古稀
古希
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/28 16:17 UTC 版)
古希(古稀、こき)は、70歳の意。年祝い(算賀)[1]する場合が多い。原文表記は古稀[2][3]だが、1956年7月5日に国語審議会が報告した「同音の漢字による書きかえ」によって、表外漢字「稀」が忌まれて「古希」と記されるようにもなった[4]。
概要
唐の詩人杜甫の詩『曲江』の「
長生きを祝う賀寿について、本来は数え年で祝うものとされたが、還暦以外は満年齢で置き替えて祝うことが多くなったとされる[5]。一方で年齢のお祝いとして、数え年、満年齢のいずれでも差し支えないとするものもある[3]。地域によっても慣習は異なる[3]。
慣用句
1939年(昭和14年)に双葉山が安藝ノ海に70連勝をかけて臨んだ取組の前に、大相撲ラジオ中継・和田信賢アナウンサーが「70歳は古稀、古来稀なり」の一節を含む実況を行った[6]。
参考文献
脚注
- ^ 香西 美香「厄年習俗の形成」『東アジア文化研究』第2号、165-183頁。
- ^ 『曲江二首』其二:朝回日日典春衣,每向江頭盡醉歸。酒債尋常行處有,人生七十古來稀。穿花蛺蝶深深見,點水蜻蜓款款飛。傳語風光共流轉,暫時相賞莫相違。
- ^ a b c d 「長寿を祝う「お祝い」伝統のかたち (PDF)」神社本庁。2024年7月22日閲覧。
- ^ 国語審議会『同音の漢字による書きかえ (PDF)』文化庁、1956年7月5日、4頁。2025年10月29日閲覧。
- ^ 「実教出版 商業 704 (PDF)」実教出版。2024年7月22日閲覧。
- ^ 「本の話 命を懸けてでも達成すべきものに出会えているか」文芸春秋。2024年7月22日閲覧。
関連項目
「古稀」の例文・使い方・用例・文例
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