数え年 数え年の概要

数え年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 01:14 UTC 版)

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数え年と満年齢の2つの年齢表現の存在は中国の1人2齢制にみられる[1]東アジア諸国では古くから数え年と満年齢の2つの年齢表現が存在し、一般には数え年が使われてきたが、ほとんどの地域で公的には満年齢に一本化された。英語ではEast Asian age reckoningといい、数えで×歳であることはin one's ×th yearともいう(満年齢を特に指す言葉はない)。

文化的背景

中国語では虚歳という[2](満年齢は週歳・実歳・足歳)。虚歳と実歳の存在は、旧暦と新暦に由来するともいわれ、中国的な人生観の重層を示唆するともいわれている[2]

始まりを1歳とする理由

  1. 0の概念が存在しない、あるいは序数として扱い0を起点としない。
    • 元号や学年なども「1年」から始まり「0年」はない。同様に、「生まれて1年目の齢」=「1歳」と考える。
      • 現在でも妊娠月齢などは、「0か月」はなく「1か月」から始まる方式となっている。
  2. 宗教的(仏教など)な考えに基づく理由。

何月生まれでも元日で一斉に加齢する理由

  1. 処理の簡便化のため。
    • 家族内での多数の子供や、公的制度・地域行事での年齢基準について、個人ごとに日付で細かく加齢のタイミングを扱うのは煩雑だから。
      • 満年齢でも、1日のうち朝生まれでも夜生まれでも区別なく一律に○日生まれと扱い、日の変わり目で一斉に加齢する。それを年単位で、何月何日に生まれても年の変わり目で一斉に加齢するようにした理解でもある。
  2. 暦法(太陰太陽暦)による問題。
    • 太陰太陽暦は太陽暦グレゴリオ暦)に対して約3年に1回(約19年に7回)の割合で閏月を挿入したため、1年の長さが年によってことなる。よって満年齢を用いるのには問題が生じる。つまり約3年に1回ほど閏月が入ったので、閏月に生まれた者は閏月のない年には(正確な)誕生日がないので満年齢が正確に計算できないため。
      • 例 : 元禄4年閏8月1日生まれ⇒元禄5年閏8月1日はない(元禄は、貞享暦)。
      • なお、太陽暦でも閏日が存在するが4年に1度かつ1日の事であり、かつ現在の法律ではいずれも誕生日前日の満了時(誕生日前日午後12時)を以って加齢する方式が採られており、また実務的に誤差の範囲として調整できる事が陰暦の閏月と大きく異なる(誕生日前日午後12時は誕生日当日午前0時と同じ時刻ではあるが、法律上は誕生日の前日が加齢日となる)。

数え年の計算方法

  • 数え年は、生まれた時点の年齢を1歳とし、以後元日が来るごとに1歳を加算する。これに対して満年齢は、生まれた時点の年齢を0歳とし、以後誕生日の前日の24時に1歳を加算する。したがって、満年齢と数え年の関係は次のようになる。
    • 現在の日本では太陽暦を用いており、和暦と西暦の日付は一致するので、自分の今年の数え年は、元日から誕生日の前日の24時直前までは「満年齢+2」、それ以降は「満年齢+1」で計算する。
    • 現在も太陰太陽暦を用いている国や、太陰太陽暦(旧暦)を用いていた時代の物故者については、その国の当時の暦法の元日を基準として加算される。
      • 日本では明治5年12月2日1872年12月31日)まで天保暦[3]が用いられていたため、新暦導入以前の和暦とグレゴリオ暦の日付には差異があり、元日が異なる。そのため、和暦の元日から換算した西暦[注 1]の年をその和暦の西暦の年として生没年を計算しないと誤った数え年が計算されるおそれがある。
  • 暦法による日付の差異
  • 和暦から換算した西暦の年
    • 元禄元年12月10日=グレゴリオ暦1689年1月1日。よって、グレゴリオ暦は年が明けている。グレゴリオ暦を基準とすると数え年が「1」加算されてしまい、当時の文献などと整合が失われてしまう。元禄元年は1月1日 - 12月29日(グレゴリオ暦1689年1月20日までを、西暦1688年として考えなければならない。

注釈

  1. ^ Wikipediaでは人物の生没年月日を西暦をグレゴリオ暦の実施日(1582年10月15日)以降はグレゴリオ暦で、それ以前はユリウス暦で記載することを原則としている。

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