財 前近代における財の位置づけ

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 財の解説 > 前近代における財の位置づけ 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 19:19 UTC 版)

前近代における財の位置づけ

平安末期から用いられ続けた学問と道徳を説いた教科書『実語教』では、「富は、これ一生の財、身滅すれば、すなわち共に滅す。智は、これ万代の財」と位置付け、富=物質的な財は個人的な繋がりでしかなく、残ることはないが、知識・知恵といった財は社会や一族が持続する限り残り続けると定義している。すなわち、教養こそ財として重きを置くべき(精神的財を貴べ)とする教育がなされていた。

また、中世における財産目録の文書研究から、は財に数えられなかったと考えられており、消耗と消費が激しいために、古くから多くの人に用いられ続けた道具にもかかわらず、家財としての価値が認知されず、除外されていた(当時は使い古された鉄器は鋳潰され、リサイクルされた)。このように、人間生活にとって、深く効用のあるものでも、時代によって、財とはならない例がある。

関連項目

外部リンク




「財」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「財」に関係したコラム

  • 為替の変動要因となる経済指標の一覧

    世界各国の発表する経済指標は、為替の変動要因の1つとされています。その中でもアメリカ合衆国やEU諸国など、主要国と呼ばれる国々の発表する経済指標は、米ドル、ユーロなどの主要通貨に影響を及ぼすことがあり...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「財」の関連用語


2
100% |||||

3
100% |||||

4
100% |||||



7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||


財のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



財のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの財 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS