数え年の計算方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 04:22 UTC 版)
数え年は、生まれた時点の年齢を1歳とし、以後元日が来るごとに1歳を加算する。これに対して満年齢は、生まれた時点の年齢を0歳とし、以後誕生日の前日の24時に1歳を加算する。したがって、満年齢と数え年の関係は次のようになる。現在の日本では太陽暦を用いており、和暦と西暦の日付は一致するので、自分の今年の数え年は、元日から誕生日の前日の24時直前までは「満年齢+2」、それ以降は「満年齢+1」で計算する。 現在も太陰太陽暦を用いている国や、太陰太陽暦(旧暦)を用いていた時代の物故者については、その国の当時の暦法の元日を基準として加算される。日本では明治5年12月2日(1872年12月31日)まで天保暦が用いられていたため、新暦導入以前の和暦とグレゴリオ暦の日付には差異があり、元日が異なる。そのため、和暦の元日から換算した西暦の年をその和暦の西暦の年として生没年を計算しないと誤った数え年が計算されるおそれがある。 暦法による日付の差異元禄元年1月1日=グレゴリオ暦1688年2月2日 和暦から換算した西暦の年元禄元年12月10日=グレゴリオ暦1689年1月1日。よって、グレゴリオ暦は年が明けている。グレゴリオ暦を基準とすると数え年が「1」加算されてしまい、当時の文献などと整合が失われてしまう。元禄元年は1月1日 - 12月29日(グレゴリオ暦1689年1月20日)までを、西暦1688年として考えなければならない。
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