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ガイア・ギア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/10/23 13:55 UTC 版)
| ガイア・ギア | |
|---|---|
| 小説 | |
| 著者 | 富野由悠季 |
| 出版社 | 角川書店 |
| 掲載誌 | 月刊ニュータイプ |
| レーベル | 角川スニーカー文庫 |
| 刊行期間 | 1987年4月号 - 1991年12月号 |
| 巻数 | 全5巻 |
| 話数 | 全60話 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『ガイア・ギア』(GAIA GEAR)は、アニメ作品「ガンダムシリーズ」の流れを汲む小説。富野由悠季により、月刊アニメ雑誌『月刊ニュータイプ』において1987年4月号から1991年12月号まで全60話が連載され、全5巻の文庫が刊行された。
また小説を原作としたラジオドラマが、文化放送により開局40周年記念とAMステレオ放送開始に合わせて制作され、1992年4月12日から10月4日まで全26話が放送された後、全5巻のCDにまとめられ発売されている。
目次 |
物語
かつてのスペースコロニー独立運動の英雄、シャア・アズナブルのメモリー・クローンであるアフランシ・シャア。南の島に預けられ平和に暮らしていた彼だが、育ての親ガバ・スーから出生の秘密を聞かされ、宇宙へ出る決心をする。宇宙へ出た彼はメタトロンのメンバーに迎えられるが、やがて「地球逆移民計画」を発表したダーゴル大佐率いるマハ、そして“シャアの再来”としての自分の運命に立ち向かっていく。
作品解説
本作はアニメ「ガンダムシリーズ」の一つである宇宙世紀シリーズに該当し、『機動戦士ガンダム』の原作者、富野由悠季によって著述された作品としては最も遠い未来の、宇宙世紀0203年が舞台である。本作品に登場するマン・マシーンとは、作中における人型機動兵器の呼称で、「ガンダムシリーズ」におけるモビルスーツに相当する。タイトルの「ガイア・ギア」は、作中で主人公アフランシが搭乗するマン・マシーンの名称でもある。
また、一年戦争時のコロニー落としによりパリが壊滅しており、パリ湖という湖が形成されているなど、独自の設定が設けられている。同一のものではないが、後の作品にも登場した「ミノフスキードライブ」や「ミノフスキーフライト」といった名前も出ている。ラジオドラマ版では大筋の物語はほぼ共通しているものの、人物の性格など細かい設定に異なる点は多く、こちらにしか登場しない人物もいる。
本作と世界観を同じくする小説作品で、外伝的扱いであった『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が「マフティー動乱」として公式に「ガンダムシリーズ」の歴史に組み込まれつつあることに対して、こちらはシャア・アズナブルのクローンが主人公でありながら、権利上の問題により、あくまで半ばパラレルワールドとして扱われている。連載終了後に商業作品などメディアで扱われた例としては、カトキハジメがニュータイプ誌上で連載した『GUNDAM FIX』がほぼ唯一である。ここでは数々のガンダムと共に同列に扱われている。
作中にはシャア・アズナブルやジオンといった直接的なキーワード以外に、ギャプランとおぼしきモビルスーツが冒頭に登場するが、正確にはそれと呼称されていない(挿絵ではほぼそれと確認できる)。また、ゾーリン・ソールの原型機は前述の『閃光のハサウェイ』と『機動戦士ガンダムF91』の間の時代のモビルスーツであるという設定が付加されている。
補足
- 文庫化された小説は発行部数が少なく、最終巻である5巻は初版しか発行されていない。再三「たのみこむ」で再版希望が出されたが、交渉の結果、著作権者の一人である富野から許可が下りず、現在のところ不可能となっている。これは、富野が当時の自身の精神状態が不安定だったことから当時を振り返ることを避けているため、作品を「なかったこと」にしたいというのが再版を拒む理由とされる。メディアに取り上げられることも少なく、稀に取り上げられても富野からは酷評されている。
- ニュータイプ連載前の予告タイトルは『機動戦士ガイア・ギア 逆襲のシャア』、連載1~5話目は『機動戦士ガイア・ギア』、連載6話目以降は『ガイア・ギア』で固定された。予告タイトルは、後の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』へ受け継がれた。
- CD化されたサウンドシアターはすべて絶版。こちらも権利関係が複雑で、ケース裏には『ガイア・ギア』は富野、月刊ニュータイプ、角川書店が、『機動戦士ガンダム』は創通エージェンシー、サンライズが版権を有していると記載されている。また1~4巻には全巻購入特典応募券、5巻には応募用紙が封入されており、5枚全てを集めて送ると、メカニックデザイナーがマン・マシーンをテーマにアレンジを加えて描いたイラスト集『VIEW OF THE MAN MACHINES』が貰えたが、こちらの現存数はさらに少ない。サウンドトラック1・2は、コロムビアより「ANIMEX1200」シリーズで復刻された。
- マン・マシーンの立体化は、権利と収益の関係から商業化に恵まれず、現時点でビルドアップからガイア・ギアα、ゾーリン・ソール、ガウッサのガレージキットが出ているのみである。リリース時には「月刊ホビージャパン」において全3回の特集が組まれており、詳細なメカ設定や従来のガンダムシリーズにおける『モビルスーツバリエーション』のようなマン・マシーン・バリエーションが多数発表された。ゾーリン・ソールの回では「ガンダムシリーズ」との繋がりにも積極的に言及されている。
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