠をさまよううちに「青の部隊」と合流、誇り高き彼らとの共闘の間にグレミーはいまだ根強くジオンを信奉する彼らにザビ家に連なる自身の血が目覚め、野心を抱くようになっていく。
カミーユとの再会とダブリンへのコロニー落とし
アーガマは、ダカール制圧前に脱出していた地球連邦高官たちに会うためダブリンに向かう。「ネオ・ジオンにサイド3を与える事で和平交渉を結び、それに伴いアーガマも武装解除させる」と提案する高官に反発したブライトとジュドーは警備兵に取り押さえられ地下牢に閉じ込められる。ネオ・ジオンは、アーガマをおびき出すためダブリンに攻撃をしかけ、その混乱の最中、ブライトとジュドーはダブリン逗留中のファに偶然助けられる。
カミーユは静養先としてダブリンの病院に入院中だったが突如病院を抜け出し失踪。ファの依頼でカミーユ捜索を請け合ったガンダム・チームはアリアス・モマ率いるMS隊に襲撃される。この際に出撃したプル、ジュドーらは不思議な声に導かれ、窮地を助けられる。声の主はいまだ精神が回復しておらず、自我を取り戻していないカミーユだった。更にカミーユは「空が墜ちてくる」とダブリンへのコロニー落としを予言。事態を重く見たブライト、ハヤトはアーガマとアウドムラによる阻止作戦と住民避難を開始する。
10月31日、予言は的中しネオ・ジオンは、自らの力を誇示するためにダブリンへのコロニー落としを決行[6]。
コロニー落着後、ネオ・ジオン所属のプルツー(サイコガンダムMk-IIに搭乗)がアーガマを襲撃。プルは補修がままならないキュベレイMk-IIで出撃。ジュドーもΖΖで迎撃に当たるが圧倒的火力とリフレクター・ビットの攻撃に苦戦。ジュドーを護ろうと奮闘したプルは死亡。これに激昂したジュドーはバイオ・センサーの力でΖΖの出力を増幅してサイコガンダムMk-Ⅱを撃破する。分離した頭部で脱出するプルツーを目撃したジュドーは「プルがプルに殺された」という事実に衝撃を受ける。幸いにしてコロニーは原型を留めたまま突き刺さる形で落着したことや、住民避難が間に合ったことで大きな被害には到らなかった。だが、阻止作戦に尽力したハヤトがド・ダイ改の爆発に巻き込まれ戦死を遂げる。
コロニー落とし成功を知った後、ハマーンは宇宙へ戻る[7]。
地球連邦政府、ネオ・ジオンにサイド3を譲渡
地球連邦政府は停戦条約の締結と引き換えにネオ・ジオンにジオン発祥の地であるサイド3の譲渡を認める[8]。
ネェル・アーガマ就航
アーガマをカラバに託し宇宙へ戻ったアーガマクルーたちに、新造戦艦ネェル・アーガマが与えられる。しかしエゥーゴの上層部は「子供」という理由のみで、主力パイロットであるジュドーたちの退艦を命令。一方的な命令に不満を抱いたクルーたちは、ジュドーたちの指揮と艦長就任予定だったブライトの攪乱工作でネェル・アーガマを強制出航させ、サイド3を目指す。
ブライトの狙いはアーガマ艦長として常に後方に不安を抱えた経験に基づき、増援部隊の指揮を担うことで自らが育成した熟練クルーの担うネェル・アーガマを後方支援することだった。ブレックス・フォーラやシャア・アズナブルが率いていた頃とは違い、煮え切らず場当たり的な作戦プランに終始するエゥーゴは地球連邦軍との共闘状態になってもなお迷走が続いていた。
なお、ブライトに代わる艦長としてビーチャが艦長代理として実質的な艦長職に就任する。
タイガーバウムでの邂逅
ネェル・アーガマはサイド3宙域でネオ・ジオンに襲われる難民船を救助する。だが、この船にはジュドーに興味を抱いていたハマーンが自ら潜入していた。ネェル・アーガマは手近な中立コロニー、タイガーバウムに入港するが、そこで好色な総監[9]スタンパ・ハロイに女性メンバーとハマーンを含む女性難民を拉致される。ジュドーたちはスタンパが個人的に収集していた旧ジオンのMSでかつてのジュドーたちのような地元の不良少年ルナンたちと協力して彼女達を取り返すが、そこでアッガイを駆るハマーンと直接対峙、一戦を交える。
キケロ潜入
11月22日、ハマーンの拠点コア3に接続される予定の鉱山小惑星キケロに潜入したジュドーたちは、ネオ・ジオンによる鉱山支配への抵抗運動を行っている鉱山労働者に出会い、協力する。ほどなくしてキケロはコア3と接続されてしまうが、ネェル・アーガマの砲撃でドッキングベイを破壊し、キケロを離脱させる。
ネオ・ジオン内紛
一連の作戦で戦局は大きくネオ・ジオン側に傾いていたが、ネオ・ジオンもまたサイド3市民の支持を得られない、サイド3への帰還を果たしたことでもともと不明瞭だった組織全体の目的が完全に失われるなど内部は磐石ではなく、ついにハマーンの傀儡支配体制への潜在的な不満が暴発し、グレミー・トトを中心にした内乱が勃発した。グレミーは小惑星アクシズを占拠して決起するが、グレミー側にもサイド3市民の支持や明確な目標はなく、両者は漫然とした消耗戦に突入した。なお、グレミーはプルツーを使いハマーンを抹殺しようとしたが失敗している。
数で劣るグレミー軍だがプルシリーズのクローンニュータイプ部隊やラカン・ダカランのような熟練パイロットにより戦力的には強力だった。ハマーンはこれに対抗するため、強化人間に改造したマシュマー、キャラを投入する。なお、グレミー軍で用いられたモビルスーツには、ハマーン軍との識別を目的として、いくつかの機体でグレーの塗装が施されている。
また、ネオ・ジオンと協力関係にあり、火星で生産したMSを輸送、ひいてはネオ・ジオンに加勢するためにはるばる火星圏から向かってきたジオンマーズの地球派遣艦隊は、この内乱に巻き込まれることを嫌って、どちらの陣営にも属していないグループを回収して火星に撤退している。
コア3潜入
0089年1月9日、現状打開を狙うジュドーたちはコア3に潜入しミネバを誘拐し航空機で脱出しようとするが、ハマーンに見つかり、ミネバを連れ出すならミネバごと撃ち落すと脅迫を受け断念。その間に、ネェル・アーガマをグレミー軍の切り札であるMSクィン・マンサが襲撃。ラビアンローズがその盾となり沈む。なんとか撃退したネェル・アーガマはこの一件でグレミーをハマーン以上に敵視するようになり、サイド3に向けて行動を開始した地球連邦軍艦隊との合流を待たずに、まずグレミーを倒す計画[10]を立てる。
終戦
混乱極まる中、ハマーン軍の拠点コア3はグレミー軍の拠点アクシズ及びその居住ブロックモウサが衝突して共に壊滅。ハマーン軍のマシュマー・セロ、キャラ・スーン、グレミー軍の量産型キュベレイ部隊やラカン・ダカラン率いるドーベン・ウルフ隊など、主だった戦力は相打ちで壊滅。プルツーを伴ってクィン・マンサで前線に出たグレミーはガンダム・チームに倒され、プルツーは重傷を負いながらもジュドーらに保護される。全てを喪ったハマーンはジュドーとの決着を付けるべくキュベレイで出撃するが、壮絶な一騎討ちの末に敗れて散った。また、行方不明となったジュドー捜索に最期の力を振り絞ったプルツーも命を落とす。その後、主を失った旗艦サダラーンが連邦・エゥーゴ艦隊に投降した際、ミネバは影武者であることが判明する。
宇宙世紀0089年1月17日、ネオ・ジオンの自滅的敗北によるエゥーゴの勝利という形で第一次ネオ・ジオン抗争は終結した。ネオ・ジオン軍の多くは連邦軍に投降したが、この時期に地球連邦の実権を掌握していたのがエゥーゴであったため、彼らが冷遇されることは無かった。これは、地球連邦政府がスペースノイドに関心を持っていなかったことも影響している[11]。結果的にブライトの目論見はその尽力にも関わらず報われず、連邦・エゥーゴの増援艦隊の到着は戦闘終結後だった。ネェル・アーガマとラビアンローズ(撃沈)だけが孤軍奮闘するという結果にジュドーは激怒し、エゥーゴ上層部を含む大人達への不満をブライトにぶちまける。ブライトは大人の代表としてジュドーの制裁を甘受。ジュドーにとって唯一の朗報はリィナがセイラ・マスの庇護で無事だったことだけだった。
戦後処理とその後の影響
統率者を失ったネオ・ジオンに於いて、連邦軍に投降しなかった部隊は各地に潜伏。あるものは反連邦系セクトらと結託しゲリラ化した。生き残った正規軍のうち最大派閥であるダンジダン・ポジドン少将を中心とする一派は、のちの「シャアの反乱」(第二次ネオ・ジオン抗争)まで多数の戦力を温存することとなる[12]。一方、地上に残された戦力は宇宙への脱出を試みるべく各個に撤退を開始した。それを阻む連邦軍との激戦が各地で勃発している。
また、これとは別にハマーンの妹セラーナ・カーン外務次官を中心とする穏健派勢力は、連邦政府との和平交渉に臨んだとされている。しかし和平交渉は決裂、セラーナは追撃してきた強硬派との戦闘で行方不明になったという[13]。
エゥーゴ所属部隊は地球連邦軍の正規部隊として組み入れられる形で発展的に解散した(主にロンド・ベル隊に配属されたと言われている)。 カラバは、ハヤトが第一次ネオ・ジオン抗争で戦死し、アムロ・レイは第一次ネオ・ジオン抗争に参戦せず地球連邦軍のロンド・ベル隊に属している。
なお、主人公ジュドーはこれらの政治的動きにかかわることなく、ルーとともにグリプス戦役後中断していた木星エネルギー輸送船団に参加。生きていたリィナや仲間に見送られつつ「巣立って」いった[14]。
脚注
注釈
出典
- ^ 小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』では「ハマーンのクレイジー・ウォー」とも称されていることが語られている。
- ^ MODELKASTEN - 書籍 - ガンダム アーカイヴス『第一次/二次ネオ・ジオン戦争』編
- ^ TV版では百式のメガバズーカランチャーによる攻撃、劇場版では、同時にコロニーレーザーの試射が行われたことで喪失している。
- ^ エゥーゴ、ティターンズのしがらみが残る連邦軍にとって、軍内部の意志統一が最も優先順位の高い課題であった。(『ガンダム・センチネル』)
- ^ ただし、実際には撤退する描写も撤退しない描写も無い。
- ^ 漫画『ジオンの幻陽』ではエゥーゴのアクシズ攻略戦に対する報復も含まれている。
- ^ アニメ第37話冒頭で語られる。
- ^ アニメ第33話におけるタンデムの台詞で停戦とサイド3譲渡について言及している。
- ^ 40話での、スタンパの配下とジュドーらの会話から。
- ^ 第45話では、グレミー軍を倒すのではなく、グレミー本人を旗艦ごと叩くと語っている。
- ^ バンダイ『機動戦士ガンダムキャラクター大図鑑II巻』P37より。
- ^ ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』より。
- ^ PCゲーム『機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション』より。
- ^ 成すべきことを成し遂げた主人公が、家族や友人の元を離れて新たな旅・新たな人生へと雄飛するのは、1980年代までのアニメや漫画やドラマの定番の結末であった。
第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 04:38 UTC 版)
「ファ・ユイリィ」の記事における「第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)」の解説
物語序盤ではアーガマ唯一の正規パイロットとして、またジュドー・アーシタら、シャングリラの少年少女たちの世話役として奔走する。その一方でアーガマを離れざるを得なくなったカミーユを案じ、戦いに迷う姿が描かれている。その結果アーガマ艦内でも次第に神経質になり、深く事情を知らないジュドーらに対し辛くあたって反感を買うこともある。エル・ビアンノからは「オバン」「姑ババア」などと罵倒され、ルー・ルカからは「ピリピリしてると男が寄りつかない」とからかわれる。 第10話では、戦闘を楽観視するジュドーを諌め、パイロットになりたての頃に比べ戦士としての成長ぶりが窺える。ビームライフルのプラグを接続し忘れたままΖガンダムで出撃して危機に陥ったジュドーを救うべく、上半身のみの半壊したメタスで出撃する。必死の支援によって彼に身をもって宇宙での戦闘の厳しさを説き、何とかライフルのプラグ接続には成功するが、その戦闘においてマシュマー・セロの乗るハンマ・ハンマの攻撃を受けメタスはコントロール不能となり、シャングリラの方向へ流されていく。このときブライトをはじめとするアーガマのクルーも、カミーユのそばにいたいというファの本心を見抜いてかわざと放置し、メタスを回収していない。漂流中のファ自身もそれを肯定するような発言をしている。 ジュドーの回想にもカミーユについて語った言葉と共に現れたりと、少なからず彼に影響を与えていたようである。 その後、経緯は不明だが、ダブリンの病院に入院しているカミーユを看病しながら看護師として働く。「ブナ屋敷」と呼ばれる地球連邦上層部の高級官僚が所有する山荘において、地下に監禁されていたジュドーとブライトに再会、2人を救助し車でアーガマに送り届ける。ダブリン市街地でネオ・ジオン軍による空襲が始まり、カミーユの身を案じて病院に戻るが、彼の病室はもぬけの殻であった。カミーユの捜索を依頼するべくアーガマに引き返し、ガンダム・チームと共に海岸でカミーユと再会する。 最終話では、症状が回復したカミーユと共に海岸を走るシーンが描かれている。
※この「第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)」の解説は、「ファ・ユイリィ」の解説の一部です。
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第一次ネオ・ジオン抗争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:20 UTC 版)
「ΖΖガンダム」の記事における「第一次ネオ・ジオン抗争」の解説
グリプス戦役終結後、エゥーゴの巡洋艦アーガマはサイド1・1バンチのコロニー「シャングリラ」へ寄港する。その際、疲弊した戦力を補うため、ジュドー・アーシタをはじめとするシャングリラの少年少女たちを新たなクルーとして招き入れる。同時にアーガマはΖΖガンダムの中枢であるコア・ファイターをラビアンローズより受領する。出航後、さらにBパーツであるコア・ベースを受領し、配備する。その後の戦闘で、アクシズ士官マシュマー・セロの搭乗する重MSハンマ・ハンマの攻撃でΖガンダムが稼動不能となる。この際、ジュドーの仲間であるイーノ・アッバーブが最後のパーツであるコア・トップを搬送しつつ、戦闘空域に到着する。ジュドー搭乗のコア・ファイターは、戦闘中にコア・トップ及びコア・ベースとの合体を実施し、新型MSΖΖガンダムへ変形する。この初戦でΖΖガンダムは圧倒的な威力でハンマ・ハンマを撃破した。以後、ΖΖガンダムはいわゆるガンダム・チームの中核として、第一次ネオ・ジオン抗争下で実戦運用される。
※この「第一次ネオ・ジオン抗争」の解説は、「ΖΖガンダム」の解説の一部です。
「第一次ネオ・ジオン抗争」を含む「ΖΖガンダム」の記事については、「ΖΖガンダム」の概要を参照ください。
第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:20 UTC 版)
「ブライト・ノア」の記事における「第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)」の解説
アーガマの艦長としてハマーン・カーン率いるネオ・ジオン(アクシズ)との戦いに参加。ティターンズ崩壊直後でエゥーゴが目的達成で元の連邦正規軍に戻りつつあるこの時代で、まだエゥーゴ構成員でもあり連邦正規軍人でもある状態である。艦の修理のためサイド1のシャングリラに立ち寄り、そこで乗りこんできたジュドー・アーシタらに翻弄されながらも、ネオ・ジオンと戦う。深刻な人手不足により半ば自棄的になって態度を軟化させ、シャングリラ育ちの子供たちに対してはアムロやカミーユに対してほど厳しい顔は見せず、おだてたりエサで釣ったりして利用することもある。 特にジュドーに対しては、直感でかつてのアムロとカミーユに感じたものと同様の雰囲気を漂わせていたので積極的にスカウトするという、自身は妻のミライほどニュータイプの素質はないがガンダムタイプの超高性能モビルスーツ(MS)のニュータイプパイロットをプロデュースする人材発掘や呼び寄せの才能に優れている。アムロとカミーユとジュドーの他にカツやバナージ、自身の息子のハサウェイまでもがニュータイプ能力を発揮している。 艦の補修のために立ち寄った補修ドックのラビアンローズで、艦長代理のエマリー・オンスに興味を持たれ、急接近されて困惑する。それほど悪い気はしていないようだが、さすがに妻ミライを差し置いて一線を越えた不倫関係にはなっていない。 その後、地球へ降下しネオ・ジオンの作戦の阻止へ動くが失敗し、宇宙に戻るとアーガマの後継艦ネェル・アーガマの艦長になるが、間もなく月へ異動することになりビーチャ・オーレグに代理を任せ、艦を降りる。そして、月からネェル・アーガマに補給物資を送り続けるために奔走する。 終盤においてブライトを含むエゥーゴの主力艦隊がネェル・アーガマに合流した時には、既にジュドーとハマーンの決戦に決着がつき、アクシズの勢力は瓦解していた。影武者と発覚したミネバ・ザビの前で戦後処理を話し合うエゥーゴ上層部(グリプス戦役時代は志高かったウォン・リーでさえティターンズ崩壊後のわずかな期間で日和見主義に落ちぶれた)に対し、ジュドーは激しい怒りを感じ、高官たちに詰め寄る。そんなジュドーの心境を理解するブライトは、彼のやり場のない怒りを受け止めるため、「情けない大人」の代表として、その鉄拳を敢えて受ける。 その後、ジュドーとルー・ルカは、ジュピトリスIIに搭乗し木星圏へと向かうが、その旅立ちをリィナ・アーシタとセイラ・マスを含めたエゥーゴのクルーたちとともに月面フォン・ブラウン市の宇宙港で見送る。
※この「第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)」の解説は、「ブライト・ノア」の解説の一部です。
「第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)」を含む「ブライト・ノア」の記事については、「ブライト・ノア」の概要を参照ください。
第一次ネオ・ジオン抗争
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U.C.0088 - 0089『機動戦士ガンダムΖΖ』(1986年 - 1987年、アニメ) 『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』(2007年 - 2008年、漫画) 木星圏から小惑星アクシズとともに帰還したハマーン・カーン率いるネオ・ジオンとグリプス戦役に勝利したエゥーゴとの抗争。ネオ・ジオンは内部抗争もあって弱体化。最終的には指導者のハマーン・カーンが戦死したことにより終結した。 詳細は「第一次ネオ・ジオン抗争」を参照
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第一次ネオ・ジオン抗争
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「ソーラ・システム (ガンダムシリーズ)」の記事における「第一次ネオ・ジオン抗争」の解説
漫画『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』に登場。宇宙世紀0088年10月、地球へ降下したハマーン・カーン不在の小惑星アクシズを攻略するため、メッチャー・ムチャ率いるエゥーゴ艦隊によって「ソーラ・システムII」が運用された。 かつての一年戦争におけるチェンバロ作戦を踏襲しており、パブリクとビーム撹乱弾頭を搭載した可変型MSによるビーム撹乱幕形成後に出力を照射するものであったが、太陽光を吸収しエネルギーへ転換可能なネオ・ジオンの兵器「ラーフ・システム」により照射エネルギーは吸収。逆に設置された10本のハイパーメガ粒子砲の動力源として利用される形で撃ち返され、エゥーゴ艦隊およびシステムは大破し、攻略作戦は失敗に終わった。
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第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)
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「カミーユ・ビダン」の記事における「第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムΖΖ』)」の解説
アーガマから地球へ グリプス戦役直後、カミーユはアーガマ艦内でファに介護されながら精神疾患の治療を行っていたが、アーガマがサイド1のコロニー、シャングリラに寄港した際に下船し入院する。その直前に初めてジュドー・アーシタと出会ったカミーユは、ジュドーの手を握ることで彼に宇宙のビジョンを観せ、さらにはΖガンダムに乗るようにも思念で彼を導いている。 アーガマがシャングリラを出て補修ドック艦ラビアンローズに辿りつくまでの戦闘で、メタスで出撃したファは、被弾しそのままシャングリラに流され、カミーユのもとへ戻る。しばらくしてから治療に専念するためファと共に地球へ降り、ダブリンの病院で看護師の手伝いをするファに引き続き介護を受ける。 第一次ネオ・ジオン抗争の後半 第一次ネオ・ジオン抗争の後半、地球に降りたアーガマは、ダブリンに停泊する。アーガマを狙うグレミー・トトの部隊が襲撃をかけ、爆撃に晒された際、ファはカミーユを連れて街から避難しようとするが、カミーユは病室を抜け出してしまう。ファの頼みでアーガマのパイロット達は、カミーユ捜索のためにダブリン中に散るが、アーガマに迫るグレミーのプレッシャーを感じたエルピー・プルが、未整備のガンダムMk-IIで単機でグレミーの艦に向かってしまう。そこで窮地に陥ったプルにカミーユは思念の「声」を送り的確な指示を送り続ける一方、ジュドーたちにプルの危機を知らせて集結させる。アリアス・モマ率いる量産型バウの部隊の猛攻で追い詰められたプルに、ガンダム・チームの救援が間に合い、カミーユの思念の助言によって激戦の中でΖΖガンダムにドッキングし、アリアス隊を撃退する。その後プルの導きで無事カミーユは発見され、一旦アーガマに収容される。 しかしその直後、ネオ・ジオンのダブリンへのコロニー落とし作戦が発覚し、アーガマは住民の救助に向かうが、カミーユはコロニーが落ちてくることを感知し「空が落ちてくる」という極度の悲壮感に襲われる。共同で作戦を行うため合流したカラバのハヤト・コバヤシの配慮で、ファと共にグラスゴーに降下する。降下直前、カミーユは見送るジュドーたちに再び宇宙のビジョンを見せて無言のメッセージを送り、彼らに後を託す。結局ラカン・ダカラン部隊の攻撃やコロニー落下で、ダブリンで多くの人命が失われ、また悲しみを感じることになるが、ファに支えられ再び宇宙へ上がるジュドーたちを見送る。 戦争終盤~精神疾患からの回復 戦争終盤、グレミーが自分の正当性を振りかざし、大義なき者は去れと迫ったとき、明確に言葉になりきらない怒りを感じたジュドーに、カミーユは戦う理由を意思で伝え、ジュドーはその声に後押しされ、自らの血筋による支配のために戦火を広げるグレミーのエゴイズムを指摘し、ザビ家の血もまた地球が生んだ一つの生命に過ぎず、その地球を再生させるために人類全体がやり直さなければならないと反論する。ジュドーとハマーンの最終決戦では、行動不能になったジュドーのコア・ファイターに、ガンダムに関わった人々とともに思念のエネルギーを送り、再合体させる。 最終話では、海岸でファと抱き合い、精神疾患が快方に向かったことを思わせる描写がなされた。なお、シャアとアムロの最終決戦である劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にはカミーユは登場せず、同映画の小説作品である『ハイ・ストリーマー』において名前だけが登場している。それによるとシャアと再会したアムロは「カミーユ・ビダンと言う少年を狂わせた」ととがめ、そばに居ながらカミーユを救ってやらなかったシャアに対し激しい怒りと悲しみを感じている。 漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』では、宇宙世紀0099年頃には医者となっており、月面のグラナダ市でファと共に生活しているとされる。
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第一次ネオ・ジオン抗争 (『機動戦士ガンダムΖΖ』)
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「ハマーン・カーン」の記事における「第一次ネオ・ジオン抗争 (『機動戦士ガンダムΖΖ』)」の解説
U.C.0088年2月29日、グリプス戦役の終結後にジオン共和国の戦力も吸収し、組織名をアクシズからネオ・ジオンと改称。戦後の隙を突いて各サイドに制圧部隊を送り込み、地球圏を掌握。この頃から、自身もザビ家のように装飾を施された軍服を着用するようになる。マシュマー・セロの回想シーンより前半にも登場しているが本人の正式な登場は18話からとなる。 同年8月、自ら艦隊を率いて地球に降下。武力の威嚇をもって連邦議会のあるダカールを制圧し、ジオン公国軍残党やティターンズの一部残党を配下に収める。10月末には、ダブリンへのコロニー落としを決行し大惨事を引き起こす。その結果、地球連邦政府にジオン公国発祥の地サイド3の譲渡を認めさせる。これら一連の作戦で戦局は大きくネオ・ジオン側に傾く。また、専用機キュベレイ以外に旧式のアッガイを操縦して、ジュドーと互角の腕を披露したこともある。 同年12月25日、真なるネオ・ジオンを掲げたグレミー・トトによる内乱が勃発する。内乱発生時はコア3に滞在中で、グレミー配下のプルツーに命を狙われ辛くも逃げ延びるが、小惑星アクシズはグレミー・トトに占拠されてしまう。 U.C.0089年1月17日、グレミー・トトに賛同した者達との戦闘が続く中、ΖΖガンダムを駆るジュドー・アーシタと対決。最終的に紙一重の差でジュドーに敗れ、ジュドーが救いの手を差し伸べるもののそれを拒む。そしてキュベレイをモウサ(アクシズの居住ブロック)の壁に激突させ、絶命する。22歳であった。 ただし、小説版ではモウサの壁面に自ら激突後、大破したキュベレイが奥に流れていくという描写がなされており、その後の所在も生死も不明。彼女が主導権を握った一連の戦争は、連邦から「ハマーンのクレイジー・ウォー」の異名で呼ばれることとなった。 村上としやによる漫画版では、ジュドーとの決戦でキュベレイは大破するもののハマーンは生存しており、ジュドーが救出しようとするがそれを拒否した直後にコア・ファイターで帰投するシーンに変わるため、こちらも生死は不明である。
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第一次ネオ・ジオン抗争 (『機動戦士ガンダムΖΖ』)
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「アムロ・レイ」の記事における「第一次ネオ・ジオン抗争 (『機動戦士ガンダムΖΖ』)」の解説
宇宙での活動 24歳。第一次ネオ・ジオン抗争においては全く姿を見せることはなかったが、アーガマが地上に降りた時のブライトとハヤト・コバヤシとの会話から、この時既に宇宙に上がっていた。これ以降、消息不明となったシャアの居場所を探るべく、数年にわたる内偵を開始する。
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